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それではみなさんご一緒に(任意) 、ズンタッタ、ズンタッタのリズムでどうぞ。

「フんじゃった フんじゃった」
「何、フんじゃった?」
「フンじゃった」
(ズンタッタ、ズンタッタのリズムでどうぞ。)

という小咄が室町時代中期くらいからあるが(筆者推測)
糞を踏んでしまった。
いや、踏みしめてしまった。
いやいや、踏み明かしてしまった。
いやいやいや、踏みさらばえてしまった。
意味は特にない。語感だけ。

断捨離というほどでもないのだが、
荷物整理の一環として衣類の整理をして、
不要になったものを「衣類寄付BOX」に寄付に行った。

シドニーでは巨大なゴミ箱のような「衣類寄付BOX」が色んなところに設置してあり、その寄付された衣装は貧しい人たちへ送られるという。

BOXはすでに飽和状態だった。
どういうふうにこのシステムが成立しているか全くわからないが、
どのくらいの割合で中身が回収されるのだろう。
1週間やそこらで溜まった感じには見えない

大袋2つを持って行ってた俺はそれらを持ち帰るのが嫌でとにかくどちらも押し込む。

やっとの思いで2つ目の袋を押し込んでフタを閉め、
安堵の息を吐きながら2歩ほど後ずさりしたそのとき、
そのとき、
そのとき、
そのとき、えーい、もう一丁、
そのときぃーっ、

着地させた右足の靴裏の接触感覚が「ヌレッ」とした。

ああああああああああああああああっ
と思ったときにはすでに遅く、
靴の踵の部分は鶯色系の犬(筆者推測)のクソとの
全面的接触に成功していた。

SHIT! 
出た。そりゃぁ出たよ。
そっこーで、口から出たさ。

こういう場合は、英語も日本語も関係なく
「くっそーーーーっ!」
って言うんだな。

イヤ本当に、心の底からくっそー、だよ。
そうだよ、俺の靴の底も糞ーっ、だよ。
あ、靴裏か。 どうでもいい。

急いで脇の草むらに行って靴裏をこすり付け、靴裏から草へのクソの移動を試みる。道行く人からはタップダンサーだと思われてもこの際仕方がない。その誤解は甘んじて受ける。

努力の結果、表面上は何事もなかったようにも見えるほどに移動が進んだのだが、溝の部分にはまだ詰まったままだ。
これをして「糞づまり」というのかもしれぬ。くっそーーっ!!
枯れ枝でこそいで排除しようとしたが100%は無理。

昔読んだ銀色夏生の詩集で
「ウンコ踏んだことないヤツいるかなあ」
「いねえよ、絶対」
みたいなニュアンスの会話がでてて、
「ふん、俺はないな」
なんつって思ってたんだがな。

それではみなさん、ご一緒にどうぞ。(任意)
「フんじゃったフんじゃった」
「何、フんじゃった?」
「フンじゃった…」
(ズンタッタ、ズンタッタのリズムでどうぞ。)

その足でLottoを買いにいったことは言うまでもない。

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