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自分の身体ってどうなっている?~身体の不調と向き合うために頭の中の視点を変えてみよう~

普段どんなときに身体の痛みや違和感を感じますか?

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朝起きたとき?                                                        

身体のストレッチをしたとき?                                                           

勢いよく無理に動かしたとき?

同じ姿勢を続けた後に姿勢を変えたとき?

日常のいろんな場面で感じるのではないでしょうか。

何かに気を取られていたり、集中していると、 身体は無意識に楽な姿勢、無理な体勢をとるようになっていて、そこから姿勢の歪みが生じてしまいます。

身体の不調を感じたとき、どうするでしょうか?

自分なりに体を動かしたり、ストレッチをしてみたりして、歪んだ部分や左右差を自分なりに調節してみようとします。そして、一時的には「楽になった!改善した!」という経験はあるのではないでしょうか。

でも、少し時間が経つと、また同じ症状が起こっていることってありませんか?

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もちろん、その原因には骨や関節自体に問題があって起こっているという場合もあります。   でも、よく振り返ってみてください。普段感じている体の痛みや違和感は毎日同じものですか?

身体は日常生活を過ごす中で日々変化しており、姿勢も日々変わっています。そのため、毎日感じているような身体の痛みや違和感も実は毎日ほんの少しずつでも違っているはずです。そのことを今日は知り、意識してみて頂きたいと思います。

痛みや違和感を治そうと思うと、まず浮かんでくることは「治療」という言葉かもしれません。そうすると「痛み止めの薬で痛みを抑えよう」「お医者さんへ行って注射を打ってもらおう」という発想になりがちですが、今日は治療という視点ではなく、違う視点から考えてみましょう。

身体に歪みがあり、姿勢が傾いていると傾いている側を伸ばして、体をまっすぐに戻そうとします。そうした姿勢は自分では「まっすぐになった」「綺麗な姿勢になった」と感じているかもしれません。ですが、実際には「まっすぐになっていない」「まだ姿勢が歪んでいる」ということも多く見受けられます。            それは、自分がイメージして取っているつもりの姿勢が、実際の姿勢とはギャップ(ズレ)があり、自分が思うような姿勢が必ずしも取れていないということです。

姿勢が歪んでいる(曲がっている、または下がっている)から戻そうとすると、自分が代償しやすいところでそれを補い、見た目上に姿勢をまっすぐにもっていこうとします。

よくあるのは、腰痛をもつ人が腰に痛みや違和感があり、長時間立っているのが辛くなった時、その原因は『私は背筋が曲がっているからだ』と思い、背筋を伸ばして姿勢を正そうとします。
自分の頭の中で描かれているイメージの中で背筋をまっすぐ伸ばし、姿勢を整えるのですが、まっすぐにしているつもりでも実際には腰を反りすぎていて、腰痛がいつまでたっても治らないということがあります。

人は自分が良くないと思うところを正しいところに合わせようとしますが、正しいと感じているところも必ずしも正しく姿勢を保持したり、動かしたりできているとは限りません。しっかりと動かしていると思っていても、十分ではなく、まだ伸びしろがあるはずなのに自分では限界と感じて限界まで動かせていないということもあります。

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多くの人が姿勢の矯正に取り組むとき、姿勢の綺麗な誰かと自分を比較してしまったり、綺麗な姿勢と自分の姿勢を比べて劣っていることに意識を向けがちです。でも、良い姿勢、綺麗な姿勢は人それぞれです。曲がっているからといってすべてが悪いわけではありません。

夜、あなたが取っている姿勢は、仕事や家事、育児などいろんな環境下で一日過ごし生まれた姿勢でもあります。綺麗な姿勢を作ることも大事ですが、まずはこの身体で一日頑張ってきたことを振り返り、そして褒めてあげましょう。

そうすることで日々違う身体の変化に意識を向けることができるようになり、その日その日の変化に合わせた個々のケアの方法に取り組むことができるようになってきます。そのような取り組みを繰り返す中で、身体の不調に対する自分自身の感じ方もまた変化してくるかもしれません。   今回は、頭の中を視点を変えるだけで、身体も気持ちも変わってくるかも!そんなお話をさせて頂きました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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