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季節別おきなわ【冬編】

 沖縄本島生まれ・沖縄育ち・地元情報誌や観光地で就業経験アリの筆者がおすすめする沖縄、冬編(12〜2月)。
 冬の沖縄って見どころある?沖縄だし暖かいんでしょ?イベントや気候、その他の注意点などをまとめて解説します。


・イベント

【12月】イルミネーション(各所)/NAHAマラソン/沖縄こどもの国クリスマスファンタジー
【1月】首里城公園新春の宴/今帰仁グスク桜まつり/もとぶ八重岳桜まつり
【2月】桜祭り(各所)/プロ野球キャンプ/うらそえてだこウォーク/おきなわマラソン/マラソン大会(各所)

寒緋桜(カンヒザクラ)はピンクが強めの桜。沖縄風に言うと「ピンクい」。

冬は歩くor走る。
 沖縄の冬はマラソン大会や桜のイベントが多く開催されます。沖縄の花見は歩いて見るため、マラソンで走るか、花見で歩くかが主流。(※だいぶ語弊がある)
また年末年始は各リゾートホテルなどでも年越しイベントが開催されるため、年越しリゾートを満喫したい方にはおすすめです。
 ホエールウォッチングもシーズンとなり、見られなかった場合の全額返金保証やその他特典など各社いろいろなツアーを打ち出しているので、条件に合うものを探してみると良いでしょう。

 毎年12月の第一日曜に行われる「NAHAマラソン」は、途切れない応援が魅力の一つで、沿道からお菓子や軽食、飲み物を用意したり、ダンスやパフォーマンスでジョガーを盛り上げる一体感が魅力のイベント。「太陽と海とジョガーの祭典」と聞くと、テーマソングが頭に流れてくる県民も多いはず。NAHAマラソンやおきなわマラソンは地元TVでも中継されます。

【ちなみに話】
 マラソン中に沿道からの応援で用意される食べ物・飲み物には嬉しいものから物議を醸しそうなものまでさまざま。「黒糖」「果物系」から「じゅーしーおにぎり」「沖縄そば」「牛丼」「サーターアンダギー」など、ドリンクはもちろんスイーツまで栄養補給には困らないそうです。

 1月は首里城公園で行われる新春の宴のほかに、各所で桜のイベントが開催されます。中でも「今帰仁グスク桜まつり」は夜のライトアップがイチオシで、暗闇の中照らし出された自然の夜桜と、人工物の城壁とのコントラストが圧巻の美しさ。桜の見頃は1月上旬〜2月中旬まで。

【イメージ写真】桜も加わるとさらに画になります。

 そのほか、冬に行われるプロ野球キャンプは、プロ野球選手や公式戦を普段見る機会がない県民にとって楽しみの一つ。2月の「うらそえてだこウォーク」は、歴史的道路を巡るコースやごみ拾いをするクリーンウォーク、基地内を歩けるコース、夜景を望むナイトコース、歩きながら婚活する“歩婚(あるこん)”など、いろいろな種類のウォーキングが楽しめます。

・気候

 12月は最高気温と最低気温が21℃/16℃と少し冷え込んできますが、暑い年は11月とさほど変わらない場合があります。まぁ寒いけど何か羽織れば大丈夫よねという感じ。

 1月はさらに2、3℃気温が下がり寒くなり、曇りのどんよりとした日が続きます。1年で雨が最も少ない時期なので、曇天が気にならなければ過ごしやすい時期ともいえます。

 2月上旬は沖縄で最も寒くなる時期で最低気温は15℃前後ですが、風が当たっているともっと寒い。また、沖縄県民はダウンやその他アウターの下に半袖のみ着ている場合が多いですが、これは曇天だと寒いのに太陽が出てくると一気に気温が上がることがよくあるから。ランダムでこういうことがよく起こるため、長袖などを重ねて着ていると脱ぐのが面倒なのです。

暑いか寒いかの2択しかない。

・注意情報

「風冷え」にご用心
 寒さの要因はいろいろあるので一概には言えませんが、一般的に風速1m/sで体感温度が1℃下がるという話があります。北からの季節風がダイレクトに吹き荒れる冬は、ダウンジャケットを着ていても縫い目の隙間から風が入って寒いほどで、防寒より防風の方が大事とも言えます。
 数字から見ても2023年の平均風速は東京2.8m/s、那覇5.0m/sとなっているので、沖縄の「風冷え」は侮れません。

「春節」シーズンは観光客も急増
 中華圏(台湾・中国・韓国など)の休暇期間、旧正月の「春節」は1月末〜2月頭ごろ。期間中には観光で多くの人が訪れるため、通常よりさらに混雑する場合があります。

・交通安全情報

 出勤時間(7時〜9時)・退勤時間(17時〜19時)は道路が混雑します。とくに主要道路の58号線・329号線・330号線・331号線は事故も多く、主要道路でひとたび事故が起こると大渋滞が発生し、渋滞を回避するために横道に逸れた車で近場の道も渋滞が発生します。

バス専用レーンに注意
 那覇市内の一部道路では平日の1日2回、7時30分〜9時・17時半〜19時バス専用のレーン規制があります。バス専用と書かれた道路は規定の時間に入らないようにしましょう。警察も頻繁にチェックをしています。うっかり入ってしまうと罰則があるのでご注意を。

・持っておくと便利

ウインドブレーカー(防風ジャケット)
 もし暑くなってもコンパクトに持ち歩きしやすく、ダウンジャケットよりオススメ。撥水性があるものであれば、カタブイ(片降り。【夏編】を参照)対策にもなり安心です。

まとめ

 なんだかんだでイベントが盛りだくさんの冬。観光シーズンより若干混雑も減るので、天気を気にしないのであれば、のんびり過ごせます。桜やクジラなど、この時期しか見られない沖縄の自然を体験しませんか。

↓春編はコチラ

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