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季節別おきなわ【春編】

 沖縄本島生まれ・沖縄育ち・地元情報誌や観光地で就業経験アリの筆者がおすすめする沖縄、春編(3〜5月)。
 春の沖縄って暑い?寒い?といった気候情報や、イベント、その他の注意点などをまとめて解説します。


・イベント

【3月】いとまん平和マラソン/東村つつじ祭り/海開き(各地)
【4月】琉球海炎祭(宜野湾)/伊江島ゆり祭り/全日本トライアスロン宮古島大会(宮古島)
【5月】那覇ハーリー/春の全島闘牛大会/こどもまつり「こども琉球芸能奉納」

【イメージ写真】ゆり祭り

花や海の行事がさかんに行われる
 春はつつじやゆりなどの花が見ごろで、伊江島ゆり祭り会場ではイベントが開催していたり、屋台ならではのローカルフードも楽しみの一つ。離島で行われる伊江島のゆり祭りは、伊江港からゆり祭りの会場までシャトルバスを運行しているので移動の心配もありません。
 また「日本で一番早い夏」がコンセプトの花火大会「琉球海炎祭」も毎年4月に開催されます。

 この時期は各地で海開きも開催されますが、海に入るにはまだ少し寒い日もあるので、ガッツリ海泳ぎするというより海辺で少し水遊びをするくらいが快適に過ごせます。

 地元はもちろん国内外の観光客からも人気の「那覇ハーリー」は、重さ2.5トンの爬龍船(はりゅうせん)をエーク(櫂)を使って漕ぐ海上レース。県内では5月の風物詩とも言われるほど大きなお祭りとなっています。
 観光者向けに乗船体験もあり、沖縄らしい海の文化を体験するには絶好の機会。6月に行われる「糸満ハーレー」もハーリーの行事です。

中学生から社会人までいろいろなチーム分けがされています。

・気候

 3月の夜から朝にかけては16℃〜18℃と少し肌寒く、日中は20℃前後で過ごしやすいのですが、日差しはすでに攻撃的なのでUVカット用に薄手のパーカーなどがあると安心です。

 4月はすでに暑く、日中は外で遊ぶのも厳しくなってきます。屋内施設ではエアコンが極端に強く、冷えまくっている場所もあり、やっぱり羽織るものは必要になります。

 5月は前半から梅雨に入ることもあるため天気が崩れる日が多く、毎日蒸し蒸ししがち。もちろん虫も活動的になってきます。

・注意情報

有毒生物
 高温多湿な亜熱帯気候の沖縄では虫の活動も一年通して活発です。特に春は虫が(※茶色のGも)大量発生する時期なので、自然が多い場所に行く際の虫対策グッズは必須となります。
 4〜5月に発生する毛虫「タイワンキドクガ」は、毛虫の毛が肌に付着すると皮膚炎を引き起こします。街路樹のコバテイシ、ギンネムなどにも発生するため、歩く際は注意しましょう。
 またハブの活動が活発になる時期ということで、5月1日〜6月31日は沖縄県からハブ咬傷注意報を発令。茂みの多い場所に看板を設置するなどして注意を呼びかけています。

海の天気
 春の沖縄は急に天候が変わる「ニンガチカジマーイ(二月の風まわり)」と言われる春の嵐があり、急に天候が変わることから過去に海難事故も多く発生しているため、海上保安庁や宮古・石垣の地方気象台からも注意喚起をしています。(“ニンガチ”は旧暦の2月、新暦で3月頃吹く風)

【ちなみに話】
 子ども向けの「虫よけパッチ」ですが、ほとんどが蚊に効果はありません。商品の隅に小さく「蚊を対象とした商品ではありません」、「虫の種類によっては効果が確認できない場合があります」と書いており、ハーブの香りがついているだけのシールです。
 本気で蚊をガードしたいのであれば、有効成分が入った肌に塗るタイプの虫除けや殺虫スプレーが確実。

・交通安全情報

 出勤時間(7時〜9時)・退勤時間(17時〜19時)は道路が混雑します。とくに主要道路の58号線・329号線・330号線・331号線は事故も多く、主要道路でひとたび事故が起こると大渋滞が発生し、渋滞を回避するために横道に逸れた車で近場の道も渋滞が発生します。
 また観光地としても人気の北谷にある北谷交差点は、令和4年の沖縄県内交通事故ワースト1位の交差点となっています。
 新生活で新ドライバーも増える時期なので、運転には十分気をつけて運転しましょう。

【ちなみに話】
 インスタグラムの「オキジモ!【公式】@okinawajimoto58」というアカウントでは沖縄の交通情報を投稿しているので、うまく使えば渋滞を回避できます。また、日本道路交通情報センターのサイトではリアルタイムに渋滞や通行止め情報が確認できるのでチェックするのもおすすめ。

・持っておくと便利

薄手のパーカー
 暑い日はUVカット、肌寒い日は寒さ対策に一枚あれば安心です。晴雨兼用傘も良いですが、風が強い日も多いので風に煽られて面倒だったりします。

スキンガードの虫除け
 スプレーやウェットティッシュタイプの虫除けは肌に塗るだけで蚊が寄り付きにくくなるのでおすすめです。前述の通り、シールタイプは効果がありません。

まとめ

 春の沖縄は一週間ごとに天気が変わり、晴れが続き暑いかと思えば急に雨が続いたりと一番天気が読めない季節です。そのかわり良い天候に当たれば、南国で涼しく青い空と海が楽しめるチャンスの時期。ぜひ一度、春の沖縄を体感してみませんか。

↓夏編はコチラ

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