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季節別おきなわ【夏編】

 沖縄本島生まれ・沖縄育ち・地元情報誌や観光地で就業経験アリの筆者がおすすめする沖縄、夏編(6〜8月)。
 夏の沖縄ってやっぱり暑い?何が必要?といった気候情報や、イベント、その他の注意点などをまとめて解説します。


・イベント

【6月】糸満ハーレー/海神祭(各地)/慰霊の日
【7月】海洋博公園花火大会/シーポートちゃたんカーニバル/キャンプフォスター・フェスティバル/オリオンビアフェスト(石垣島)
【8月】与那原大綱曳まつり

観光シーズンは地域のお祭りが多い
 夏の沖縄は観光シーズン真っ只中なせいか、大きなイベントは少ない印象です。
 6月は海の豊漁を祈願する行事、海神祭(かいじんさい/ウンジャミ)が各地で行われ、御願バーリー(ハーリー)をするところも多くあります。那覇ハーリーのような大きな規模ではないものの、地域密着型のハーリーが間近で楽しめます。

 6月23日は戦没者を追悼する「慰霊の日」となっています。この日は沖縄県のみ公休日になっていて、お昼の12時には各地で黙祷のサイレンが鳴り響きます。(ビックリしないでね)

 7月の北谷町で行われるちゃたんシーポートカーニバルは県内で唯一、海面で上がる「水中花火」が見どころ。
 普段立ち入れない米軍基地に入れるキャンプフォスター・フェスティバル(北谷町)では入場の際に写真付きの身分証明書が必要だったり、セキュリティ上持ち込めないものがあるので、事前に確認しておくと安心です。

 8月は「沖縄三大綱引き」の一つと称される「与那原大綱曳まつり」が開催。琉球王国時代の衣装を身に纏った支度(したく)が大綱に乗り、道ジュネー(行列)をするのは3大綱引きの中でもここだけで、華やかな道ジュネーは一見の価値アリ。

・気候

 沖縄の梅雨明けは大体が6月の後半頃。この時期は、長期間の長雨に亜熱帯の気候が加わってジメジメムシムシした日が続きます。

 7月に入るとカラッと晴れると同時に、マリンアクティビティのオンシーズン。シュノーケリングやダイビングなどマリンレジャーを楽しむなら、夏本番前のこの時期がベスト。

 8月は30℃を超える日もあるほど暑く、長時間太陽の光に当たると火傷レベルの日焼けをしてしまいます。強い日差しが肌に刺さるので、暑いというよりも痛いが正解。同時に台風のオンシーズンでもあるので、台風の発生情報をチェックしながら計画を立てましょう。

・海の注意情報

海の危険生物ハブクラゲ
 マリンレジャーが盛んな時期のため、海難事故やハブクラゲなど危険生物の被害が多発します。
 とくにハブクラゲは防止ネットがあっても入り込むケースがあり、刺された場合の死亡は全て10歳以下と子どもは特に注意が必要です。
 海に入る場合は肌の露出を抑えたスイムウェアにするなどの対策をした方が良いでしょう。

目に見えない潮の流れ「離岸流」
 海岸から沖に向かって強い潮の流れが発生している場所があり、巻き込まれるとものすごい早さで沖に流されてしまいます。過去には遊泳中に離岸流で流されて行方不明になってしまう事故も発生していてとても危険。離岸流ができる場所で遊泳はしないよう注意しましょう。

【ちなみに話】
 ハブクラゲの触手にはたくさんの刺胞(毒針)がついていて、こすったり取り除こうとすると刺激で刺胞から毒が発射されてしまいます。
 毒の発射を抑えるためには酢が有効なので、管理されている海水浴場には酢が設置されています。万が一に備えて場所や中身を確認しておくと良いでしょう。触手はピンセットなどで取り除きます。

管理されているビーチには酢箱が設置されています。

・交通安全情報

 出勤時間(7時〜9時)・退勤時間(17時〜19時)は道路が混雑します。とくに主要道路の58号線・329号線・330号線・331号線は事故も多く、主要道路でひとたび事故が起こると大渋滞が発生し、渋滞を回避するために横道に逸れた車で近場の道も渋滞が発生します。
 旧盆時期は帰省ラッシュもあり、渋滞が発生します。時間には余裕を持って移動しましょう。

バス専用レーンに注意
 那覇市内の一部道路では平日の1日2回、7時30分〜9時・17時半〜19時バス専用のレーン規制があります。バス専用と書かれた道路は規定の時間に入らないようにしましょう。警察も頻繁にチェックをしていて、うっかり入ってしまうと罰則があるのでご注意を。

【ちなみに話】
 インスタグラムの「オキジモ!【公式】@okinawajimoto58」というアカウントでは沖縄の交通情報を投稿しているので、うまく使えば渋滞を回避できます。また、日本道路交通情報センターのサイトではリアルタイムに渋滞や通行止め情報が確認できるのでチェックするのもおすすめ。

・持っておくと便利

晴雨兼用傘
 文字通り肌を刺すような日差しの夏ですが、年中風が吹いているので日差しさえガードできれば快適。要するに影はある程度涼しいのです。(※風が吹いていれば)
 また夏には沖縄特有の「カタブイ(片降り)」と言われる通り雨がよく発生します。現地の人はカタブイで傘を使うことはあまり無いのですが、晴雨兼用傘があれば日差しも雨も防げるのでとても便利。

OTOPa!(オトパ!)※電子アプリ
 沖縄本島内の路線バス、モノレール(1日)が乗り放題になる周遊パス。詳しくは【秋編】でご紹介。

まとめ

 カタブイもあれば台風もあり、夏も天気は安定しないのですが、やはり沖縄と言えば夏。熱中症には気をつけながら、常夏の島でレジャーを楽しみましょう。

【イメージ写真】毎日見ていても綺麗だなぁと思います。

↓秋編はコチラ

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