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変態プロレス放談

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しがない変態プロレスファンが、プロレスを中心に気付いたこと・感じたことを徒然なるままに書いてみました。 ひとつよしなに…!🙇🙇🙇
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2022年8月の記事一覧

【娯楽に金を払う】行為が舐められた事について~2022.8.30『爆裂夏祭り』~

はじめに「中野サンプラザでプロレスがある」 そんな知らせを聞いたのは、初夏の頃だった。 興行の雰囲気がイマイチ読めないけれど、ポスターには船木誠勝や高岩竜一、佐藤光留の写真が入っている。 中野区民で、しがないプロレスファンの端くれとしては、何となく内容が気になっていたものの、行く気分までは中々高まらずにいた。 行くと決めたのは当日の朝だ。 2023年7月に閉館が決まっている中野サンプラザで、プロレスを観戦する。 チケット代は高めだったけれど、次にプロレスが行われる

離れ小島の【虎の穴】~2022.8.14ヒートアップ道場生発表会~

はじめに2022.8.14、私は新百合ヶ丘トゥエンティワンホールで行われた『ヒートアップ道場発表会』を観戦しました。 『ヒートアップ道場発表会』とは、プロレスリングHEAT-UPが運営する道場に通う生徒達が、日頃の練習の成果を発表する場。 道場といっても、『プロレスを通して健康維持はもちろん、シェイプアップ・ストレス発散・運動能力向上など様々な目的を持った会員様が通われています(紹介文ママ)』とあり、発表会参加者は一般人。 今回、私が道場発表会を見に行ったキッカケは、道

【壁紙のために写真を撮る】と言い続けたい理由

はじめに2019.6.9 私が初めて、自分のお金でカメラを買った日だ。 ここまで日付を詳細に覚えているのは、訳がある。 この日、私は後楽園ホールで、父と父の知人を連れて、プロレスリング・ノアを観戦していた。 2009年に亡くなったプロレスラー・三沢光晴のメモリアル興行。 メインで組まれたGHCヘビー級王座戦・清宮海斗vs杉浦貴の激闘に心を打たれた大会後、私は父と一緒に中古のカメラショップに足を運んだ。 以来、会場でカメラ無しには観戦できない身体になってしまった私。

色々な団体を見る理由は、好きだからである

「色々な団体を見ていて素晴らしいですよね。」 私は時たま、人からこう言われることがある。 確かに、ローカルインディー等を除けば、行ったことの無い団体の方が少ないと私は思う。 でも、そのような言葉に、どこか引っかかりがある…。 色々見るようになったのも、私なりにキッカケがあるからだ。 別に、素晴らしいと言われる為に沢山見ている訳では無い結論から言うと、私が沢山見るようになったのは「特徴の異なる様々な団体を見るのが楽しい」からである。 別に、他人から素晴らしいと言われた

【発信】が、"手段"から"目的"になってしまう事の怖さ

はじめに2022.8.13にテレビ朝日系列で放送された『プロレス総選挙』。 1位~50位まで発表された今回のランキング結果は、ファンの賛否を巻き起こし、各団体の選手もこの内容に言及していた。 中でも、リング上で総選挙についてハッキリと言及してきた団体がDDTプロレスリングだ。 今回の投票結果を振り返った時に、私の中で衝撃的だったのは【DDTグループの50位圏外】だった。 個人的に、発信力に長けた選手が多い印象のDDTグループにあって、DDTプロレスリングを始めとした所

『プロレス総選挙』の結果を見て、私が感じた事

はじめに2022.8.13、テレビ朝日系列にて『プロレス総選挙』が放送されました。 第1部が地上波で1時間、第2部はYoutube&メタバース六本木、第3部は地上波深夜帯(一部地域のみ)と、媒体を変えながら長時間にわたり、1位~50位までを紹介する形式で進められました。 『現役で凄い選手は誰か』というコンセプトの投票で、結果に関しては悲喜こもごもといった所…。 ただ、私の中で非常に気になったのは、「ブシロード人気投票じゃん」とか、「どうせ(新日本プロレス中継を放送してい

年齢は、ただの数字である~2022.8.11『杉浦貴vs小島聡』~

はじめに2022.8.11より開幕した、プロレスリング・ノアのシングルリーグ戦『N-1 VICTORY』。 約1ヶ月間にわたり、列島各地で激闘が展開されるリーグ戦の開幕戦で、個人的に興味深いカードが組まれた。 そのカードとは、セミファイナルで行われた『杉浦貴vs小島聡』。 2015年以来、7年振りに実現した一騎打ちであるが、1970年生まれの2人は今年で52歳。 シビアな言い方かもしれないが、この手のシングルリーグでは、ベテラン選手ほど出場機会が減っていく傾向にある。

後楽園ホールで久し振りにレモンサワーを飲んだ。

はじめにプロレス会場で酒を飲むことは楽しい。 節度は当然必要になるけれど、後楽園ホールや新宿FACEなどでレモンサワーを飲める選択も取れる中、プロレス観戦できる自由は、私にとって何にも得難く代え難い至福だった。 そんな細やかな楽しみが奪われたのは、2020年春の事だった。 新型コロナウイルス禍に突入したことにより、感染防止対策の一環として、『会場内では、最低限の水分補給を除き、飲食禁止』というルールが確立。 場内でアルコールや食事を販売できなくなったことで、いつしか後

私のプロレス遠征は、『N-1 VICTORY』が教えてくれた。

はじめに〜プロレス遠征のキッカケについて〜私がプロレスを観に地方遠征するようになったのは、プロレスリング・ノアがキッカケだった。 季節は、ヘビー級のシングルリーグが『GLOBAL LEAGUE』から『N-1 VICTORY(以下:N-1)』へと改称された、2019年秋。 この年の『N-1』優勝決定戦の舞台は、エディオンアリーナ大阪第1競技場だった。 厳密に言うと、私はそれまでにも、仙台までのプロレス遠征は経験済だった。 しかし、仕事の関係で約3ヶ月間を過ごした仙台の地は、

武器はたゆまぬK.U.F.U.~2022.8.5『稲村愛輝vs岡田欣也』~

はじめにこれは、RHYMESTERの『K.U.F.U.』という曲の最後に登場する一節である。 私は、工夫する大切さを歌うこの曲の事が大好きなのだが、実は、上記の一節は歌詞カードに載っていない。 それでも、宇多丸が放つフレーズの説得力が、私の脳裏に焼き付いて離れないのである。 最近、この曲の一節を、ふと思い浮かぶようなシチュエーションに出くわした。 2022.8.5にプロレスリング・ノアで行われた、『稲村愛輝vs岡田欣也』である。 2018年デビューの同期同士によるシング

プロレスの体重制限に関して私が思った事

はじめに2022.8.5に行われる、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会。 2000.8.5の団体旗揚げから丁度22周年を迎えるこの日、唯一組まれたタイトルマッチがGHC Jrヘビー級王座戦・『HAYATA vs近藤修司』だ。 このカードが決定して以降、一部のファンから、ある指摘がなされた。 「近藤修司の体重は、果たしてジュニアヘビー級なのか?」と。 過去に同王座を戴冠した経験を持つ、近藤の公称体重は105kg。 個人的に、今現在のジュニアヘビー級の趨勢を見ていても