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変態プロレス放談

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しがない変態プロレスファンが、プロレスを中心に気付いたこと・感じたことを徒然なるままに書いてみました。 ひとつよしなに…!🙇🙇🙇
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記事一覧

『MONDAY MAGIC』season2を全部生観戦した感想を振り返る

はじめにプロレスリング・ノアが2023年に立ち上げたブランド・『MONDAY MAGIC』。 2023年10月~12月にかけて全5大会が開催されたseason1は、ブランド名通り月曜開催という条件でも、初回を除く大会が前売り段階で完売する盛況っぷり。 season1最終回では、2024年4月に全4大会からなるseason2が発表されると、チケットも全4大会が前売り段階で完売。 2024.5.4に控える『WRESTLE MAGIC』に向けた強化月間とも言うべき側面も強いs

DO YOU WANNA DANCE WITH ME?~2024.4.11『拳王vs清宮海斗』~

はじめに 2010年代後半から、プロレスリング・ノアの看板カードに定着したライバル関係がある。 それは、『拳王vs清宮海斗』だ。 2019年11月の両国国技館メイン、日本武道館でもタイトルマッチが複数回組まれるなど、近年はビッグマッチでの対戦が多い両者の一戦は、これまでに11回実現した。 戦績では7勝4敗で拳王が勝ち越しているものの、直近2試合はGHCヘビー級王座戦で清宮が連勝中。 過去にGHCヘビー級王座戦5回、GHCナショナル王座戦2回と度々タイトルと団体の舵を

プヲタが初めてThe BONEZのライブに行った話

はじめに2024.4.6の夕暮れ時、私は千葉県の幕張メッセを訪れていた。 この日は新日本プロレスの春のビッグマッチ・両国国技館大会があったりして、プロレス興行も色々開催されていたのだけど、この日は個人的にプロレス以上に惹かれるイベントが開催されたのだ。 The BONEZの幕張メッセワンマンライブ『SUNTOWN』だ。 しがないプロレスファンの私からすると、プロレスラー・伊橋剛太の代名詞になってる「イェイ!カモン!」の元ネタになってる楽曲のボーカルがいたり、 同じく

わたしと中野サンプラザ

はじめに2021年春、私は初めて一人暮らしをすることになった。 それまでは親兄弟と実家で暮らしていたものの、一人暮らしになる数年程前から、親が実家のある地方に戻る計画を話していたこともあり、「ゆくゆくは一人暮らしをしなければならないのだ」という自覚に至っていた。 でも、必要に迫られたから次に向けて動けただけであって、今でも「よく一人暮らし出来てるね、わたし」って思う事がしばしばあるくらいには、社会に不適合だという自覚もある。 そんな私が人生初となる一人暮らしの場所に選ん

約束~2024.3.30『中嶋勝彦vs安齊勇馬』~

はじめに「あの三冠戦は何なんだあ!!!あれをどう思う!?」 2024.3.30、東京都大田区。 プロレス観戦終わりに偶然遭遇した年長の知人に会うや否や、肩をゆすられて、いきなりこう言われた。 咄嗟に「これは一緒に飲みに行かないといけないな…!」と察した私は、知人に提案する形で、蒲田駅近くにある中華料理屋まで移動する事にした。 会場から店までの移動中に交わした知人との話は、この日の全日本プロレス大田区総合体育館大会で組まれたメインイベント・『中嶋勝彦vs安齊勇馬』で占め

『MONDAY MAGIC』season1を全部生観戦した感想を振り返る

はじめに他の人に向けて、自分のオススメの何かを提示するタイミングが訪れた時に、私自身気を付けている事がある。 「自分の好きな団体や選手であっても、相手の好みによっては薦めない選択肢を取る」という事だ。 例え、自分の好きなもの・オススメしたいものがあったとしても、相手の好みとマッチングするものでなければ一方的な押しつけになってしまうし、何より続かないと私は考えている。 個人的な理想形としては「プロレスコンシェルジュになりたい」という表現が適切だろうか? 仮にもし「色々知り

○○ニキと言われたい願望と、その理由について

はじめに2020年春に訪れた新型コロナウイルス禍。 当時、春以降に予定されていた数多くのイベントやエンターテインメントが中止や延期に追い込まれ、外出を自粛する風潮が強まった。 私の好きなプロレスも例外ではなく、ほぼ毎週のように足を運んでいたプロレス会場に3~4ヵ月行けなかったし、その間はテレビの無観客配信やプロレス以外の事(自炊や音楽鑑賞etc)で心の飢えを凌いでいた。 今振り返ってみても辛く苦しい時期ではあったけれど、個人的にコロナ禍で唯一良かったと感じている事がある

拍手を褒められて救われた話

はじめに「わあ、大きい拍手してくれてる!」 先日、市ヶ谷にある小さな会場でプロレス観戦をしていた時に、ある選手の方から直接言われた言葉だ。 私は声をかけられた時、驚きを隠せずにいた。 個人的に、会場で拍手は出してナンボのもので、ある種当然の事だと思っていたから。 大会後、懇親会のようなものに参加させていただく機会があり、その選手の方とお話する機会もあったのだけど、「凄く大きい拍手をしてくれるのが嬉しかった」と改めて言われた。 そんな風に言われる事なんて、多分初めての

squeeze~2024.2.28『拳王&大和田侑vs清宮海斗&大岩陵平』~

はじめに先日、私がプロレスを観戦しに行った時に、カメラで撮影した1枚がある。 SNSで観戦時の写真を投稿すべく選定していた時に、この写真を見つけた。 そして、写真を見た時に、ふと『スクイズ』という言葉が頭に浮かんできた。 スクイズという単語を調べてみると、このような意味が出てくる。 「スクイズ」という言葉が私の脳内に浮かんできたのは理由があった。 以前、タッグマッチなどでコーナーに控えている選手が、相手の首や関節を絞り上げているパートナーの選手に対して「スクイーズ!」

壁破壊の件で考えさせられた個人的感想について

はじめに自分の目で確かめないと、分からないことがある。 現地にいないと感じ取れない空気や匂いがある。 新型コロナウイルス禍が訪れた2020年春以降、私の好きなプロレス界では動画配信の流れが加速していき、現地にいなくてもリアルタイムで試合を見たり、感想を共有できるようになった感覚がより一層強まった。 正直な話「配信があるから、別に無理して現地に行かなくてもいいや」と思うことも増えたけれど、それでも現地に足が赴いてしまうのは、肌感覚で伝わってくるライブならではの雰囲気や興

プロレスファンこそ見てほしい『誰でも女子プロレス』の話

はじめに 先日、市ヶ谷チョコレート広場で『誰でも女子プロレス』を観戦した。 (2024.2.24『ダレジョEXTRA12』) プロレス団体・我闘雲舞が主催する女性限定プロレス教室・『誰でも女子プロレス』。 プロレス団体が運営するプロレス教室やプロレスサークルでは珍しく、プロレスラー志望でなくても参加できるのだという。 これは、我闘雲舞の創始者・さくらえみが、今大会の冒頭に話していた言葉である。 野球と言っても、野球選手を目指す人や、バッティングセンターで打つのが楽しい

プロレスの楽しみ方を知らない馬鹿で良いと思った話

はじめに先日、社会人プロレスを観戦する機会があった。 (2024.2.10 AZW新木場1stRING大会) 2021.2.14の団体旗揚げから3周年記念となった今大会のメインイベントは、HAPPY STATESというヒールユニットのリーダー・美乳輪光(びにゅうりん ひかる)が、王者・クスリ松村に対して介入多数の上、新メンバーの加勢もあり王座が移動するというバッドエンドに。 試合後、王者となった美乳輪はマイクでこのような事を語った。 普段は投げ銭制が多い学生プロレスや

心臓が止まるまでは~2024.2.7『坂口征夫vsHARASHIMA』~

はじめに他人の引退試合というものは、ファンが当事者に接している面積が広ければ広いほど、未練と後悔の割合も自然と多くなっていくものかもしれない。 私は一介のファンでしかないけれど、いつしかそのような感覚で(些か勝手ながら)他人の引退試合を捉えるようになっていた。 怪我が原因で現役を続けられなくなった。 新たな道に進む。 大体そのような理由で引退していく選手を客席から見送る度に、「もっと試合を見ておけば良かった」、「将来楽しみだった」という感情ばかり溢れ出てくる。 私自

数字視点の趣味は地獄だと思った話

はじめに先日SNSを弄っていたら、突然このような引用コメントが飛んできた。 私自身、このコメント主と面識もやり取りも一切ないし、「ただのクソリプみたいなものだ」と一蹴してしまえば何とか解決する話だろう。 でも、前々から私自身抱えていた何かが、このクソリプを以て弾けた。 その弾けた何かは、歪だとしても、自分なりに形に残してスッキリさせた方が良い。 だから、今私はこうしてnoteで記事を書いてみた。 怒りだとか、モヤモヤだとか、SNSでは文字数的に書けない事だとか…。