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霊視×経営コンサルティングの桜賀和愛美です。
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。

今回のテーマは
「愛とは何なのか?」です。

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愛というと、聞こえが良いですが、
愛とは何なのでしょうか?
そこにはただ優しいだけとは違うものがありました。

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平安の時代。
二人の兄弟がおりました。
兄と妹は良家に生まれ、皇族に近い血を持っていました。

兄はとても優秀で、文武両道で家督を継ぐために着実に実力をつけていっています。
妹はと言うと、何にでも器用だったわけではないのですが、得意な事には持ち前の集中力を発揮し、一定以上の成果を出せる優秀な子でした。

兄を追う妹は、兄が基準なので兄に追いつこうと毎日必死です。

本当は兄は分かっていました。

妹は自分と同じ道を行くべきではなく、もっと研究したり、ある程度自由がなければならないことを。
しかし、一生懸命務めを果たそうとしている姿を見ていると、そうは言えずに…。
やがて二人は成人をしてしまいました。

成人をすると妹に縁談の話しが来ます。それは覚悟していたのですが、妹の嫁ぎ先の候補は敵地でした。
昔から決まっていたと言えば決まっていましたが、会議で異を唱えなかったのも事実。
兄は妹の嫁ぎ先を肯定したことになります。

嫌な予感はしています。

いつも小さい頃から一緒で、勉強する時も後に付いて来て、勉強の面倒をみてあげたり、おやつも妹の方が沢山食べれるように分けてあげたり、錦織のような豪華な羽織袴でもう要人と会わなければならない時間だというのに、川で遊びたいからと付き合ってびしょ濡れになり、共に怒られたこともあります。
思い出はほとんどと言っていいほど、妹の事です。

しかし、ここは妹の自立のためにも、心を律し、家督を継ぐ者とそうでない者として接しなければなりません。
ましてや敵地です。氣楽に行けば寝首を搔かれる可能性もあります。妹の命を守るためにも兄は言います。

「一度家を出てその土地に嫁せば、二度とこの地は踏めないだろう。その家の者としてしっかりと勤めを果たすように。兄と妹であることも、今日で最後だ」

兄は妹に、もうこの家の人間ではないと言ったのです。昔の妹なら泣いてすがるところ、妹はちょっと笑って、

「もとより承知しております。見ていてください兄上様。私がこの家と彼の地を繋いでご覧に入れましょう」

兄はぎこちなく微笑みます。

兄のように立派になりたいと思い過ごしてきましたが、ようやくその時が来たと、妹は敵国に嫁いでいきました。
兄は妹が嫁いだ後、一人部屋で涙を流しました。

この後、妹はどうなったのでしょうか?


現実は、殺されてしまいました。

そして、それを知った兄は、命や家の事も考えず、妹のために敵地に1人乗り込んでいきました。



子供や兄弟、大切にしている人。
大切であればあるほど、苦労をして欲しくない。悲しい思いやひもじい思いをして欲しくない。
そう思ってしまいますが、それは本人のためではありません。

人が幸せになるには、自分の足で歩いて、つまずいたり、転んだり、崖から落ちたり…。
そうしなければたどり着けません。

その過程でも、一見地獄に思うような場所でも、美しい景色が広がっていたりします。
それは、自分の力で歩かなければ決してみられない景色です。

人は、自分が思った事を叶える力があります。
自分が行きたいと思ったところに行ける行動力があります。
最大限自分の力を活かすには、誰かに縛られていてはいけません。

恋愛や、夫婦関係もそうです。

家族であっても、恋人であっても、夫婦であっても…、
それぞれ別の人間なのです。

自立や成功を怖がっていたら、心を鬼にしなければならない事もあります。

可哀そうだから…。嫌われるのが嫌だから…。恐いから…。
それは、身の保身。我が身可愛さです。
その人の事を考えていない行為です。

人には乗り越えなければならない時というのがいくつかあります。
手助けをしてしまったら、またそれが大きくなってやってきます。
その人が自分で乗り越えるまで続きます。

先の兄弟は、兄は妹がずっと努力をしていたのを知っていましたし、敵国を変えるだけのものを持っていると、妹を信じていました。厳しく送り出さなければ無駄に命を落としてしまうかも知れないと、厳しく送り出さなければ無駄に命を落としてしまうかも知れないと、彼女を誰も良く思わないイバラの道に送り出したのです。

心の底ではとても、とても、心配していました。
妹はそれをくんで、敵国へ向かったのです。

そして、妹が理不尽に暗殺されたのを知り、激怒して、家柄も何もかも捨て、単身敵地へと向かい、兄も命を落としてしまいました。


あなたは、相手のために言葉を紡ぎ、行動しているでしょうか?

相手がより良い方向へ行くようアシストする時には、時には突き放すこともあります。
まるで、成人したキタキツネが親に巣から追い出されるように。

好きだから執着したら、それはもはや愛ではありません。
離れていても幸せにしていたらそれでいい。たとえ自分の元にいなくとも…。
そして大切な人に心配されないように、自分の人生をしっかり歩んでいく。

それが愛なのではないでしょうか?

愛について今一度、大切な人と考えてみるのも良いかも知れませんね。


それでは本日のお話は以上です。​
ありがとうございました。​


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