#日記
自閉症の長男、中学校に行く⑭
部活はまだ行けていないものの、中学校には順調に登校できている。
同じクラスの友達とも休日に2人で遊びに行く程、仲良くなった。
子供達は各々落ち着いて学校に行けている様子なので、働いてみることにした。
経済的に余裕はないので、どっちにしろ働かなくてはいけない。
子供達にも協力してもらい、フルタイムで働くことにした。
しかし、働いたことで、長男に不安にさせてしまうことになってしまった。
働き
自閉症の長男、中学校に行く⑬
PCR検査の翌日。
今日も我が家全員でワックス掛けだ。
外に出ることもできずに家の中。
こんな時に食料のストックがないと本当に困る。
缶詰めや乾物でなんとかやりくりをする。
夕方4時。中学校からメールがきた。
「全く情報が入っておりません。情報が入り次第、お知らせしますのでもうしばらくお待ち下さい。」
今日も何もないままかぁ。そう思っていたら、2時間後にまたメールがきて、
「本日、保健所によ
自閉症の長男、中学校に行く⑫
長男のPCR検査で、一家全員が休みとなった我が家。
夫が好きなお片付けが始まった。
おもちゃ箱や引き出しの中身を出し、要る物と要らない物を整理していくのだが、ここに子供達が入るとなかなか進まず、遊び始める。
まあ、しょうがない!
半日近くかかって片付けが終わり、今度はみんなでワックス掛けが始まる。
せっかくの休みの機会を無駄にしない夫だ。
PCR検査の結果を待っている間は、やはり不安だ。
自閉症の長男、中学校に行く⑪
翌朝8時に小学校に電話をする。
「兄が中学校でPCR検査の対象になってしまいまして、2人ともお休みさせないといけませんよね?」
「そうですね。出席停止という形でお休みをお願いします。」
その後、教頭先生から電話がきて、昨夜の何時頃にどういうメールがきたのか、どんな内容の電話がきたのかなどを細かく聞かれた。
きっと、何かしらの報告をしなくてはいけないのだろう。
家族全員で巣籠もりをしなくては
自閉症の長男、中学校に行くの話⑨
GWも過ぎて、中学校に1日居れる事が多くなってきた。
帰ってくると、疲れてゴロゴロ寝っ転がることは多いが、変わった様子はない。
「社会の授業はゲームがあって楽しい。」とか
「給食は春雨サラダだったよ。」とか
学校の事も話してくれるようになった。
クラスメイトとも仲良くなってきたみたいだし、学校に楽しく通えていることが親としても嬉しい。
やっぱり、慣れるまでに時間はかかる息子だけれど、楽しい
自閉症の長男、中学校に行くの話⑧
中学校に通いだして2週間目となる月曜日の朝。
起きてきた長男の顔がどことなく暗い。
ご飯を食べた後もゴロゴロしている。
これは学校に行きたくないんだろうなー、と察する。
父親が仕事に出て行った後、
「今日、4校時終わったら帰ってきていい?」
そうか、1日居るのが嫌だったのね。
「金曜日頑張ったもんね。うん、いいよ。」
本当は、給食までを食べてきてほしいところだけれど、自分で決めたこ
自閉症の長男、中学校に行くの話⑦
息子が中学校に行き始めて、1週間が経った。
まだ、給食を食べないで午前中で帰ってくる。
私は、朝、嫌がらずに学校に行くようになっただけでも◎良しとしていた。
授業が始まり、勉強に遅れが出てしまうのは不安ではあるけれど、今は息子の意思を尊重して、頑張れる分だけ、頑張っておいでと見送るのが日課になった。
しかし、そこをあまり良く思わない夫は、息子に
「もっと、頑張れ!」
と言ってしまう。
私は
自閉症の長男、中学校に行くの話➅
さてさて、中学校4日目の朝。天気は雨だった。
6時にきちんと自分から起床してきた息子。
朝ご飯も食べ終わり、制服に着替えて、準備完了。
今日も問題なく行けるだろうと思っていたが、問題が起こってしまった。
「雨だからカッパを着て行ってね。」
「嫌だ!着ていかない!」
「制服濡れちゃうと大変だから、着て行って!」
「嫌だ!行かない!」
カッパを着ていくことを嫌がり、そこから学校に行かないに
自閉症の長男、中学校に行く➄
中学校3日目の朝、初めての自転車登校。
息子と仲良しの友達と2人での登校だ。
この友達がいなかったら、息子は朝から登校することができなかっただろう。
「智也が一緒に行かないと泣いちゃうから。」
そんなことを先生に言って、朝から登校することを決めたと聞いて、嬉しくなった。
友達を思いやる気持ちが、息子の行動に繋がっている。
他の子を思いやれる子で良かった。
7時40分、元気に家から出発。
顔
自閉症の長男、中学校に行くの話➃
入学式の翌朝、学校に行きたくないとぐずる息子。仕方なく、学校に電話をして、ありのままを伝える。
電話口に出てくれた先生は、よくあることだという感じで心地良く応対してくれた。
数十分後に担任の先生から電話がきて、
「どうですか?雄大君、少しでも来れるといいんですけど。でも、無理はしないように。」
と言ってもらった。
初日から休んでしまうのは、この子の為にも良くない気がした。
「少しだけでも行って
自閉症の長男、中学校に行くの話③
12時30分からの入学式当日。
朝起きてから、少し暗い顔の長男。
「本当に行くの?」と何回も聞いてきた。
「うん。行くんだよ。」と同じ返答を繰り返す。
親と一緒に行くということに、ちょっと安心はしているはずだ。いや、逆に親と一緒だから、行かないといけないと思っているのかな。
ちょっと考えてみる。
この子が不安にならないようにできることはあるだろうか。
自閉症じゃなくても、緊張と不安が
自閉症の長男、中学校に行くの話②
無事に小学校を卒業した自閉症を持つ長男。
今度は、中学校という大きな環境の変化に立ち向かうことになる。
大幅な環境の変化に加え、2クラスずつしかなかった小さな小学校から、市内で2番目に生徒数が多いマンモス校へと行くことに私自身が不安だった。
この中学校には、同じ小学校からは息子ともう1人の男の子の2人だけだった。
知っている人がいないのは、ただでさえ不安なはずだ。
支援学級を選んだ息子は
自閉症の長男、中学校に行くの話①
長男が自閉スペクトラム症と診断されたのは、小学5年生の時だった。
それまでは、普通に学校に通えていたのだが、ある日、クラスの子に意地悪をされてから学校に行けなくなった。
私自身が不登校の経験があり、学校が嫌いだった為、長男を無理に学校に行かせる事には反対だった。
「僕はクラスの中にいるのをずっと我慢してたんだ」長男のこの言葉にショックを受けた。親として気づいてあげられなかった。
確かに小さ