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自閉症の長男、中学校に行くの話➅

さてさて、中学校4日目の朝。天気は雨だった。
6時にきちんと自分から起床してきた息子。
朝ご飯も食べ終わり、制服に着替えて、準備完了。

今日も問題なく行けるだろうと思っていたが、問題が起こってしまった。

「雨だからカッパを着て行ってね。」

「嫌だ!着ていかない!」

「制服濡れちゃうと大変だから、着て行って!」

「嫌だ!行かない!」

カッパを着ていくことを嫌がり、そこから学校に行かないになってしまった。

「ほら、智也君、待ってるよ。」

そう言っても、もう行くのが嫌になってしまった息子。
時間だけが過ぎていく。
こうなったら仕方がない。

智也君に先に行ってもらい、機嫌が悪くなった息子を車で送って行くしかない。

「ほら、車で行くよ。」
不機嫌な顔のまま車に乗り込み、学校へ。

道路が込むと思って、早目に出たのだが、思ったより早く着いてしまった。

昇降口は、生徒でいっぱいでガヤガヤしていた。
息子の苦手なところだ。

「嫌だ、もう少ししてから行く。」

そういうので、そのまま車で少しのドライブをする。
5分後、再び学校へ行くと、昇降口は静かになっていた。
それを確認して、車から降りる。

「いってらっしゃい!」

できるだけ、明るく元気な声で送り出す。

「いってきます。」

手と手を合わせてタッチ!

タッチは、どんな時でも毎朝の私と子供達のちょっとしたルーティーンだ。

「11時40分に迎えに来るね。」

無事に学校に行ってくれた。

ちょっとした事だけれど、これだけでなんだか疲れてしまう。
一喜一憂してしまう私がいる。

中学校に慣れて、何か1つでも楽しみを見つけてくれたらいいなーと思う。

今日も3校時で終わり、来週からは1時間延ばして、4校時で帰って来れるようになるかな?

まあ、ゆっくりいこう。


 


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