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ご注文の品が届かないときは


 僕は小さい頃、とても外で遊ぶのが好きだった。

 両親が休日に「れいじ、どこ行きたい?」と聞くと、決まって「公園!」と即答していたらしい。

 父親からしたら別にいいけれど、母からしたら体力的に凄くきついからやめて欲しかったと後から聞いた。

 確かに小さい頃はよく公園に行って父親とキャッチボールしたり、サッカーしたりしていた。

 僕は小さい頃、元気にはしゃぐわんぱく小僧(?)だった訳なんだけど、よくマックやガストなどに行って、なかなか注文したものが来ないとき、不機嫌になっていた。

 (子供だったから許して)

 子供は眠かったりお腹すいたりすると、不機嫌になる。よく運動してすぐお腹を空かせる子供は特に。

 そんな時って、子供はどうして自分が機嫌が悪くなっているのかよく分かってないから手が付けられない。

 でも、うちの親はいい意味で変な人だから、子供の不機嫌を気にせずポロッと笑かす一言を言う時がある。

 確かあれは家族でどこかへ出かけている道すがら、近くのマックに行ったときだ。僕はいつも通りポテトとダブルチーズバーガー、飲み物は白ぶどうを注文した。

(小さい頃からお気に入り見つけるとそればっかり食べるんです)

 が、しかし、30分経っても全然注文したものが来なかった。

 期間限定で飛ぶように売れているようなメニューではないし、お客さんもそんなに居なかったから不思議だった。


僕 : 「まだかな〜」

母 : 「お客さんいないのに全然こんね」

僕 : 「何してるんやろう?(テンション低め)」

母 : 「芋堀りに行きよるっちゃない? ポテトが足りんのよ、きっと」

僕 : 「……笑。それならもうちょっと待つしかないね」


 母のあの才能は本当にどこから来たのだろう。
 祖母から受け継がれている鉄板ネタらしい。

 父も母と祖母のこの才能はほんとに凄いとよく褒めていた。あれから何か注文したものが来ないなと感じる度に、この時のことを思い出す。


友達 : 「コーヒー全然こんね」

僕 : 「豆切らして今頃ブラジルに行ってるんじゃない? のんびり待とうよ」


 こんな感じで返すとよく友達が笑ってくれる。待ち時間が長くて話すことが無くなったときとかにこれ使うと結構笑ってくれるよ。


 みんなも使ってみてね!






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