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東京でインド人が作る本格四川麻婆豆腐を食べて、世界のボーダーレス化を実感

私の好物の一つが「麻婆豆腐」であり、それもビリビリ痺れる花椒(四川山椒)がたっぷり効いた”本格派”が大好きです。

どれぐらい好きかというと毎週1回は麻婆豆腐を食べないと”禁断症状”が出るぐらいですが(冗談です)、残念ながら日本ではマイルドな麻婆豆腐が主流であるため、そこまで本格的なものを出す店は東京でも多くありません。

ところが運が良いことに私が勤めている会社の近くにかなり本格的な麻婆豆腐を出すお店があり、中国でもなかなか食べられないレベルのクオリティであるため、以前はほぼ毎週のように通っていました。

テレワークになってからはオフィスに行く機会がなくなり、大好物の麻婆豆腐が食べられない辛い時期が続いていましたが、今では週に何日か出社できるようになったので本当に良かったです!
(もはや麻婆豆腐を食べるために出社しているようなものです)

さて、そのお店はカウンター席しかない小さなお店ですが都内に数店舗ある一応チェーン店であり、いつも4~5人ぐらいの店員さんが調理から接客、後片付けまで何でもこなしながら忙しく働いています。

日本人、中国人のほかにインド人の店員さんもいますが、調理はいつも日本人か中国人の店員さんが担当していて、インド人の店員さんは盛付や後片付け、皿洗いばかり行っていたので「この人はフロア要員かな」と思っていました。

今日も出社だったので先週に続いて食べに行ったのですが、早い時間帯だったのでお店には日本人の店員さんとインド人の店員さんの二人しかおらず、いつものように日本人の店員さんが作ってくれると思っていたら何とインド人の店員さんが麻婆豆腐を作ってくれたのです。

おそらく最近になって調理も任されるようになったと思いますが、インド人の店員さんが作る麻婆豆腐は他のベテラン店員さんが作るものと比べても全く引けを取らず、むしろいつもより美味しく感じました。

客にしてみれば美味しい麻婆豆腐が食べられるなら作るのが誰が作っても構わないし、たまたま今までそういうケースが少なかったというだけで、別にインド人が中華鍋を振って本場の中華料理を作っても良いんです。

300年の歴史を誇る日本の大相撲の横綱がほとんど外国出身の力士で占められるぐらいなので、今では何をするにしても国籍や民族はもはや関係ありません。

もちろん日本には未だに純血主義にこだわる人もいらっしゃるかと思いますが、これだけボーダーレス化が進むと相手の出自を気にすること自体が無意味な時代がやってきます。

このままでは出生率が下がって日本が消滅するとか言われていますが、個人的には「日本人」の定義が変わるというだけで、100年後も200年後もそれなりに人が住んでいる国であり続けるような気がします。

何と言っても美しい自然と美味しい食べ物・うまいお酒がある場所は地球上でそうありませんので。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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