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思い立ったが鯛飯日和。
3日目の正直。
鯛飯日和と知る。
自炊小娘のれいちゃん。
八百屋の小娘ゆえ普段の食卓には野菜が9割ですが、実は結構乾物好き。ひじきの煮物や切り干し大根はポケットに入れて持ち歩きたいくらいです。
しかしですね、彼らを「乾」の世界から「潤い」のある世界へ連れ戻すときにはかなりたくさんの教訓を得ました。
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増えなかったり。
〇わかめ
確実に想像の2倍は増える。逆にどうしてそこまで縮こまっていたんだ?とやや不思議になる。
いきなり立ち上がる的感覚
〇ひじき
わかめで乾物は2倍増という教訓を得たれいちゃん。上を行く強者がいらしゃいました。4倍に増えました。
〇切り干し大根
増も減もありませんでした。切って干した大根、そのままです。ありのままです。あ、教訓があるとするならかなり出汁が出るので戻し汁は捨てぬようお気を付けくださいませ。
海から出てきて、乾燥という魔術を加えられ。そのあと『やっぱ海での状態に戻した方がいんじゃね?』とあまりにも恣意的な思いによって水で戻される乾物達。不憫すぎる…。
しかし、そうもいっていられないのが今回の企画でして。
れいちゃんはなんと海から遥々引き上げられた”鯛君”を毎度お馴染みの土鍋で炊いてしまったのです。シンプルに御塩のみの味付けにしたのできっと、鯛も海での思い出を懐かしむことが出来たのではなかろうか。
『思い立ったが鯛飯日和』
〇スーパーで目が合う。しかし買わずじまいの初日。
〇香川の離島で食べた鯛飯が忘れられず。やはり買おうと2日目。
〇冷蔵庫で再度目が合う。実際に鯛飯を作ってみる3日目。
〇スーパーで目が合う。しかし買わずじまいの初日。
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思い立ったが鯛飯。そんなタイトルはどこへやら。全く思い立っておりません。最近れいちゃんのnoteで何度も登場している”香川の離島旅”にまつわるお話。
初日に泊まったお宿で食べた御飯が、オーナーさんが自ら捌いた鯛の出汁で炊いた炊き込みご飯だったのです。
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どれでしょーか!
コレがもう、美味しすぎて美味しすぎて。東京に買ってきても忘れられなかったのでしょうね。
丁度切らしていたお醤油を買いにスーパーへ行った時の事です。無駄な物欲が湧かないように、スーパーに入る前に2回買うものを暗唱してから入店します。
”醤油・醤油”
”何があっても、天然醸造の吉野醤油だけ”
そうして醤油を手に持ったれいちゃん。スーパーの構造自体に問題があります。レジに到達するまでに鮮魚コーナーたる鯛の寝床を横切らなくてはいけないのです。
”少しだけ”
そう思って覗き込みました。大好きな鮭がいました。正確に言えば”鮭の皮”です。その横が問題です。なんと、鯛君が。しかも切り身ではなく、頭がれいちゃんの姿を捉えたのです。
”や、やあ”
気まずそうにこちらに話しかけてきました。
”今日はお醤油なんだ”
”そ、そうだよね…ごっごめん”
今や見かけることはありません。というか人生で見かけたことはありません。
“誰か拾ってください”
そう書かれた段ボールの中の子猫ちゃんを見殺しにするような気持ちでした(そこまででもない)
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髪の毛セットする不良
こうして、初日は”醤油を買う”という元々の目的だけを達成したれいちゃん。ばっちり目が合った鯛君は買わずじまいに終わったのです。
〇香川の離島で食べた鯛飯が忘れられず。やはり買おうと2日目。
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かぼすかすだちかシークワーサー。
しかしやはり。寝ても覚めても、香川の離島で食べたの鯛飯の記憶が蘇ります。れいちゃんの頭の中を泳いで日本海へと戻ってはくれないのです。おかしいな。
自ら大海原へ乗り出そうかとも考えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1664664861226-ZYz3TwVdjX.png)
しかし3秒でやめました。釣っても(釣れる前提)捌けないからです。捌く人を呼ぶとなると”もうや~めた”と急に面倒くさがりやなれいちゃん。
となると、スーパーで見過ごした彼をお迎えにゆくしかなさそうです。こうしてれいちゃん邸宅は島根から遠路遥々やってきた鯛君を迎え入れることになったのです。
〇冷蔵庫で再度目が合う。実際に鯛飯を作ってみる3日目。
![](https://assets.st-note.com/img/1664665330631-KkvPy6lpyx.jpg?width=800)
購入してきた日は、目が合った感動をどうか忘れないように。一期一会を大切にしたい。そんな想いから炊き込んでゆくことが出来なかったれいちゃん。
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購入して2日目に。スーパーでたいと目が合った日から3日後に、やっとれいちゃんは鯛飯を食することとなったのです。(全く”思い立ったが”ではない)
それでは皆様も一緒に鯛が鯛飯へと変貌していく様をご覧ください。
『まるで思い立っていない鯛飯の材料』
〇スーパーで一番目が合う鯛頭:実は2尾分
〇思い立ったが生姜:入れてみようかなと思う量。
〇おしお:故郷日本海を思い出さない程度。
〇鰹出汁:炊く時に水と半々量という真面目な説明。
泳ぎ出さないか若干心配
![](https://assets.st-note.com/img/1664744340759-aXdujdnZ4n.jpg?width=800)
しぇいしぇい。
【炊く前の手順⑴:お米編】
〇茨城県産新米『一番星』を2時間冷蔵庫で浸水(いりこ出汁)させる。
(水とお米は大体1:1ですが、どうか神経質になりすぎず)
〇浸水後、いりこ出汁はお鍋へGOして味噌汁に有効活用。
〇浸水用の水と、炊く時の水は入れ替える。
(今回は炊く際に水と鰹出汁を半量ずつ使用)
思い立ったんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1664751441270-WNKDUbEoJM.jpg?width=800)
【炊く前の手順⑵:鯛編】
〇鯛に一度湯通し。この時2尾いることが発覚(遅すぎ)
〇目が合いすぎて疲れたら少し裏返し互いに小休憩。
〇そろそろいんじゃね?と鯛と合意が取れたら湯から救出。
鯛と対話
〇鯛に一度湯通し。この時2尾いることが発覚(遅すぎ)
![](https://assets.st-note.com/img/1664751544884-KohtKUtn3o.jpg?width=800)
なんんとなく湯通しをしてみます。そう思い立ったのです。思い立ってはいないけれど。香川の離島の宿のオーナーが一度湯通ししていたので真似てみただけです。理由は聞かないでください。
〇目が合いすぎて疲れたら少し裏返して互いに小休憩。
![](https://assets.st-note.com/img/1664751975971-5b9mxLZ91v.jpg?width=800)
湯通しという工程を始めてみたものの、どこまで湯を通せばよいか塩梅が分からなくなり不安になる。
不安を通り越し、”自己流で行こう”という気持ちになってみる。
〇そろそろいんじゃね?と鯛と合意が取れたら湯から救出。
![](https://assets.st-note.com/img/1664752145640-39WWkumS4z.jpg?width=800)
ととのう。
「熱かったよね…だけどすまんがすぐに君を炊かないといけないんだ」と気まずそうに話しかける。ここでの重要ポイントは”あくまで気まずそうに”という点。
『思い立ったが鯛飯:レシピ編』
【萬古焼三島8号を使用:2合分(360ml)】
【炊く時の御手前】
〇新米:『一番星』を土鍋に敷き詰め上に鯛君。
(炊く際は水と鰹出汁が半量ずつになるよう)
〇およげたいやきくん。およぐなたいくん。
〇中火でタイをタキコムよタイム(約15分)
〇鯛から鯛飯へ変貌を遂げる20分の蒸らしタイム。
〇鯛ほぐしま~す。お茶碗に盛りま~す★
世代じゃないよ
〇新米:『一番星』を土鍋に敷き詰め上に鯛君。
![](https://assets.st-note.com/img/1664774312652-22aJ71oC7k.jpg?width=800)
主役は鯛君。分かってはいますが、あまりにも踏みつけれる新米に情が生まれてしまいます。いかんいかん。
〇およげたいやきくん。およぐなたいくん。
![](https://assets.st-note.com/img/1664775208827-ON4pX0VSn7.jpg?width=800)
ここで冷蔵庫にあった生姜を急遽入れるという柔軟な対応をみせたれいちゃん選手。さすがです。しかし、御塩を振った時点で想定外の出来事が。
なになに。
”海を思い出して泳ぎタイっ”
だって…?
![](https://assets.st-note.com/img/1664775748527-z4L7dLT8IL.png)
およぐなたいくん。
〇中火でタイをタキコムよタイム(約15分)
蓋をして15分待つだけです。
特に何も変化はないです。
というかれいちゃんが変化を求めていません。
IHコンロという文明の恩恵に与りましょう。
静かに時を過ごしましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1664776145734-a9zHOs1ZOA.png)
〇鯛から鯛飯へ変貌を遂げる20分の蒸らしタイム。
![](https://assets.st-note.com/img/1664776219162-VEWaHZA1dP.jpg?width=800)
鯛君から鯛飯へ。ここでやっと新米にIDENTITYが生まれます。
〇鯛ほぐしま~す。お茶碗に盛りま~す★
![](https://assets.st-note.com/img/1664776387030-qFFXMDAWJ4.jpg?width=800)
小骨取り
![](https://assets.st-note.com/img/1664776516744-K6z9gndE1e.jpg?width=800)
大体写真映え
世界一地味で時間のかかる小骨取りを終えた後に食した一口目は宇宙へ飛んでいきそうなほど美味でした。
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『思い立ったが鯛飯日和』なんてタイトルに付けてはおりますが。実はタイト出会ってから彼が鯛飯と化すまでに3日かかっているという超矛盾番組。ま。それもれいちゃんのぼっち飯の醍醐味です。
これからもそんな気まぐれれいちゃんをよろしくです。
本日もお読みいただきありがとうございました~!
『まるで思い立っていない鯛飯の材料』
〇スーパーで一番目が合う鯛頭:実は2尾分
〇思い立ったが生姜:入れてみようかなと思う量。
〇おしお:故郷日本海を思い出さない程度。
〇鰹出汁:炊く時に水と半々量という真面目な説明。
【炊く前の手順⑴:お米編】
〇茨城県産新米『一番星』を2時間冷蔵庫で浸水(いりこ出汁)させる。
(水とお米は大体1:1ですが、どうか神経質になりすぎず)
〇浸水後、いりこ出汁はお鍋へGOして味噌汁に有効活用。
〇浸水用の水と、炊く時の水は入れ替える。
(今回は炊く際に水と鰹出汁を半量ずつ使用)
【炊く前の手順⑵:鯛編】
〇鯛に一度湯通し。この時2尾いることが発覚(遅すぎ)
〇目が合いすぎて疲れたら少し裏返して互いに小休憩。
〇そろそろいんじゃね?と鯛と合意が取れたら湯から救出。
参考になります?
『思い立ったが鯛飯:レシピ編』
【萬古焼三島8号を使用:2合分(360ml)】
【炊く時の御手前】
〇新米:『一番星』を土鍋に敷き詰め上に鯛君。
(炊く際は水と鰹出汁が半量ずつになるようにする)
〇およげたいやきくん。およぐなたいくん。
〇中火でタイをタキコムよタイム(約15分)
〇鯛から鯛飯へ変貌を遂げる20分の蒸らしタイム。
〇鯛ほぐしま~す。お茶碗に盛りま~す★
〇れいちゃんのinstagram
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