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創作とは、幽霊を探すようで。

――幽霊なんて存在していないのかもしれないけれど、その存在を感じることができたり、そこに自分が正解と思える答えを与えたりすることで、誰かの支えになるのならそれでいい。僕はそういうことをする道を歩いているし、そういうことをしたいんだから。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「創作とは、幽霊を探すようで」というテーマで話していこうと思います。


📚やっと追いついたnote

まずはじめに、取るに足らない報告をさせてください。やっとnoteの記事が追いつきました(笑) 多忙なGWのせいで、ずっとnoteの更新が滞っていたんです。毎日投稿しています!と言っておきながら全然投稿していませんでした。1週間分くらい記事が足りていなかったんです。

毎日投稿ってこれが怖くて、一日でも欠けてしまうと、それが間違いになってしまう世界。もう既に、毎日投稿しているわけではないんだから、完璧な毎日投稿ではないんだけれど、それでも書き続けることをあきらめたくはありませんでした。

いわゆる日記だって、毎日書くのが理想だけれど、書き忘れてしまって結局記憶を辿りながら空白の過去を埋めることがあるじゃないですか。僕のnoteの記事は公開日記のような特性があるから、似たようなものだし、許されることでしょ、と自分を慰めて、追いかけるように記事を連投することにしました。

休みの日には1日に2,3記事投稿したりしてきて、どうにか遅れた分を取り戻してきたんです。結果、昨日、無事に昨日の分を投稿することができました。追いつけたんです(投稿したのは日付をまわっていたから、正確にはこの記事で追いついたことになるけれど)

これからもちゃんと時間をつくって、日々を綴っていこうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。さて、noteにまつわる近況報告から始まったので、その流れで、創作にまつわる近況報告をしていこうと思います。


📚『花火の幽霊』の物語

僕は今、茨城県水戸市上水戸にある木の家ゲストハウスという宿泊施設で仕事をしています。清掃やチェックイン対応、会計、広報、新規施設の立ち上げ……仕事内容は多岐に渡ります。

仕事をするなかで、僕が関わっているんだから、僕だからこそできることをしていきたいという思いがありました。最低限のことはできるようにして、なおかつそこに僕ができることを掛け合わせて、ゲストハウスを盛り上げていきたいという思いがずっとあったんです。

その答えのひとつが、「木の家ゲストハウスを舞台にした謎解き体験を提供するサービス」でした。

僕の友達に、謎解き好きなしゅんちゃんがいます。リアル脱出ゲームや体験する物語といったコンテンツに目がなくて、それに参加するためだけに東京へふらっと行くような人です。その謎解き好きが高じて、謎を解くだけじゃ物足りなくなって、自分でも謎をつくってみたいと思うようになったのです。

そんなしゅんちゃん、今では「Mito Escape」という謎解きサークルをつくったり、自分で謎解きイベントを開催したり、企業や団体から案件をもらって謎を提供したりしています。

「いつか一緒に謎解きイベントをやりたいね」という約束を交わしたまま、結構時間が経ってしまったんですが、タイミングが巡ってきました。僕が物語をつくり、しゅんちゃんが謎をつくり、木の家ゲストハウスを舞台にした謎解きイベントを運営していこうと決意を固めたのです。

そんなこんなで最近の僕といえば、ずっと謎解きの物語づくり。ああでもないこうでもないを繰り返しながら、物語をつくっています。一応タイトルは決まっていて、『花火の幽霊』という物語。過去と今が混ざり合い、大切な人のことを思い出す青春ミステリーです。

その物語をつくっているさなか、僕が感じたのは、物語とは実体も正解もない、まさに幽霊のようなものだなってことで、物語をつくる(=創作)とは幽霊を探すようなものだなってことです。


📚実体も正解もない物語

物語をつくる度に思うことです。何もないところから筋や芯のある「話」をつくらないといけないわけで、それに伴って生まれる痛みや苦みに耐えるのは結構しんどかったりします。1日中考えても、翌日には「これじゃない」と自分で自分のアイデアを壊したりすることはざらにある。

でも逆に、昨日生み出したものよりも今日生み出したものの方が絶対に良いと感じる瞬間も確かにあって、一喜一憂を繰り返しながら、1日ずつ前に進んでいくことが創作なんだろうなと改めて思うこの頃です。

物語なんてなくても生きていけるし、あったところで何か価値が生まれるわけではない。川が流れているところに石を置いていって、それによって変化した流れに価値や意味を見出したもの。それを、物語と呼んでいるだけですから、別に石を置かなくたっていいんですよね。

でも、石を置いたことで、流れを変えて、悲しみに溺れる人を救えるかもしれないし、まだ見たことない景色に流れ着いて多くの人に感動を与えられるかもしれない。

そんな日を夢見て、僕は物語をつくっています。

石を置くことは無駄じゃない、ここに置くべきじゃないなと分かっても、それが分かったことが成果だと信じて歯を食いしばって、別の場所に石を置いてみる。そんなことを繰り返しています。

幽霊なんて存在していないのかもしれないけれど、その存在を感じることができたり、そこに自分が正解と思える答えを与えたりすることで、誰かの支えになるのならそれでいい。僕はそういうことをする道を歩いているし、そういうことをしたいんだから。

『花火の幽霊』、ちゃんと完成させます。完成したら、是非のぞきにきてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240517 横山黎



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