職場のファンで在れ!
――今回の宮田さんとの飲み会を総じて思ったことは、「やっぱり木の家ゲストハウスのひとりでいたい」という切なる願いでした。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「職場のファンで在れ!」というテーマで話していこうと思います。
🏨2ヶ月ぶりにオーナーと呑み
さっきまで久しぶりに職場の上司と呑んでいました。最後に一緒にゆっくり飲み語り合ったのは7月の頭だから、かれこれ2ヶ月くらい月日が流れ去ったことを意味します。時の流れの速さにおののきつつ、この2ヶ月のお互いの近況を語り合っていました。
僕は今、木の家ゲストハウスという宿泊施設で仕事をしています。現場統括マネージャーとして活動しているんです。
木の家ゲストハウスは茨城県水戸市上水戸にある宿泊施設で、オーナーは宮田悠司さん、僕の今の上司です。会社員をやめて100万円で世界旅をした末にゲストハウス事業に思い至り、帰国後に地元でオープンしたというわけです。
木の家ゲストハウスは去年の2月にオープンし、それからというもの、水戸に9棟の宿泊施設を管理・運営しており、最近は地方都市への展開も進め、つい先日、宇都宮に新規施設がオープンしました。そのうち、前橋と松山にもオープンする予定です。
その立ち上げのために各地を奔走していたこともあり、宮田さんとはなかなか会えない日々が続いていました。基本的に僕が水戸の施設を管理し、宮田さんは他都市で新規開拓に尽力する形が続いていたんです。
週に1,2度会えるくらいの頻度。一緒にゆっくり夢物語に耽ることも、杯を交わすこともなかったんです。宇都宮館が無事にオープンしたこともあり、この数日宮田さんは水戸にいることになり、せっかくの機会だから呑みにいくことになったというわけです。
🏨この2ヶ月のことを…
いろんな話をしました。僕の仕事のパフォーマンスのこと、宮田さんの新規開拓によって見えた光と影、これから進むべき道……多種多様です。
この2ヶ月といえば、僕は謎解きイベントの準備に奔走してきました。木の家ゲストハウスを舞台に泊まれる謎解き「花火の幽霊~木の家ゲストハウスからの脱出~」というイベントを開催することにしたんです。
僕はシナリオを書いたり、キャストとして演じたり、広報用に動画を作ったり、いろいろ関わっているんですが、なかなか思うように成果が出ないこと、その原因、これからの展望を語りました。
宮田さんは宮田さんで、自分がいろいろ稼働して、いろんな人と会って縁を広げて、新しい場所で新しい宿泊施設をつくることの喜びとと大変さを知ったと話しました。
そして、この2ヶ月自分がやってきたことを誰かに預けて、もっとスピード感もって木の家ゲストハウスを大きくしていきたいと語りました。
上司と部下であり、ビジネスパートナーであり、友達のようなフランクな関係でもあるふたりが飲みの席で語り合うのは、過去をみつめ、今を認め、そこから見据える未来の話でした。
今回の宮田さんとの飲み会を総じて思ったことは、「やっぱり木の家ゲストハウスのひとりでいたい」という切なる願いでした。
🏨職場のファンで在れ!
最近、水戸の仕事を全部任せられていることもあり、業務量が増えてきたり、一応休みの日でも稼働しないといけなかったり、そこそこ心身にこたえる日々が続いていたんです。
宮田さんはさぼっているわけじゃないし、僕よりも断然動いて、頭を働かせて稼働しているんだから、僕ももっと頑張らなきゃという思いから、どうにかあれやこれやを乗り越えてきました。
僕が動かないと水戸が回らない。そういった責任感から行動に移ることが多かった今日この頃ですが、もっと根本的な話をすれば、僕の「木の家ゲストハウス」に対する思いが原動力になっていると思うんです。
2年前まではそこに何もなかった場所に、ゲストハウスが開かれ、そこを中心に周りに何棟か並びそびえるようになり、今や他都市へと展開している。その物語のファンだから、僕はここまで頑張れているんだよな、と思ったんです。
僕が関わり出した頃といえば、その勢いがぐっと増すかどうかって頃で、正直確かな未来があるわけではなかったけれど、それでも僕はきっと面白くなるはずだと信じて、運営に入ることにしました。
もちろんゲストハウス的なコミュニケーションができること、人を集められる場所の使い方をあれこれ考えられることが、この道を候補に入れた要素ではあるんだけれども、最終的に一歩を踏み出すことになったのは、「ああ、木の家ゲストハウスの行く末を見届けたい」「この物語をすぐそばで目撃したい」という衝動でした。
その衝動を信じた甲斐がありました。今夜飲み語り合って、再度確かめられたことです。これからはもっと仕組みを充実化して、負担を減らして、より他都市への展開を進めていこうという話に落ち着きました。
きっと2ヶ月後には夢想だにしないような未来が待っているんだろうな。どんな景色が見られるのか、僕はそれを一木の家ファンとして楽しみにしています。
話をまとめると、上司や職場のファンになれば、その過程を知りたいと思うから関わろうとするし、まだ見ぬ日々に希望を見出すから主体的に仕事をするようになるよね、という話でした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240913 横山黎
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