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メンバーシップの成果。

――コミュニケーションのひとつひとつに意味がある。メンバーシップの成果はそれに尽きるのではないか、始めてから日は浅いですが、そんなことを強く思います。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「メンバーシップの成果」というテーマで話していこうと思います。


◆文学フリマ東京35を盛り上げたい!

11月20日に開催される文学フリマ東京35に、僕は出品者として参加します。当日に向けて絶賛準備中ということもあり、最近は文学フリマに関する記事を投稿しています。

また、文学フリマが始まるまで、もっともっと盛り上がっていきたい!と思い、「文学フリマ東京35を盛り上げたい!」というメンバーシップを立ち上げました。

どんな準備をしていくか議論し合ったり、オンラインで交流会をしたり、当日イベント後には打ち上げを企画したりしています。

始めてからおおよそ2週間くらい経ったんですが、その成果を共有していこうと思います。やっぱり人と一緒に考えるって大事ですね。今日はそんな話です。


◆メンバーシップのおかげで決まったタイトル

文学フリマ当日、より多くの人の届けるためにどんな準備をしていけばいいのか、メンバーのみなさんと一緒に考えています。

今回は、僕が1番はじめに投げた議題を中心に話していきますね。「出品するメイキングエッセイのタイトル」についての議題です。



今回の文学フリマでは、以前出版した小説『Message』の他に、新作エッセイを売ろうと考えています。小説『Message』の制作の裏側や、物語の裏話を語り尽くすメイキングエッセイです。

実は、小説『Message』は2度に渡る共同創作によってつくられた作品なので、制作の過程にも価値があると考え、1冊の本にしてみることにしたのです。


今も執筆中ではあるんですが、タイトルをどうしようかなと悩んでいたので、メンバーの方々に問いかけてみました。


ちなみに仮のタイトルは『Story of Message~伝えたいことが20年分ある~』でした。小説『Message』ができるまでの物語だってことを伝えるための主題、そしてコンセプトを示すための副題を組み合わせたものです。

最悪これでいってもいいなと思うくらいには納得のいくタイトルだったんですが、一応人の意見を聴いておきたいなと思い、議題としてスレッドに投げてみました。


そしたら、あるメンバーの方が丁寧にコメントをくださいまして、僕は自分の考えを整理することできました。


その方が指摘してくれたことの中で響いたことは、次の文章。

表紙のデザインの工夫とあわせてのタイトルで、雑誌の表紙(cutとかSWITCHみたいにカッコよく)みたいにキャッチーな言葉を使って惹きつける。もちろん雑誌と本は違うのでそこらへんは工夫。帯はなくて帯の代わりに表紙を帯風にデザインしちゃうのもあり。そういう装丁ありますよね。

小説のメイキング本て、そもそも文フリで出してる人はそんなにいなそうだし、自分一人で書いたメイキング本を自分でというのはちょっと素人では成立しにくそうですよね。やっぱり共同制作だからこそ成立する本だと思うので、それをタイトルにも生かしたほうがよいのではないかなあ。

これを読んで、僕はタイトルだけに託す必要はないことに気付かされました。タイトルは大切ですが、そこに全てを託す必要はないなと思いました。テーマ、ジャンル、雰囲気、惹きつけるためのフックなどなど、あらゆる要素を詰め込むことは必ずしも必要なことではないのです。


足りない部分は、表紙や帯が補ってくれるからです。


ミステリアスな作品ならば表紙に「え?」と目を疑ってしまうような奇妙なイラストが描かれてあったりしますよね。恋愛ものならば、男女二人が向かい合わせになっていたりするじゃないですか。表紙に依存する部分は多いのです。

また、あらすじやキャッチフレーズ、推薦文などが書かれた帯が巻かれていると、読者はその本の情報を仕入れることができます。

メンバーの方が例に出してくれたように、雑誌だったら帯ではなく表紙そのものに文字が書かれるケースがあります。どんな話題を取り扱っているのか、表紙だけで分かるように工夫されているわけです。


だから僕は、「Story of Message」の部分はいらないなと思いました。

小説『Message』ができるまでの物語を収めていることを伝えたいなら、変に英語にせず、帯に書く、あるいは表紙に刻めばいいのです。

「小説『Message』のメイキング本であること」
「共同創作で書かれたこと」
「自分の体験を取り入れていること」

多くの要素を、帯に書いたり、表紙に記すことで、情報を伝えることはできるので、タイトルはシンプルにいこうと考えました。


結果、『伝えたいことが20年分ある』に決めました。


◆メンバーシップの成果

共同創作のときにも学んだことではありますが、人の意見を聴くってめちゃくちゃ大切なことです。たとえ反対意見だとしても決して無駄ではありません。どんな意見にも意味あり、価値があるのです。

現に、今回紹介したメンバーのコメントも、賛成した部分と反対した部分、両方がありました。

「表紙のデザインの工夫とあわせてのタイトルで、雑誌の表紙(cutとかSWITCHみたいにカッコよく)みたいにキャッチーな言葉を使って惹きつける。」

ここには同意しましたが、

やっぱり共同制作だからこそ成立する本だと思うので、それをタイトルにも生かしたほうがよい

ここには反対しました。


納得する意見があれば心から同意すればいいし、しっくりこなければ反対すればいいのです。「ここはこう思うから……」と理由をもって反対できれば、どんな意見も無駄にはなりません。


コミュニケーションのひとつひとつに意味がある。

メンバーシップの成果はそれに尽きるのではないか、始めてから日は浅いですが、そんなことを強く思います。

今週の金曜日にはメンバーシップのメンバーの方々とオンラインで交流会を開くので、実りのある時間が過ごせそうです。とても楽しみですね。

現在もメンバーを募集しております。100円から参加いただけますので、興味を持たれた方は是非のぞいてみてください。まずは読むだけ、見てるだけ、でも構いませんよ!

一緒に文学フリマを盛り上げませんか?


最後まで読んで下さりありがとうございました。

20221010 横山黎


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