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読者からの葉書が届いた。

ーープロデビューする前の作家は特に、報われない時間が続くので、精神衛生的にも届いていると実感できる何かがあるといいよね


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「読者からの葉書が届いた。」というテーマで話していこうと思います。


📚読者からの葉書

先日、僕のもとに1枚の写真が送られてきました。水戸に出回ってる雑誌『ぷらっとぷらざ』の編集者の方から、僕の初書籍『Message』の読書からの葉書を撮った写真です。

話は去年の年末に遡ります。

1年くらい前から関わりのある株式会社ヤッホーの忘年会が年末にありまして、せっかくの機会ですし参加したんです。忘年会とはいえいろんな業種の大人たちが集まっていたので、異業種交流会といった方が正しいかもしれませんね。

そこでお会いしたのが、雑誌『ぷらっとぷらざ』の編集者の山田さんでした。そこで作家として活動していることを話すと、「『ぷらざ』のプレゼント企画にしますよ」とお話してくださいました。

そんなこんなで連絡先を交換して、晴れてその企画が実現したというわけです。3月号の『ぷらざ』に掲載されて、5名の当選者に『Message』が贈られることになったのです。ちなみに、ありがたいことに24人の方から応募があったみたいです。

月日は流れて今、プレゼント企画の当選者のうちのひとりから、お礼の葉書が編集部の方へ送られ、それを撮った写真が僕の元に送られてきたというわけです。


📚届けなければ届かないから

大学3年のときに自分の20歳の1年の経験をベースにした小説『Message』を出版して、出すだけじゃ届かないから、自分の手で届けにいきました。人に会って、自分と本を知ってもらって、手売りを繰り返してきました。

気がつけば260冊を超える『Message』を届けてきました。その姿勢を評価してくれることも少なくないんですが、そうしなきゃ誰の目にも触れずに埋もれていってしまうだけです。Amazonで出版したから全世界の人の目に触れる可能性があるわけだけど、たとえ触れたとしても買わずじまいの人がほとんどなわけで、読者に届くシステムが整っていなければ、そもそも目に触れることなく終わる人しかいない。

まだ無名の作家のやることは作品を書くだけじゃなくて、作品を届けることもやらなけりゃいけない。評価をもらうことも、議論することもできなくなるからです。

自分の手で届ける意義を身をもって知っているわけですが、それ以外にも自分の手で届ける理由はあります。それこそ、今回読者からの葉書をもらったように、届いていることを実感できることです。


📚届いているという実感

手売りということは、当たり前ですが、直接人に会ってその場で買ってもらっているわけです。顔も見えるし、どうして買おうと思ったのかも言葉にして伝えてくれたり、雰囲気で感じ取ったりできる。そのひとつひとつに、届いているという実感を持つことができるのです。

手売りのメリットはそれだと思っていて、それが叶う度に、本は1冊売れたことを意味するし、ちゃんとお客さんに届いていることが目に分かる。それは届ける作家にとって、精神安定上すごく良いんですよね。

noteの記事でもそうですが、コメントくれると嬉しいじゃないですか。ちゃんと内容に即したコメントだと余計に分かりやすく盛り上がる。それと同じように、本の感想を直接くれたり、アンケートフォームに回答してくれたり、葉書を送ってきてくれると素直に嬉しいんですよね。

プロデビューする前の作家は特に、報われない時間が続くので、精神衛生的にも届いていると実感できる何かがあるといいよねという話でした。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

20240421  横山黎


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