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兄の才能

ナマステ!
今日はスタジオdayでした。今天満に向かった電車の中からポチポチシテオリマス。

本日は
「兄の才能」

僕には兄が1人いる。
歳の差は3歳で、僕より身長が8センチほど高い。顔は僕より濃いめだけど、他人から見るとかなり似てるらしい。

とは言っても性格は真逆で。
僕はO型のせっかち、兄貴はB型のマイペースと、顔以外似てる要素はほぼない。

だからなのか、幼少期はよく喧嘩もしたし、正直兄のことがあまり好きではなかった。

というより、お互い理解し難い存在だったのだろう。

友達の中には同じように兄弟で仲が悪い子もいれば、びっくりするくらい兄や姉と仲がいい子もいた。

僕はそんな仲の良い兄弟が羨ましかった。

まぁ今考えると、僕は憎たらしい弟だっただろう。

兄はそんなに友人が多いタイプではなかったし、身長が高いから目立つけど、目立ちたがり屋ではない。

対して僕は、キャプテンや学級委員長タイプで周りには常にたくさんの友達がいた。

どっちがいいかはさておき、兄からすると自分の持っていないものをもってる弟を疎ましく思っていたかもしれない。

だけど反対に僕は、兄は天才だとずっと思っていた。

というのも、兄は想像力が凄まじい。特に絵の才能が顕著で、小学生の時なんかはコンクールのタイトルを総ナメしていた。

肝心の本人は、全くそういうものに興味がなさそうだったけど。

福井県にまで兄貴の作品がコンクールに入賞して飾られていたのに、母親に学校からもらったプリントを渡すのを忘れていて、コンクールが終わってから発見された時の母親の残念そうな顔は今でも忘れない。

この辺りも僕は理解できなかった。僕は仕切りたがりだし目立ちたがりだったから、こういう表彰の類なんかは大好物だ。

他にも、僕が4歳の時にもらったブロックのおもちゃの話がある。説明書通りに組み立てたらサンタクロースとトナカイになるそのブロックを僕が組み立てて完成させた後、兄はそれを分解した。

そして、なんと想像だけでブロックを組み立てめちゃくちゃかっこいいドラゴンにしてしまったのだ。

この時ばかりは、齢4歳にして、兄の才能に嫌悪感を抱いていたと思う。サンタも壊されたし。(笑)

まぁそんな感じで、本当にお互いがお互いを異星人だと思っていたと思う。

兄はコミュニケーションよりもクリエイティブの才能が、僕はクリエイティブよりもコミュニケーションの才能が学生時代には光っていたように思う。

そんな、兄とは今でもほとんど連絡を取らない。

誕生日のプレゼントだけ謎にお互い送り合う習慣だけあって、僕はこの習慣が割と好きだったりするのだけど。

そんな兄を、昨日僕は久しぶりにご飯に誘った。

多分2人でご飯を食べに行くなんて、ここ2.3年はなかったように思う。

だから新鮮だったし、改めてお互いの生き方が違いすぎることも再認識した。
 
だけど、僕はどこかでまた兄に絵を描いて欲しいなと期待している。

一番近くで見ていた僕が、一番兄の才能を理解している気がするのだ。半分嫉妬だけど。

肝心の兄は、やっぱりどこか他人事だったけど、僕の「描けよ」という言葉に、どこか引っかかってくれていたら嬉しいなと思う。

社会人になって、お互い別々の道を行く兄だけど、やっぱりなんやかんや家族なんだなと思えた、そんな日だった。フェリベトウンラ!

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