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医療学生に伝えたい、「やりたいことと仕事の掛け算とは?」

はじめに

皆さん、自分自身の趣味ってありますか?好きなことってなんですか?
では、今目指している職種でも、趣味や好きなことはできますか?
一度、この問いを皆さんに投げかけます。

正直に言いますと、僕は「できない」と感じていました。でも、僕と同じ意見になった方は心の中で手を挙げてください。

やっぱりそのように感じますよね!僕もすごく共感します。
しかし僕の感じていたことは、180度変わりました。
この180度変わったあるきっかけを、今回書かせていただいた記事を通して皆さんの心に届けます。

やりたい!ことと、仕事!の掛け算って難しいですが、実際にこの掛け算を可能にしている介護福祉事業所が大阪府八尾市にあります!!

今回、僕はその医療福祉企業の株式会社GLOBAL FLATさん(以下、GFさん)のインターンに1日参加させていただきました。

そこで、GFさんではどのような取り組みから社員さんのやりたいことを仕事につなげているのか、またGFさんとはどのような会社なのか、を踏まえた上で皆さんに、やりたい!好きだ!を仕事とマッチできるのだということをこの記事を通して皆さんに届けます。

自己紹介

最初に、おまえ誰やねんと思った皆さんに向けて僕の自己紹介!
初めまして!大阪で理学療法の勉強をしながら、医療に携わる社会人と学生を集めて熱いスポーツイベントを運営している河野晴哉(こうのはるや)といいます!
他にも、社会人のフットサルチームのトレーナーをさせていただくなど、充実した日々を送らせていただいております。

まだまだやりたいことが右や左にいくことが多いのですが今、僕が将来やりたいことは、
「いろんな方々が自分自身の身体に向き合い、いろんな方々の人生が健幸で満ち溢れた世界を作る」ことです。

僕が今まで生きていて感じたことは、意外と自分の身体を大切にしていない方々が多いということです。
そのような方々に多いのは、「あのときちゃんとごはん食べておけばよかったなー」などの後悔です。
僕もサッカーを通じて、「もうちょっと頑張っていたらケガを防げたのかなー」と思うことがありました。
そんな方々に必要なのは、自分を見つめなおす環境を創ることなのかなー、と日々悩んでいる所存でございます!!

また、スポーツイベントでは「いろんな学生にきっかけを創りたい」というところからスポーツというコンテンツを利用して、交流会を開催しています!
この文章も、みなさんが何か行動しようとするきっかけになる記事になればと思って書きました!

1,株式会社GLOBAL FLATさんとは?

前置きが長くなりましたが、GFさんについてご紹介します!
GFさんは、大阪府八尾市でデイサービス事業を通して、コミュニティづくりに従事されています。
そんな、GFさんがどんなことを大切にしているのかを皆さんにお伝えしていきます。

一つ目は、つながるコミュニティを作り出すことです。
コミュニティとは共同体や地域社会のことを指しておりコミュニティを形成することによって地域活性化・地方創生につなげていくことを大事にされています。後ほど詳しく説明します。

二つ目は、社員さんの私欲と公欲を一致させることです。
私欲というのは個人の願望や欲求のことで、公欲は世の中が必要とする価値創造のことを言います。もっとかみ砕くと、私欲は自分のやりたいことや好きなことを指しており、公欲は社会がやってほしいことを指しています!
私欲と公欲の一致によって、「好きなことが社会の役に立ち、社会に対して価値が生まれ、社会からお金が貰えるようになり、持続的に好きなことを仕事にできるようになる」という自分自身の自己実現に繋がります。
なのでGFさんは、自分のやりたいことや好きなことをうまく利用して世の中に貢献できるように、私欲と公欲を一致させることに取り組まれています!

2,99%の企業がやらない!?理念研修を受けさせていただきました!

皆さん、ここで「ん?」ってなった方がほとんどではないでしょうか。
いや待て、理念研修ってなんぞや????
代表の佐藤さん曰く、全国でもGFさんの規模で理念研修を行っている会社は全国でも1%ほどだそうです。

では、この理念研修では何をしているのか?
それは論語と算盤について学ぶことです!!!

んんんんーーーーーーー????????
ってなった方が多いと思うので、説明します!

渋沢栄一さんという中学校の歴史の教科書にも出てくる人物がまとめた、エッセンスは「論語と算盤」で、会社の儲けを出すという意味の利潤と、正しい行動を促すという意味の道徳を調和させる哲学です!
論語と算盤というエッセンスを基に作られた理念研修を受けたのですが、理念研修のほとんどが論語の中で大事にされている本学についてお話をされました!

本学というのは本末転倒の本から由来しており、本学との対義語で末学(技術や知識)というのもあります。本末転倒の元々の意味は、本学という人間性、人としての在り方がちゃんと成ってないと末学が伸びてこないにも関わらず、末学ばかりを学んでいる状態を指す言葉なのです!
つまり!本学は末学を得る際に必要な土台になる、ものすごく重要なことです!!

3,実際にGLOBAL FLATさんって何をやっているの?

では、実際の現場では何をされているのかについて皆さんにお伝えしていきます!
GFさんは「介護×○○」をテーマに、デイサービス事業を展開しています!!!
今回のインターンではなんと展開されている3店舗全てを見学させていただきました。

八尾木店は介護×教育を行うデイサービスです。
デイサービスに小学生がメインに通う学習塾を併設しており、子どもと高齢者のつながる場を作っています!
久宝寺店は介護×カフェを行うデイサービスです。
このカフェでは、地域の方々も立ち寄ることができ飲食店として利用者さんと地域住民がつながることができます!また、この店舗には利用者同士のシェアハウスができる部屋も完備されています。
本町店は介護×美容を行うデイサービスです。
高齢者でも美容を楽しむことができる施設で、美容を取り入れたデイサービスは関西で初めての施設だそうです!

また、デイサービス以外の事業ではコワーキングスペースで地域の学生や社会人が勉強や作業に取り組める場があります!!大阪の八尾市にあるので、近隣の方は是非立ち寄ってみてください!!
他にも学生に向けたインターンシップや経営者を目指す方に向けたボードゲーム会を開催しています!

4,コミュニティづくりってなんなんだ?

最初の1でも述べたつながるコミュニティについてなんですか?というところがすごく重要なのでおさらいしておきましょう。
コミュニティというのは、地域社会や共同体のことを指しています。ではコミュニティをどうやってつくるかというと、介護×○○からつくりだしています!

代表の佐藤さん曰く、コミュニティづくりをやっていこうと思った理由として、介護という閉鎖的なイメージを変えたいという想いから始まりました。
この介護という世界の中で、介護×○○という強みを生かすことで高齢者の方々が楽しく生きることができる居場所を作ることができます。また、子どもや地域の住民の方々とのふれあいも、教育や飲食事業との掛け算によって地域活性化・地方創生につなげることができます。

この介護という閉鎖的な空間を開放的な空間に変えることができるのがGFさんの魅力になります。

5,代表、社員さんにインタビュー!!

今回のインターンで八尾木店の理学療法士倉本さん、久宝寺店の理学療法士有馬さん、そして代表取締役の佐藤さんの3人にお時間をいただいてインタビューをしました!
皆さんにとって病院外で働かれている医療従事者のお話を聴く機会はめったにないと思います。
インタビューという媒体ではありますが、目を通していただきたいです!!

ではまず、介護×教育でデイサービスを行う、倉本さんへのインタビューです!

河野ーどうして介護の現場に関わりたいと思ったのですか?

倉本さんー介護のイメージがものすごく閉鎖的なので、そのイメージを変えたいと思いデイサービスで働きたいと思いました!

河野ー今働かれているデイサービスで大切にしていることはなんですか?

倉本さんー利用者さんとのコミュニケーションはすごく大切にしています。特に、僕らのデイサービスのお風呂はヒノキの風呂を使っていて、普通のお風呂とは全く違った香りが漂うのでコミュニケーションが生まれやすいです。裸の付き合いならではのコミュニケーションも生まれるので、開放的な空間を味わえると思います。

河野ー介護の閉鎖的なイメージをどのように変えていきたいと思ったのですか?

倉本さんー元々教育に興味があったので、介護×教育で学習塾を併設させました。実際に子どもと高齢者の世代間の交流も生まれました!!

河野ー子どもと高齢者の交流はどのようにつくられたのですか?

倉本さんーこの教育という事業の中で、子どもたちが頑張って取った賞状を利用者さんが子どもたちに渡すということなどをやっています。現代の子どもたちはオンライン上で授業などを行うため、直接的に人と触れ合う機会が減って、人見知りする子どもたちが増えてるので賞状をもらうことで世代間の交流が生まれ人間味を感じることができます。高齢者の方々は、子どもに賞状を渡す機会はほとんどないので、賞状を渡すことで子どもたちと孫のような関係性を築き、地域との繋がりをより深めています!

八尾木店の理学療法士、倉本さんは教育を通して世代間の交流を深めることを重視されており、とても素敵でした!インタビュー受けてくださりありがとうございました!!

続いて、介護×カフェ、介護×シェアハウスでデイサービスを行う、有馬さんへのインタビューです!!

河野ーデイサービスで働く上でどのようなことを大切にされていますか?

有馬さんー利用者さんと一緒に楽しく過ごすことです!!楽しく過ごすために、一緒に歌を歌ったり、利用者さんと一緒におふざけをしたりもしています!ボケとツッコミのような関係が出来ることで笑いが生まれるのですごく距離は近くなります。

河野ーデイサービスにカフェとシェアハウスがあることでどのような出来事がありますか?

有馬さんーカフェでは店員の方だけでなく、利用者さんも料理を作ったりしています。グラスを磨いたり、にんじんのみじんぎりを利用者さんご自身がやってくれています。シェアハウスではベランダの花の水やりなどもやってくれたりしています。どうしてもデイサービスという箱の中に閉じこもってしまい退屈になるので、ちょっとしたお手伝いをしてもらう機会があるだけでも地域の方々との交流が広がります

河野ーこれから介護との掛け算でやりたいことはありますか?

有馬さんー僕はキャンプが好きなので、介護×キャンプがやりたいです。どのような形でこれから事業に取り入れていくか検討中ですが、キャンプを通して土や火などの自然に触れ合う機会が増えるのでこれからやっていきたいと思います!

介護×キャンプという自分の好きなことを介護に活かしたいという想いがとても素敵でした!!インタビュー受けてくださりありがとうございます!!

最後に代表の佐藤さんです!!

河野ーコミュニティという形でデイサービスに取り組もうと思ったのはなぜか?

佐藤さんー多世代間でのつながりを作って地域活性化や地方創生に貢献していきたいという想いが大きいです。高齢者をターゲットとして高齢者と子どもの交流、高齢者と地域住民の交流などこれらのコミュニティを作り出すことができます。

河野ーこれからどんなコミュニティを作りたいなどは決まっていますか??

佐藤さんー障害児と高齢者が関われるデイサービスをつくりたいと考えています。また、介護×フィットネスも考えています。

河野ーGLOBAL FLATという企業名に込められた想いを教えてください。

佐藤さんーGLOBALは世界、FLATは平等という部分から、地球上の人々が同じ視点で立てる世界平和を目指したいと思いました。また、GLOBALの面では、社員さんに自分から外へと活動を広げてビジネスに挑戦してほしいという意味も込めています。

河野ーこれからGLOBAL FLATをどんな企業にしていきたいのですか?

佐藤さんー世界平和という人類共通目的を達成するために、まず家族という小さい地域を平和にしていきたい。そこから町、市、県とエリアを広げ、小さいエリアから大きいエリアと少しずつ安全で平和な場所へと広げていきたいです。日本が平和な国になれば世界へメッセージとして伝わり、貧困などで悩まされている国を支援できます。

代表の佐藤さんの小さいコミュニティからより良くしていくという想いがものすごく伝わってきました!!インタビューを受けてくださりありがとうございました。

6,インタビューを通して感じた、GLOBAL FLATの魅力

皆さんはこのインタビューを通してどのようなことを感じましたか?
皆さん、それぞれ感じたことは人それぞれで全く違うので、その感じたことを自分の意見として大切にしてください!!

僕は社員さん自身のやりたいことと、社会に貢献することのどちらにも取り組むという姿勢に、すごく想いを持っていると感じました!!
社員さん自身のやりたいことを実現したり、これからやっていこうと考えていることを介護をより良くするためにただ行動するだけでなく、自分のやりたいこと、社会にとって必要なこと、これら二つの天秤がどっちか一方に傾くのではなく同じ高さに合わせることを意識されていました。

それぞれの社員さんが、自分の世の中での立ち位置を理解した上で自分のやりたいことを掛け算することによって、介護業界に貢献しようとする姿が素敵でした!!

7,最後にみなさんへのメッセージ

今回のこの記事で、僕は皆さんに伝えたいことがあります。
それは、自分のやりたいことや好きなことを仕事にすることは不可能だと考えていた僕が、GFさんに行ったことで、それらを武器にして、仕事に活かすことが「可能」だと、考えが180度変わったということです!

全員が全員に届くかと言われれば難しいですが、1人は「え、めっちゃいいじゃん!!」って思う方がいるはずです!
どうしても医療という勝手に縛られているイメージで、自分たちがなかなか医療から外に抜け出せないことは分かりますが、GFさんのように医療×○○をすることで幸せにできる人が、1人でも多くなれば最高じゃないですか。実際、GFさんのデイサービスを利用されている高齢者の方々はものすごく楽しそうにされていました。リハビリテーションが、1人ひとりの患者さんの人生の1ページを再び幸せな日常に戻すことができるように、私たちは医療業界に貢献していくことが大切だと思っています。

いかがでしょうか。僕の書いたこの記事がたくさんの医療学生の心に伝わるとものすごく嬉しいです。この記事を通して何かしら些細なことを始めようと思ったとかでもすごく嬉しいです。
ここまで読んでくださった皆さん本当にありがとうございます!読んでくださった皆さんの人生がプラスの方向に進みますように!!

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