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この料理家のレシピが天才すぎる⑲経塚翼さん編/高山惠

私はフリーライターとして仕事をするかたわら、夫と高校生と小学生の子どもとともに生活しています。ありがたいことに原稿などの締め切りに追われる毎日ですが、夜になるととりあえず仕事を切り上げ、台所に立って夕食をつくっています。

そんな自分にとって日々助けになっているのが、SNSなどでみかける「誰かが作った美味しそうなレシピ」。簡単で美味しそうなレシピをみつけては「いいね」を押して、いつでも確認できるようにするのがライフワークとなっています。

【高山惠 プロフィール】
ライターとして雑誌「DIME」「BE-PAL」「kufura」(小学館)、「週刊プレイボーイ」(集英社)、他さまざまなWEB媒体で執筆。
フードコーディネーターの資格を取得し、「食」のコーディネートも行う。
この連載は、2023年12月以来の第5弾となります。 

サラダに苦手意識がありました

私がちょっと苦手としている料理のひとつに「サラダ」があります。調理方法としてはDREAMS COME TRUEさんの名曲の歌詞にも出てくる「切って盛るだけ」なのですが、まさに苦手なのがそのタイプ。

AC写真

フリー写真から拝借しましたが、このくし形に切ったトマトな感じが苦手。これにななめ切りしたキュウリが入っていると、さらに苦手感が増します。そしてこういったサラダは野菜の味というよりも、ドレッシングの味に左右されすぎる気がする。そんな気がしませんか? またもっと言えば、じつは市販のドレッシングが苦手なんです。私にとって市販のドレッシングは、味が主張しすぎる。サラダを食べているというよりも、ドレッシングを食べている気になってくるのです。
だから自分でサラダを作る場合は、よくドレッシングを手作りします。作るのは以下のレシピです。
 
★オーソドックスなドレッシング
・塩……小さじ2分の1
・砂糖……小さじ2分の1
・酢……大さじ1
・オリーブオイル……大さじ2
 
これを混ぜ合わせれば、オーソドックスなドレッシングの完成。シンプルで味が主張しすぎず生野菜にピッタリなのですが、欠点は家族の評判がイマイチなこと。どうやら彼らは、味がはっきりしている市販のドレッシングのほうが好きみたいです。

自作したドレッシング

美味しすぎてレタスが秒で消える!

そんな感じで私はサラダに苦手意識を持っているのですが、最近はそんな私のサラダの好みと、家族のサラダの好みとの間くらいに位置する、ちょうどいいレシピを発見しました。それが、料理インフルエンサーとして最近注目を集める、経塚翼さんの「極レタス」。このレシピ、本当に美味しすぎてレタスが秒で消えるんです。

レタスひと玉をよく洗い、小さじ1の塩で水分をとる。味付けのベースはすりごま、マヨネーズ、めんつゆ、お酢、ほんだし。仕上げに鰹節、ナッツ、粉チーズをかければ完成。レタスって1玉単位で売っていることが多いけど、一度のサラダで使い切るのはけっこう大変ですよね。我が家は4人家族ですが、普通のサラダなら半分くらいしか使えません。でも本当にこの食べ方なら、レタスひと玉ペロリと食べることができます。野菜はレタスだけですが、ナッツがアクセントになっているのでそれだけで十分。レタスはサニーレタスでも普通のレタスでもOKです。

ちょっと塩による水抜きが甘かったかもしれません……。でも十分美味しい!

ピリ辛のナムル風もやしも超おすすめ

経塚翼さんのレシピでもう一品、ものすごくリピートしているのがこちらの「ピリ辛のナムル風もやし」。料理名は特になかったので、私が勝手につけました。このもやし、ご飯のおかずにもなるんです。

味付けの基本はごま油、めんつゆ、すりごま、一味、ニンニクです。これらを混ざて、レンチンしてしんなりしたもやしに合わせたらすぐ完成。これを作る際、我が家ではもやし1玉では足りず、2玉使います。先ほどの「極レタス」もそうですが、とにかく大量の野菜が秒で食べられるので、「野菜を美味しく食べている!」という満足感がたまりません。

そして経塚翼さんのレシピは、めんつゆとすりごまの使い方が抜群に上手。私は経塚さんのレシピに巡り合ったおかげで、すりごまをつねに常備するようになりました。こんなに使い勝手のいい食材だったとは……!
 
経塚翼さんのレシピのおかげで、間違いなく我が家のサラダのレパートリーは潤いました。市販のドレッシングよりも主張が強くなく、野菜本来の味が楽しめる。そんなレシピがいくつもあり、いつも私は気が付いたら経塚さんのレシピに「いいね」をしてしまうのです。
 
(つづく)
 

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