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2023年映画ベスト10【映画ランキングTOP10】

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みなさん、こんにちは。ミヤマです🙌

今回は2023年に公開された新作映画の中でとくに心に残った作品10本をご紹介します!

2023年の新作映画鑑賞数は約72本。
体調を崩した時期があったり、コラボアイテム制作で忙しかったりと例年よりちょっと少なめです。

どれも本当に面白い作品ばかりだったのですが、なんとか10本に厳選したので、ぜひ今後の映画鑑賞の参考にしてみてください〜!


[10位] 対峙

傑作。銃乱射事件の加害者家族と被害者家族が語り合うというド重いテーマの作品で、映画はほとんどが質素な教会の一室の会話劇のみ。それでいて111分という短い上映時間の中にとてつもない見応えが詰まってます。

事件の詳細やそれぞれの家族がいまどういう状況なのかは会話の中でしか説明されないので見る側の想像力が求められますが、だからこそ、それぞれの家族が抱える苦しみが身にしみます。

どちらの両親も息子を愛していて、どうしてこんなことになってしまったのか考えない日はない。事件から6年苦しみ続けた家族の対話、心に刺さります。


[9位] ファースト・カウ

めっちゃ良かった。かなり好きな映画でした。
西部開拓時代、一攫千金を夢見る主人公ふたりの友情物語。土地も人々も貧しくて厳しい時代だけれど、そんな中で育まれていく主人公ふたりの友情を丁寧に描いていて沁みました。それぞれのキャラクターの性格をゆっくり焦らず描写する感じも良かったなと。

冒頭から最後の展開がわかるようになっているので、ある意味安心して見られました。


[8位] TAR ター

ドイツのベルリン・フィルの女性首席指揮者リディア・ターを主人公に、才能がもたらす傲慢さを鋭く描いた名作です。

予告編や前情報を見た限りだと、重そう・ヤバそう・怖そうが第一印象だったので覚悟して見に行ったのですが、意外にも最後まで楽しく見られました。

主人公・ターのさまざまな“傲慢さ”を「音」と絡めながら演出しているのも指揮者という設定とマッチしていてとても良かったです。
おそらくターはこの世のすべての音を自分の思った通りにコントロールせずにはいられないんですよね。楽団の旋律はもちろん、隣家のチャイムや雨音など自分の思い通りにならない音に心を乱される。果てには誰かが助けを求める叫び声にまでイライラする姿にはもはや驚きを通り越して呆れるレベル。な、なんたる傲慢……😂

「音をコントロールすることへの執着」があるからこそあのラストに繋がっている感じがして、人間臭くてとても好きでした。


[7位] キリエのうた

歌うことでしか声を出せない路上ミュージシャン・キリエがさまざまな人の傷に寄り添い、絆をつなぐ、切なくて熱い物語

岩井俊二監督好きにはマジでたまらん作品でした。好き。超好き。
リリィ・シュシュっぽさも、花とアリスっぽさも、ラブレターっぽさもある。それでいてしっかりと“今”を切り取った作品でした。2010〜2020年代に忙しく生きてきた人にこそ見て欲しい作品です。

主人公を演じたアイナ・ジ・エンドさんが驚くほどこの作品にぴったりハマっており、もしかして当て書きなのでは?と思うほど。
あたたかくて儚くてほんのり魅惑的で、目が離せない存在感。なのに誰と絡んでもスッと溶け合う。劇中の歌声も圧倒的にいい。ストーリーにもぴったりマッチしていて、長めの上映時間もあっという間でした。


[6位] 首

日本人であれば誰もが知る“本能寺の変”を圧倒的なクオリティとゆるいギャグセンスで描いた時代劇
北野武監督作の中でもトップクラスに好みの作品でした。美しい画、迫力ある合戦アクション、お笑いの基本の「キ」だけでしっかり笑わせてくるギャグセンス……これは北野武以外には作れないなと唸りました。

2023年はNHK大河を中心に時代劇を結構見ていたのですが『首』は圧倒的に質が高い。ここ2〜3年で作られた時代劇の中でも頭一つ抜けてます。
ロケも多くてめちゃくちゃお金をかけているのがわかるし、一枚絵として切り出してもカッコいいシーンが目白押しです。とくに合戦シーンは必見の出来。ちょっとグロテスクですが、それを補って余りある迫力とクオリティでした。

男たちの愛憎をあれだけたっぷりと描きながら、ラストはサッパリした感じなのも◎

[5位] バビロン

金と欲望にまみれた1920年代のハリウッドを舞台に、夢を叶えようともがく若者を描き賛否両論を巻き起こした作品。
監督は『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル、キャスト陣はブラッド・ピットやマーゴット・ロビーなどかなり豪華な顔ぶれでも話題に。

もうね、最高でした。正直ラ・ラ・ランドより好きです。一瞬の煌めきとクソみたいな現実にまみれた名作。スピード感のある演出とキャスト陣の名演のおかげで3時間があっという間でした。
ストーリーや時代設定は『雨に唄えば』と似てますが演出は真逆。こんなハチャメチャな雨に唄えばが見られるなんてチャゼル監督に感謝の五体投地&ハグ🫂

映画が好き、どデカい夢がある、夢破れて毎日が虚ろ、そんな人が見たら心に刺さりまくるかもしれない、劇薬みたいな映画です。気になったら予告編だけでもぜひ。


[4位] キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

近年のスコセッシ作品が大好きなのですが、今回もどツボにハマる作品でした。派手な展開はないのに、作中の人々の機微を追うのにひたすらに夢中になってしまう映画です。

1920年代、先住民が住む地域で石油が発掘されたことがきっかけで、次々と先住民たちが殺害された実在のエピソードを映画化。欲にまみれた男たちの悪意がひたすら繰り広げられる3時間強、濃厚です。

何者でもない薄っぺらな主人公アーネストを通して見る人々の悪意が本当に愚かで虚しいんですよね……このアーネストを演じているレオナルド・ディカプリオが相変わらずの名優ぶりでして、薄っぺらな小悪党未満のキャラをここまでしっかり深堀りして演じきる手腕は流石。

そしてもうひとりの主人公でもあるモーリーを演じたリリー・グラッドストーンの存在感たるや。セリフのないシーンであっても、あらゆる感情を語り尽くすあの演技、素晴らしかった。今後も積極的に出演作を追いかけたい。

いかにも分かりやすい作品ではないけれど、社会的なメッセージも含め、拾えるものがたくさんある名作です。こういう映画を作ろうとする監督も、その監督の想いに応えるキャスト陣もすご過ぎる。


[3位] スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース

スパイダーマン×マルチバースのド傑作。ピーター・パーカーの後を継いでスパイダーマンとなった高校生マイルスが、大切なたったひとりを、世界を、全てを救うために奔走する青春アクションムービー。

アニメってまだこんなに進化する余地があったんか!?と思わせてくれる圧倒的なクオリティと情報量、とくに前半30分ヤバすぎ。圧巻。他のアニメ映画とは一線を画した作品です。

作画・演出だけでなく扱うテーマとストーリーも極上。若きヒーローとして、そしてスパイダーマンとして、運命を切り開こうと決意する主人公・マイルズとグウェンのふたりに目頭が熱くなります。
ちなみに画面の情報量が多すぎてまばたきする暇すらないので、吹替版での視聴推奨です。

前作『スパイダーマン:スパイダーバース』がお好きな方はもちろん、今回からスパイダーバースデビューしたい!という方にもオススメ。
冒頭で前作で何があったかを匂わせる描写がわりと丁寧に入っているのでそのまま予習・復習なしで見ても大丈夫なのですが、前作も死ぬほど面白いのでお時間ある方はこちらからぜひ。

前作『スパイダーマン:スパイダーバース』👇

今作『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』👇


[2位] 怪物

シングルマザー、生徒思いの教師、無邪気な子どもたち、さまざまな人々が織りなす群像劇。現代社会を鋭い視点で切り取った名作です。

「他人の事情はどうあがいても分からないのに、人はついそれを忘れてしまう」ということを、非常に丁寧に描いた作品でした。
たしか今作の脚本家・坂元裕二さんのインタビュー記事で「青信号になっても前のトラックが動かないからクラクションを鳴らしたら、その直後にトラックの前をお年寄りがゆっくり歩いていく姿が目に入り後悔した──」という趣旨のエピソードをお話しされていて、まさにこんな感じの“心に刺さって抜けない小さな棘のようなエピソード”がうまくストーリーに落とし込まれています。

さらに子役ふたりの演技がもう凄すぎて……純真でありながら残酷で、目が離せない魅力がある。あれだけの豪華キャストにまったくひけを取らない存在感でした。見終わった後もラストシーンのふたりの姿が目に焼き付いて離れず……ここまで余韻が抜けない映画は久々でした。

大好きな脚本家のひとり坂元裕二さんが是枝監督とタッグを組むと聞いて楽しみにしていましたが、まさに期待を裏切らない傑作に仕上がっていました。いやーーすごかった。見た後に人と語りたくなる映画です。


[1位] BLUE GIANT

ジャズとサックスに魅了された主人公・宮本大が日本のジャズシーンを揺るがす一歩を踏み出す、超傑作な音楽×青春ストーリー。

映画館で見て震えるほど感動しました。とくにジャズ演奏中の演出が素晴らしい。上原ひろみさんによる弾けるような熱い音楽とそれにシンクロした美しい映像にひたすら魅せられました。
序盤のドラマ部分も、スッキリまとまっていながらジャズに打ち込む主人公たちの熱い想いがビリビリ伝わってきます。ドラマも、音楽も、もうこの作品のすべてが熱い。見終わった後にひたすらに努力したくなるような、熱意が湧く作品です。

メインキャラクター3人の描写も秀逸で、世界一のジャズプレイヤーを目指す大、幼い頃から音楽と生きてきた雪祈、何かに真剣に取り組みたい想いをひたむきに開花させる玉田という絶妙なバランス感。それぞれが持つ夢や悩みに真摯に向き合う姿が素晴らしかった。今思い出しても震えます。本当にいい映画だった。


番外編:ベスト10外の名作たち

さて、せっかくなのでベスト10から惜しくも漏れた名作たちも載せておきます。世の中、面白い映画が多すぎる……!!

  • ちひろさん
    主人公の「孤独」の愛し方にとても共感できる。

  • 逆転のトライアングル
    人間臭い醜さが詰まっていてとても好き。

  • フェイブルマンズ
    “映画が持つ力”をこんな見せ方するのはズルい。

  • エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
    想像の500倍好き勝手に作られていて最高。

  • シン・仮面ライダー
    愛。この作品でしか摂取できない栄養が確かにある。

  • テトリス
    事実は小説よりも奇なり。ゲームひとつに世界が動く。

  • ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り
    エンタメ!疲れたときにみんなで見よ。

  • AIR エア
    エア・ジョーダン誕生秘話。ベン・アフレックは映画がうまい。

  • 君たちはどう生きるか
    宮崎駿の哲学を浴びる映画。何回でも咀嚼できる。

  • 赤と白とロイヤルブルー
    ここ最近みたラブコメで一番好き!

  • バービー
    Barbenheimerの件は許せないけど映画史に残りうる作品。

  • グランツーリスモ
    事実は小説よりも奇なりパート2。熱い夢追い映画。

  • マーベルズ
    セーラームーンの波動を感じたので100点満点中5億点!!!!!

  • ザ・キラー
    暗殺者のお仕事密着24時<人の失敗を笑うな編>。

  • 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
    誰かを守りたい気持ちがすれ違うときのエモさよ。最高。


以上!

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。また次の記事or動画でお会いしましょう!

ミヤマでした! バイバイ〜👋


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