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映画『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』感想
予告編
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過去の感想文を投稿する記事【106】
え? なに? 今朝の気温4℃?
どうりで寒いわけか……。アプリによって情報は多少ズレているっぽいですけど、東京都心はそんな感じらしいです。……寒いの苦手なんだよなぁ。(暑いのも苦手ですけど)
そんなこんなで「スタジオ4℃」のことが頭に浮かんだので、何かスタジオ4℃作品の感想文無いかなー、と思って見つけた本作の感想文を投稿します—。
公開当時の感想文ですが、よければどうぞー。
生まれて初めてGをカワイイと思えた笑
まず、このビジュアルにやられる。(スマホのホーム画面に主人公・リノの画像を設定しちゃうくらい気に入ってしまいました。……まぁそんなことはさておき、)主人公やその仲間の見てくれだけが特殊だったために、最初は何かしらのアイコンとしての役割を持ったキャラクターデザイン(或いは、例えば『名探偵コナン』でいうところの犯沢さんなど、正体不明の犯人像とか)だと思わされていたんです。だからストーリーの中で起きているちょっとした不可思議も「まぁスタジオ4℃らしい独特な表現なのかな」などと勝手に解釈し、『ムタフカズ-MUTAFUKAZ-』の世界では “ふつうのこと” なのだと思ってしまう。例えば主人公の腕の皮膚が波打つような描写も、「たぶん鳥肌なのかな」と違和感なく咀嚼できてしまうように。
そうやって溶け込んでいたはずの “ふつうのこと” が、物語の中で起きる異変——影の形が違って見える、主人公の覚醒(豹変?)——をキッカケに “ふつうのこと” ではなくなる! この瞬間が面白い。物語として “何かが起きている”、“何かが動いている” ということだけは匂わせつつも、抑制の効いたお芝居(僕が観たのはフランス語版)で淡々とした、華も何も無い日常を、ギミック一つで切り替え大きく変貌させてくれる。
次第に真相がつまびらかにされていくタイプの作品の中でも、やっぱりこういった “スイッチがある映画” が本っ当に大好きなんです。更に言えばそこを皮切りにストーリーのテイストが激しくなるのも良い。
環境問題(本作では温暖化)を視覚化したような設定と、それに付随する中二くさいストーリーも素敵。BGMも作品の雰囲気に合っていたし、なんか変な魅力(中毒性?)もあって、より一層映画を楽しめるんです。日本語版も観ておけば良かったなぁ。満島真之介さんのアドリブ(らしい)のラップもあるみたいだし。
結構バイオレンスな要素も含まれるものの、絵面のおかげで多少はまろやかになっているから観易いんじゃないかな? R指定も掛かっていないし。
あとは個人的なことですけど、クライマックスの戦いで本能に頼らず、人として生きていく信念を貫いたリノがかっこよかっただけに、逆に中盤のアクションではもっと激しいものを観たかったというのも本音。
ちなみに“G”の正体ですが、それは観てのお楽しみってことで。
……まぁ、言わなくてもわかるか笑。
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