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映画『劇場版 呪術廻戦0』感想

予告編
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 明日5月27日(土)、それから28日(日)、31日(水)にWOWOWにて放送予定の本作。

TVシリーズの第二期も7月に始まるみたいで、今から楽しみですわー。


 そんな第二期の放送が未定だった、劇場公開当時の感想文ですが、よければ読んでくださいー。


二期への期待感


 いやはや、『鬼滅の刃』に負けず劣らずの人気ぶりで。TOHOシネマズ新宿だけでも一日で40回以上の上映って、流石にやり過ぎなんじゃねえか?……と思いきや、全っ然チケット取れなかった笑。いやホントに凄い。早く観に行かないと劇場特典が品切れになっちゃうから、必然っちゃ必然なのかな?

 ……さて、ちょっと愚痴っちゃいます(この段落だけです。読み飛ばして頂いても構いません)けど、そんな感じで、普段映画館にあまり来ない方々が多かったせいなのか、僕が知る限り、ここ数年でズバ抜けて観客のマナーが悪かったです笑。セリフが無いシーンになるとスマホをいじり出す輩がちらほら……。セリフが無い=見なくても良い、っていう感覚なのでしょうか?  その時点で既に映画を観る人の感性じゃないなぁ、なんて思ったり。ああ、普段から本当に映画とか見ないし、動画とかアニメも倍速再生で観ているのかな?  なんて勘繰ってしまう。『クレヨンしんちゃん』とか『すみっコぐらし』の劇場版を観に来た子供たちの方がよっぽどマナーが良かったですよ。あと「IMAXで~」みたいな宣伝が多かったから期待してIMAXで鑑賞しましたけど、全編シネマスコープだったのも気になる。まぁ音響は良かったから、別にね


 ……とまぁ、↑ こういった不満などの負の感情が〈呪い〉の基になるわけで。説明不要かと思いますが、本作はそんな〈呪い〉を祓う呪術師たちを描いた物語。ジャンプは毎週読んでいるし、TVアニメ版も観ていましたけど、そこまで詳しいわけじゃないから誤情報が混ざっているかもしれませんが、その辺はご愛嬌ってことでご容赦を。



 劇場版ということもあり当然のことながらバトル・アクションシーンの作画が素晴らしいのは言わずもがな。時々静止画で描かれるリカ(花澤香菜)のビジュアルがカーネイジみたいにおどろおどろしくもカッコイイ感じだったのが個人的には好きです。そんな中、シャツを着る時の腕を袖に通す動きとか、普通の何気ない動きの一つ一つが逐一すごかった印象があります。というか細かい。冒頭のスタッフクレジット付近で描かれた、こういった地味ながらも細かい動きだけでも本作への力の入れ様が窺い知れます。だからこそ細かい部分まで楽しみたくなる。

 例えば、さあ「狗巻(内山昂輝)が言葉(=呪言)を発するぞ」「真希(小松未可子)が呪具を振るうぞ」のような、動き出しの直前から始まるカットの移り方が上手い。グッと力んだり動き出して振り被るような予備動作やセリフが、次のカットへの助走のような役割を果たし、そしてカットが変わって、或いはその拍子で、ドンッ!と起きたことが描かれる。こういうところが上手いから、なんていうか紙の漫画を読み進めている時のような “ページを捲ったら見開きページだった” みたいな見応えの見せ方があります(例え方合ってるかな?)。逆に、TVアニメ版での “黒閃” と同様の演出がかかることで、特に言葉や状況で説明していなくてもその描写が黒閃なのだと理解できる瞬間も良かったです。TVシリーズも観といて良かったと感じられる工夫だと思います。

 あとは、「ここぞ」という場面で一歩引くような感じも凄く好き。例えば、リカと憂太(緒方恵美)が夏油(櫻井孝宏)に最後の一撃を放つシーンで、遠目の視点から描いてその攻撃の規模の大きさを表現しつつ、敢えて音を目一杯しぼっていたり、その後の夏油と五条の会話後に起きたであろう出来事を、人物を映さずに景色だけのカットにして「グサッ」という刃物の音を流すだけの表現に抑えているいる等々……。ちらほら見受けられる引き算的な見せ方がマジで粋。


 それでいうと、一応本作は乙骨憂太と、ある事情で死後に〈呪い〉になってしまった幼馴染み・リカの二人が物語の肝なんですが、夏油と五条(中村悠一)の二人の関係性も見どころの一つになっています。原作から物語を追っている観客にとっては、この二人の物語も絶対に見逃せない。特に終盤のシーン。サングラスや包帯などで元々目元が見えないビジュアルの五条は、決め台詞や思わせぶりな言動の際に目元をチラリと見せるような節があったのに対し、逆にこのシーンでの五条は、既に包帯で目元が隠れていたにも関わらず、わざわざ目元を画面に収めずに口元だけが描かれていました。顔の一部が隠れ、ただでさえ表情が読み取れないのに、さらに見えないように描いて、でも「今の彼の言葉の裏にはきっと色んな想いがあるのだ」と教えてくれている……、いや見えないからこそ観客に想像を促す。その碧眼が露わにならなくても五条悟はこんなにもカッコイイのだとも改めて気付かせてくれます。



 原作漫画に登場して以来、アニメ版への登場を期待されまくっていた乙骨憂太。そのキャラとしての魅力がいっぱい詰まっていた本作は、その乙骨に加え、五条悟やパンダ(関智一)といった既存の人気キャラたち(もっと言えば声優さん人気もあるのかな?)の存在もあり、物語の主人公である虎杖が一切出ていなくてもめちゃくちゃ面白かった。いつになるかは不明ですけど、TVシリーズ第二期への期待は高まる一方だ。


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