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映画『リトル・ランナー』感想

予告編
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※日本語版の予告ティザーは見つけられませんでした。


過去の感想文を投稿する記事【89】

 本日9月12日は「マラソンの日」という記念日なんだそう。

 そんなわけで本日投稿するのは映画『リトル・ランナー』感想文ですー。



彼なら奇跡くらい起こしてくれる、と思わせてくれそうな主人公


 タイトルとDVDジャケットから、映画『リトル・ダンサー』的な感動ドラマかなぁ、と勝手に推測。

映画が始まり、なんか厳かな感じの歌声のBGMの中、一人の少年が懺悔をするシーンが流れ……、そして不意に笑わされる。

予想に反しコメディ要素、特に下品なユーモアが散りばめられていた本作。ですが個人的にはそれほど不快なユーモアではなかったように思えます。主人公ラルフ・ウォーカー(アダム・ブッチャー)の中二クサさ(少年っぽさというには少々マセている感じがしたので笑)が下品さをまろやかにしてくれています。彼が持つこの中二クサさとは、ある意味純粋さや純真さの表れなのかもしれません……随分と偏ってはいましたけれど笑。

 しかしこの真っ直ぐな心はやがて、笑いを感動に変えてくれる。奇跡一つで変えられると信じていること、むしろ奇跡を起こせると信じられること自体が純真さの証明。

今までは力溢れる若さと、規則や制限の厳しい環境との均衡が上手に取れていなかったからついつい悪目立ちし過ぎていただけなのだと思います。でもその溢れるパワーのぶつける先を手に入れた少年は、本当に強かった(今思えば、マスかきに必死だった時から周りに意識が行かないぐらい没頭する気質の彼だったから、当然と言えば当然だったのかもしれない?笑)。


 自分にばかり厳しい校長や、いつも自分のことをバカにする周囲の奴らに対し、見返してやろうだとか、認めさせようとすることに固執しない。ただ、母への想いにだけ必死だったからこそ、周囲も変化し、最期には皆が彼に対し本気の賛辞を送ったように思えます。


 あと、最期のヒバート(キャンベル・スコット)と校長(ゴードン・ピンセント)のやりとりも好きです。神父に逆らったことをなんとなく水に流しつつ、神父の面目も保たんとする粋な計らいに、またクスッと笑ってしまいました。


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