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映画『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』感想

予告編
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 昨日投稿した映画『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』感想文の中で本作の名前を出したので、今日はその感想文を投稿しようかと。

 もうだいぶ前の感想文になりますが、よければどうぞー。


伊藤英明さん素敵ですマジで


 まずもってタイトルがユニーク。意味こそイマイチわかりませんけど笑、“WOOD JOB” って凄くキャッチ―な気がします。原作のタイトルそのままだとちょっと印象薄目になっていたのかな? でも、むしろ意味が明確ではないからこそ本タイトルの方が惹かれ易かったのかもしれません。


 都会に引き籠っていると画面越しの大自然さえ愛おしくなります。しかし、実際に行くとなると腰が重いというか……、仮に行ったとしてもコンビニも無けりゃ携帯も通じないなんて耐えられそうにありません。ちょっとチャラ過ぎに見えなくもないですけど、冒頭の数分だけでも、主人公・平野勇気(染谷将太)の気持ちは都会っ子なら相応に共感できるはず。

 なんやかんやで辿り着いた先で「どこだよココ?」と言いたげな主人公の感情にリンクさせるかの如く、村の場所が明確に示されていないのも面白い。季節柄というか、極めて暑くも寒くもなさそうな雰囲気も相俟って、(モチーフになった津市の人々には申し訳ないですが)秘境にでも迷い込んだ顔をする勇気の顔を見るだけでも笑えてきます。



 最近マーベル映画ばっかり観ていたせいもあるんですけど、CGを使わない映像の壮観さに驚かされちゃいました。背景は勿論本物だし、役者自身が高い木の上に本当に登っていたり、実際に巨木を切り倒したり……。CGではないスケール感が本当に贅沢なんです。

 そして本物を使っているという意味では、特に伊藤英明さんが良い! 真っ直ぐで熱いキャラが似合うのは皆が承知のことではありますが、本作はピカイチじゃないかと。物語の中で、遠くからクラクションを鳴らすユニックに気付いて突然走り出し追い付いて飛び乗る!……ていうシーンがワンショットで流れるのですが、そのシーンだけでも彼の肉体派感を観客が一発で理解できる気がします。他にも、ポストに車をぶつけちゃう荒っぽい感じとか、ちょっと性欲が強い感じとか、色んな細かな部分も手伝って伊藤英明さん演じるヨキという人物が明確になってくる。そんな彼が居るから、周りの人たちまで本物の山の男に見えてくる気さえします。


 矢口監督の作品は『ウォーターボーイズ』と『スウィングガールズ』しか観たことないので明言はできませんが……。下ネタ多めのコメディ要素とか、さっきからホンモノ感がどーのと書いておきながら途中「これ絶対ニセモノじゃん」と思ってしまうようなシーンが混ざっているのも、矢口監督作品らしさなんじゃないかな。ヨキの描写に限らず、細かいけど素晴らしいと言いたくなる演出がたくさん見受けられます。とても面白かったです。


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