メンタルは弱いままでもいい

精神科看護師という仕事をしていると

・いかにメンタルを強くするか
・どうやって嫌なことを受け流せるか
・不安や緊張を緩和できるか

そういう視点で
患者さんと接したり
情報を発信しがちなんですが

あまり今まで言ってはきませんでしたが
ストレスをゼロにすると
たぶん死にます。

死ぬというのは
成長できずに
社会的に死にますよ
という意味です。

なので
ストレスはゼロにはしない方が良い。

そんな話を始めます。

メンタルお化けは成長しない

時々いるじゃないですか。

何が起きても動じることなく
責任を簡単に他人に押し付けられる
サイコパスな人。

そういう人は
当然メンタルを病む可能性は低くて

幸せがどうかすら
考えることもなく生きていける。

ホリエモンこと
堀江貴文さんなどは
炎上しても平気で
物凄く強いメンタルをお持ちな
印象があるという人もいるでしょう。

ですがそれはちょっと違うと思います。

たぶん堀江貴文さんのメンタルは
後天的に強くなったもので
何が起きても平気というわけではなく
上手に処理できているのではないかと
推測されます。

つまり何が起きても
感情が動かない人は
大きく成長できません。

人が学ぼうとしたり
成長しようとするのは


悔しい思い
見返したい思い
恥ずかしい思い

そういう経験をした時に
伸びませんか？

何らかの試合や試験で
優勝したり
満点を取った時に

もっと練習したい！
もっと勉強したい！

とは思いませんよね。

「よし！今日くらいは息抜きしよう！」

と自分に甘くなるもの。

ところが結果が出なかった時
負けて悔しい思いをするから

もっと練習しよう！
もっと勉強しよう！

というモチベーションになる。

ずっと結果が出続けてしまうと
どうしたってやる気にならないですよね。

まさしく
うさぎと亀みたいなものです。

例外的に
連続優勝しているような状況であれば
記録が途絶えさせたくない
とか
1位じゃない自分じゃ嫌だ！
という負の感情があるから
頑張るわけですよね。

後輩を成長させたいなら
優しいだけではなくて
結局は厳しくしないと
大きな成長にはつながらない。

つまりメンタルが強すぎると
そういう負の感情に
鈍くなりすぎるので
成長しにくい。

そこに好奇心が加わるから
成長速度が増すわけです。

ただの好奇心だけでは
成果を出しにくいと
私は思います。

たとえば
ピアノが好きで練習していたとしても
発表会や動画投稿などの
本番があるから
緊張感を持って取り組めるし
明確な目標を持つことができる。

ある意味
「失敗したくない」
「下手な演奏をして笑われたくない」

という感情が少しでもあるから
努力して成長することができる。

メンタルが強すぎて

「失敗しても別に死ななくね？」
「自分が楽しければそれでいいし」

という動じない人は
成長できないと思います。

みんなメンタルが強いフリしている

社会的な成功を収めた人や
他人から好かれる人の傾向として

メンタルが強いフリをしているだけの人が
多いように思います。

自分の心の弱さを知っているから
他人にも優しくできる。

思い出したくないような
辛い経験があるから
他の人に同じ経験はさせたくないと
思うことができる。

要領が悪い新人看護師だった人ほど
新人に優しい先輩になることができる。

勉強で苦労せず
学校の先生になった人より
一生懸命苦手な勉強に取り組んで
やっと先生になれた人の方が
生徒が困っている気持ちがわかるから
良い先生になれたりするものだと私は思います。

だけどそういう思いを
みんな心に秘めたまま
人と対峙する時には
表には出さないようにしているのです。

いつも厳しく
叱咤激励してくださる人ほど
心の弱さを押し殺して
指導してくれているものです。

つまり
今このnoteを読んでいるあなたが
もしメンタルが弱いのだとしたら

それはそれで強みなんだと思います。

あとはメンタルを
過剰に病まないようにしたり
いつまでも病んだままにしないように

立ち直り方を覚えていけば良い。

何を隠そう
私もメンタルの弱さがあったから
精神領域について
学び、実践し
人に教えたい！
という想いが生まれたのだと思います。

もし何が起きても
平気なメンタルを持っていたとしたら

noteもSNSも
何ならこの仕事すらしていないでしょうからね。

メンタルの弱さも
将来の自分の強みになる。

そんな前向きなお話でした😉

先日Twitterアカウント作りまして
こっちも力を入れていこうと思うので
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