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うつ病になったらどうするか?

最近、このnoteでは対人関係の問題の対処法
ひいては人生の目的だの何だの書いてきましたが

本職は精神科医療に携わる看護師でして
この「玲/精神科ナース」の名前で
noteを作っている割に
あまり精神科に関わることを
書いてきませんでした。

幸せになることをテーマにしているnoteですし
日常過ぎて
自分の中で新鮮さが無かったからかもしれません。

しかし、考えれば
精神科のようなアングラな世界のことって
読む人にとっては新鮮かもしれませんし
何より精神疾患や精神疾患疑いの人を
救うことができるかもしれないよなー
と思ったので
今回は基本のき!
うつ病について書きます。

1記事でうつ病の全てを網羅しようとすると
作る方も読む方も時間がエライことになるので
〝治療〟に焦点を当てて
書いていきたいと思います。



実際にうつ病ってどう治すの?

実際うつ病と診断されたら
どう治療していくのかご存知でしょうか?

意外と思い浮かびませんよね。
手術などで病巣を取り除くという
わけにもいきませんしね。
(昔は脳を切り取る精神外科がありましたが…)

もちろん患者さんの置かれている状況や
重症度、回復の段階によって異なりますし
私は医師ではないので
治療方針を決定する立場にはありませんが

入院するほどでなければ
出来ればまずは
生活習慣から変えた方が良いと考えます。

少なくとも
薬では治りません。

よく言われる抗うつ薬とか
安定剤と言われるものを飲んでも
気分が晴れやかになるということは
ほとんどありません。

鬱々として頭の中がモヤモヤするのが
ちょっとスッキリする程度で
いきなり性格がポジティブになったり
元気になったりすることは
ないです。
もしそうなった時は別の病気を疑います。


薬で症状を和らげながら
その間に生活習慣や
思考パターンの改善に取り組んでいく。

うつ病の人を否定するわけではないですが
しかし、薬だけ飲んで
他に今までの生活や習慣を
何も変えずにうつ病を治そうと思っても
効果はありません。

「休養」の意味

うつ病の急性期は
間違いなく
「休養してください」
と医師から言われることでしょう。

この「休養」というのは
刺激を遮断すること」です。

仕事はもちろんですが
出来ればスマホやゲーム、テレビなどの
刺激を遮断することが大事です。

たとえるなら
うつ病は脳が疲れている状態なので
脳に情報を処理させる作業を
入れない方がいいんですよね。

なので入院してすぐは
暴れ回ったり
自殺行為などをしていなくても
閉鎖病棟、24時間隔離をすることも多々あります。

外部からの一切の刺激を遮断することで
脳の回復を待つのです。


うつっぽいと自覚したらどうする?

うつ病まで至らなくても
ストレスが蓄積したり
自分で自分のことが嫌になったりすると
誰しも鬱々としてくることってあると思いますが

無理に気分転換を図るのではなく
一切の刺激を遮断してみましょう。

寝室で寝たままで過ごせ!
とは言いませんが
少なくともスマホでSNSなどは
見ないほうがいいでしょう。

というのも
SNSなどのネット上の情報やテレビの情報は
人の注意を引きやすくするために
ネガティブな話題がほとんどです。

そうすることで見る人を惹きつけないと
ビジネスとして成り立たないと
考えているからですね。

それでいてうつ状態なると
よりネガティブな情報に
注意が向きやすくなり
しかも、中立的な情報にも
ネガティブな視点で捉えてしまう傾向にあります。

一生懸命頑張っている人ほど
「何もしない」ことができない傾向にあるのですが
勇気を持って「何もしない」選択をしましょう。

習慣を変えるために何からすべきか?

まずは色々考えずに
朝に10分から15分程度散歩したり
日の光をしっかり浴びることから始めてみましょう。

睡眠の質の改善
しあわせ物質とも呼ばれる
セロトニンの生成に大きく関わっています。

うつ病の治療として
食事やネガティブ思考を正していくことも
すごく大事なんですが

人間は身体を動かすことを前提として
設計されているので

じっとしているだけでは
本当の休養になりません。

体調が良くなったら…
ではなく
体調を良くするために
少し運動するのです。

重度のうつ病に至る前に
まずは身体を動かす習慣を付けることで
比較的軽症で
食い止めることができるかもしれません😉

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