ラララギ

アラサーオタクの戯言。会社員で営業。アニメ漫画映画などサブカルチャー全般。

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最近の記事

2023年、良かったエンターテインメントの10選

こんにちは、ラララギです。 2023年は社内試験もあり、かなりの時間を勉強に費やした挙句に普通にダメだったというかなり厳しい一年だったので、自然とあらゆるコンテンツから離れた一年でした。 特に本年度上期の記憶の無さはヤバくて、こうやってライフワークバランスという言葉は人生に曖昧に溶けて消えていくのかと戦慄した次第でありますが、それでも年の瀬になりギリギリでオタクとしてのアイデンティティを取り戻し、今年触れたエンターテインメントコンテンツで良かったものを10個選びました。 本来

    • エッセイ:駆ける馬の美しさ、文脈で誤魔化す利への固執と自己嫌悪。

      10月29日(日)、東京競馬場で秋の天皇賞が開催。 去年の天皇賞でパンサラッサの大逃げに全てを狂わされてから、まさに一年ぶりに競馬場に行きました。 僕はギャンブルというものがそもそもあまり好きではない、というか、リスクの大きなことをあまりやりたがらない性質です。 悲しき自己愛の権化なので、「損」が嫌いなのです。 失敗ばかり、損ばかりの人生だと吹聴する割に、成功したい、自分だけ利を得たいという思いが強い。 イカれたフェイク野郎。 勝ちたい癖に負けたがり、道化になることを求め。

      • エッセイ:究極の絶対審判と雪国

        デカくて強い言葉が好きで、「究極」も「絶対」も「審判」も全部デカくて強くて、自分という存在から程遠い言葉だから、3つ組み合わせて「究極の絶対審判」と造語しました。 そんな言葉を何かあるごとに呟いています。これは究極の絶対審判が近い。この状況は究極の絶対審判のようなものだ。究極の絶対審判の導きである。仕事中だろうが、なんだろうが、いつだってどこだって。 造語なのでもちろん意味なんかない。呟くのはただ精神の安寧のため。南無阿弥陀仏と同じなのです。 川端康成の「雪国」を人生で初め

        • 陰キャ・コミュ障・キモオタクがBtoC営業職としてギリギリ戦っていく方法について ①見た目編

          この世には何を間違えたのか営業に配属された哀れな陰キャ・コミュ障・キモオタクの方がいらっしゃると思う。 皆さんご存じの通り、営業の世界は体育会系で、華々しく、顔の良い陽キャのフィールドです。 そんな世界に放り込まれ、給料と生活のために嫌でも戦っていかなくちゃならない時、我々陰キャ・コミュ障・キモオタクのナードがどうやって戦っていくかについてまとめていきます。 これは、休日は一言も喋らず漫画やアニメを暗い部屋で見て一日を浪費する陰キャ・コミュ障・キモオタクの僕が、後輩指導の

        2023年、良かったエンターテインメントの10選

          エッセイ:外環の内側で

          東京外かく環状道路、通称「外環」を潜って都内へ赴く。 潜らなければ都内に行けない。何故なら、僕は外環の外側ばかりに住んでいるから。正確には板橋区の成増に住んでいた事があるので、ギリギリ内側に住んでいたこともあるけど、ほぼ和光市だったし誤差の範囲だと思う。 まぁそんなわけで、仕事に行くのも、買い物するにも、オタクイベントに行くのも、大抵は外環を潜って都内へ行かなくちゃいけない。 僕はこの厖大なコンクリートの塊のことが、かなり好きだ。 電車の窓から見える無骨な姿もカッコいい。 関

          エッセイ:外環の内側で

          オタクは「探偵」と「美少女」に弱い『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』は両方の性質を併せ持つ

          ある日突然、あなたの目の前に名探偵が現れたらどうしますか? それも……とびっきり神秘的で とびっきり素直で とびっきり愛らしくて とびっきりの霊媒士(?)。 しかも、そのうえ…… 彼女は、とびっきり! 美少女なんです…… というわけで『medium 霊媒探偵城塚翡翠』というミステリー小説を読んだのですが、かなり良かったです。 作者の相沢沙呼先生はこの作品でミステリの賞5冠を獲得しているらしく、2019年のミステリーの賞を総ナメしています。 でも気持ちは非常に分かる。おそらく

          オタクは「探偵」と「美少女」に弱い『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』は両方の性質を併せ持つ

          エッセイ:公共空間のベンチ

          外出をすると、自分が世間から必要とされていない事を被害妄想気味に痛烈に自覚をして、ここが現世(うつしよ)なのか、夢なのか、意識はクリアなのに地に足が付かず前後不覚に陥ったような感覚になります。 それに付随する、芯を喰うような、恐ろしい孤独と焦燥感。 僕は、それが自身の心中にのみならず、人類普遍の現象であると感覚的に理解しているものの、それじゃあ世の人間はこの耐え難い灰色の思念の波に、いったいどうやって折り合いをつけているのか、不思議で仕方がありません。 基本的に僕は大体そん

          エッセイ:公共空間のベンチ

          シン・仮面ライダー めちゃかっこよかった。

          シンシリーズで唯一あまり観る気が起きなかったのが「シン・仮面ライダー」でした。何故かというと僕は人生で一作も仮面ライダーを見たことがないから。リアルキッズの時に平成ライダーを何本か見ていた記憶はあるのですが、重いストーリーに辟易してすぐに見なくなってしまいました。あまりに思い入れが無さすぎて、SNSで仮面ライダーの話題で楽しそうにしているオタクが煩わしいとさえ思っていました。 そんな人間が果たしてこの作品を見てもいいのか、若干悩みました。庵野監督は間違いなくとんでもない思い入

          シン・仮面ライダー めちゃかっこよかった。

          ミステリーもファンタジーも相撲で解決『雨の日も神様と相撲を』は不思議で爽快なボーイミーツガール

          ――結構な冊数の漫画を読んできました。 オタク太宰のような冒頭で突然どうしたと思われるかもしれませんが、まぁそう言いたくなるくらいには漫画ばっかり読んできたオタク人生だったため、非常に良くないことなのですが何かの要素が突出した内容じゃないと心に残らなくなってしまっています。 今回紹介する『雨の日も神様と相撲を』(全3巻)も実はさらっと読み流すつもりでしたが、かなり鮮烈に心に残りました。 ●個人的かつ根源的な恨み さて、この漫画は城平京 先生原作小説のコミカライズになります

          ミステリーもファンタジーも相撲で解決『雨の日も神様と相撲を』は不思議で爽快なボーイミーツガール

          欲望に忠実であることの美しさ。混沌バイオレンス女子高生キャットファイト漫画「美女で野獣」。

          突然ですが、皆さんもこれ個人的に好きな漫画だけど絶対に万人にウケないから人にオススメしにくいなぁ〜って漫画が一つや二つや三つや四つはありますよね。 例えば僕が大好きな漫画である「殺し屋イチ」や「シグルイ」、「異種族レビュアーズ」なんて作品達は、オタクでもなんでもない人に読ませたら正気を疑われるでしょう。 今回紹介する「美女で野獣」も割とそういう類の漫画です。 「美女で野獣」はイダタツヒコ先生によるアクションコメディ漫画。2002年から2006年まで月刊サンデージェネックスに

          欲望に忠実であることの美しさ。混沌バイオレンス女子高生キャットファイト漫画「美女で野獣」。

          僕が一番好きなプリキュアのEDの話。プリキュアオールスターズDX2〜17jewels~プリキュアメドレー2010~で圧倒的な多幸感に包まれる。

          ※オタクが好き勝手言ってる記事です(全てそうですが) 僕はプリキュアが好きです。 リアルタイムで見たのは初代とマックスハートのみで、大学時代に放映されていたスマイルプリキュアを見てハマった、いわゆるスマイル新規です。 沼にハマってしまったのだから、全てを履修しなければならない。 僕は基本的に最初からシリーズをなぞっていきたいタイプなので、まず見たのはふたりはプリキュアSplash Starでした。 しかし、これが不味かった。 何故ならSplash Starはマジで名作だから

          僕が一番好きなプリキュアのEDの話。プリキュアオールスターズDX2〜17jewels~プリキュアメドレー2010~で圧倒的な多幸感に包まれる。

          オタクの妄想が具現化したような作品、ドラゴンクエストモンスターズ+の思い出

          皆さんは小学生の時の必殺技は何を使用していましたか? かめはめ波?アバンストラッシュ?牙突?螺旋丸?それとも今時のキッズはヒノカミ神楽や領域展開だろうか? 僕は「古流剣殺法二文字サマルトリア仕立て」でした。 これは皆さんご存知の通り、ドラゴンクエストモンスターズ+5巻においてサマルトリアの王子が繰り出した技。 今回は僕の中のドラクエという世界観を決定付けた偉大な漫画、ドラゴンクエストモンスターズ+の話をします。 何故なら、未だに色褪せない面白さがあるから。 ドラゴンクエスト

          オタクの妄想が具現化したような作品、ドラゴンクエストモンスターズ+の思い出

          君達の激情、見せていただきました……劇場版少女歌劇レヴュースタァライトは観客の望んだ舞台の続き。全てに決別する物語。

          劇場版少女歌劇レヴュースタァライトを、見た。 前回の記事ではアニメ版少女歌劇レヴュースタァライトと、アニメ総集編劇場版であるロンドロンドロンドの感想を書いた。 読めば分かるが素直な感想を綴ったら辛口になった。どうしても感応できなかったり納得できない部分があり、1クールアニメ特有の「深耕の足りなさ」を感じたからだ。 下記が前回の記事の感想なのだが…… 見た人は分かるかと思うが、上記の感想は全部劇場版にひっくり返された。 暴力的なまでの抽象表現、理性ではなく感情に訴えかけてくる

          君達の激情、見せていただきました……劇場版少女歌劇レヴュースタァライトは観客の望んだ舞台の続き。全てに決別する物語。

          君達の激情、もっと発露してくれよ。少女歌劇レヴュースタァライトTV版の感想

          去年あたりに劇場版が大変評判良く、僕のTLでもかなり持て囃されていたアニメ「少女歌劇レヴュースタァライト」ですが、劇場版がアマプラで配信されたようです。 つきましては無事トレンドに乗り遅れた哀れなオタクが、劇場版を観る前にTV放映版と総集編映画(ロンドロンドロンド)を見ようと思い立ち、一気に視聴しました。 割と独特な設定 歌劇少女レヴュースタァライトは、舞台芸術を学ぶ名門学校の俳優学科に通う少女達を描いた物語。 その中でも一握りのきらめきを持つ学生が、夜な夜な開催される異

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          少女少年Ⅶ〜CHIAKI〜が狂わせたセカイ

          人がオタクへ堕ちる時、それはいつだって突然だ。 皆さんも脳みそをオタク細胞に塗り替えられた原初体験を思い出して欲しい。僕の友人のN君はCCさくらでパワーのカードで公園の滑り台を担ぐさくらに初めての性的興奮を覚え、K君はハルヒの消失で長門がキョンの制服の裾を摘んだ事に脳みそを破壊され、I君は.hackのノベル版でやけにミストラルを推してくるせいで中学生の癖に人妻好きになった。まぁ上記の3人は全て僕なんだが。 とにかく人にはそれぞれ多様な歴史がある。あるはずなんだ。 僕の原初体

          少女少年Ⅶ〜CHIAKI〜が狂わせたセカイ