女の朝パート38

9月7日土曜日。時刻は朝の8時。
これをJR 東日本山手線沿いにある田端駅の駅ビルアトレ二階のスタバで書いている。
縦横無尽に連載している女の朝どうでも良いシリーズもいよいよ38回目。
それはともかく、
初めのうちは立派なタイトルがついていたが、
いつの頃からそうではなくなったようだ。
しかしどうでもよい。
今日もその女がスタバにいるだけの事。



暗転



スタバが開店しまだ間もないはずなのに、
ここスタバには厳かさで有りながらも、
内心は浮かれている人達が集まっている気がした。
道端に落ちている小さな石ころのように、
結局、その女もその一人に過ぎないのだろう。
例え小さな石ころでも、
物体は自らの重さに寄って自らその場所に赴こうとする。
ただ、
重さとは必ずしも下へ向かうとは限らない。
火は上へ、石は下へ。
水の下に注がれた油は水の上へ浮かび上がり、
油の上に注がれた水は油の下へと沈む。
それぞれの重さに寄ってそれぞれ動かされ、
それぞれの場所へと向かってゆく。
なぜなのか?
定められた場所にいないと不安だからなのか?。
定められた場所に置かれる事でしか落ち着けないからなのか?
したらなぜ女はスタバへ向かうのか?


暗転


万事、物事は好む好まざるに関わらず、あるべき形に収まって行った。
じたばたし、悲しく、酷く辛い事だったけれど。。
しかしどうする事も出来なかったのだろう。
どうにも止まらなかったのだろう。
例えスタバにいても女に現実感覚はなく、
地獄の底を這い、顔面神経麻痺まで引き起こしていたと言うのに、。

ただ、
女はある時をきっかけに納得し自分だけの秘密を持った。


暗転


朝の割りと早い時間にスタバに来ていた女が、




写メを録り終えると、
何処と無く笑っていた気がした。


暗転


女は女が浮かれていると思ったに違いない。


























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