マガジンのカバー画像

星のクラフト(骨子連載)

97
星のクラフト(骨子連載中)
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

連載小説 星のクラフト 6章 #2

 どうして絵画の中には船体の姿が皆無なのか。船体に接続している空気孔や燃料チューブも念写…

米田 素子
2か月前
3

連載小説 星のクラフト 6章 #1

「この絵画を見て、どう思うか」  司令長官はランに0次元の製作場であった建物の絵を手渡し…

米田 素子
2か月前
2

連載小説 星のクラフト 5章 #5

 私はとある星にある大きな施設の中で生まれた。そこには同じ年齢の子供ばかりを集められた建…

米田 素子
3か月前
3

連載小説 星のクラフト 5章 #6

「それだけ?」  ローモンドは目を丸くした。 「だいたい、それだけ」 「つまらないわね」  …

米田 素子
3か月前
3

連載小説 星のクラフト 5章 #7

 ローモンドの髪は私が切ることにした。  私には専用の美容師が居て、カットやカラーリング…

米田 素子
3か月前
3

連載小説 星のクラフト 5章 #8

 夕食の後、私はお嬢様と連絡をとった。地球探索員として育てられた過去を記録し、それを私の…

米田 素子
3か月前
4

連載小説 星のクラフト 5章 #9

 それから数日以内に、中央司令部から段ボール二つ分の資料や旅に必要な物資が届き、その日のうちに車も届けられた。届けてくれた運転手は無言のままで仰々しく敬礼し、後から着いて来たらしいバイクの後ろに乗ってすぐさま帰って行った。 「派手な車ね」  ローモンドは目を丸くしていた。 「そうね。これでは、いちいち目立ち過ぎるのではないかしら」  車体の色は輝くシルバーだが、光の当たり具合によっては玉虫色に光る。天井は低く、セダンに見えるクーペ。ヘッドライトは細長く狐目のように吊り上がって

連載小説 星のクラフト 5章 #10

 夜になり、ローモンドが眠ってしまうと、私はお嬢様から届けられた資料を読み始めた。あの車…

米田 素子
3か月前
2

連載小説 星のクラフト 5章 #11

 出発の朝、ローモンドは円盤の前に立った。よく晴れて、円盤の上に朝日が当たり、銀色に煌め…

米田 素子
3か月前
2