長堀博士

長堀博士、劇作家、演出家、楽園王主宰、ウテン結構プロデューサー、利賀演出家コンクール優…

長堀博士

長堀博士、劇作家、演出家、楽園王主宰、ウテン結構プロデューサー、利賀演出家コンクール優秀演出家賞、演劇人コンクールでは奨励賞、青学第18期ワークショップデザイナー、その他、色々な劇団で舞台監督、音響、照明等。

最近の記事

通常稽古46、5月も開催!!

劇団の枠を越えて、として3月より始めた「通常稽古46」、5月の4日と6日にも開催します。GW中なので、参加が難しい、という方がいらっしゃる一方、GWなので参加が可能って方もいらっしゃると思うので、ぜひ、と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。以下、過去の募集案内とだいたい同じですが、掲載して今回の募集の案内としたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。また、役者の吉成君の方で募集してもらっている、ほぼ同じ内容のWS稽古も今ちょうど募集しております(5/15です)

    • 参加者募集!!「吉と成る」関連企画で5月にも「稽古前稽古」を行います。

      ワークショップ形式の稽古への参加の募集です。詳細は以下。 夫婦企画「吉と成る」で作/演を担当することになった長堀です。今これを書いている前日に、この公演の関連企画として立ち上げた第1回のWS稽古が開催されました。吉成君や紗綾さんの関係の参加者が多く、ファシリテーターの自分にとってはアウェー感もあり大変緊張しましたが、12名の参加にて無事終えることが出来ました。吉成君曰く、20年以上と長く演劇に係わっている彼の中では、この時代に共演した誰々、また別の時代に共演した誰々、という

      • 通常稽古46、5月も開催!!

        劇団の枠を越えて、として3月より始めた「通常稽古46」、5月の4日と6日にも開催します。GW中なので、参加が難しい、という方がいらっしゃる一方、GWなので参加が可能って方もいらっしゃると思うので、ぜひ、と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。以下、過去の募集案内とだいたい同じですが、掲載して今回の募集の案内としたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。また、役者の吉成君の方で募集してもらっている、ほぼ同じ内容のWS稽古も今ちょうど募集しております(5/15です)

        • 夫婦企画「吉と成る」の「稽古前稽古」をいろいろな方と

          ワークショップ形式の稽古への参加の募集です。詳細は以下。 夫婦企画「吉と成る」で作/演を担当することになった長堀です。吉成君とは付き合いも古く長い付き合いなのですが、紗綾さんとは初めてで、観劇したことは多いもののって状態で、早めに月1くらいで稽古できないか、と提案をしてみました。上演台本を使った稽古をする訳ではないので、「稽古前稽古」です。実は内容は、僕が毎月やっている「通常稽古」ってものとほぼほぼ同じで、ウォーミングアップ&短い台本稽古のワークショップ形式のもの。長堀は、

        通常稽古46、5月も開催!!

          通常稽古46・設計図(ワークショップ形式にて)

          通常稽古46・設計図(ワークショップ形式にて) 「ワークショップとは、幾人かの人の集まりが、共同作業によって、創造的な時間と場を共有し、その結果、『何か新しいもの』を生み出すことを目的として行う。学校の勉強的なことの対比で、答えが分かっている問題に対しての取り組みではなく、答えが分からない未知の問題に向かう際に有効な方法だと捉えられ、現在の社会においては第3の必要な知恵として捉えられている。また、それは演劇の稽古に似通った部分が多くあり、教育や商品開発など様々な現場で、この

          通常稽古46・設計図(ワークショップ形式にて)

          「通常稽古46」のお知らせ

          「長堀博士『通常稽古46』というのを始めます。ネーミングの「46」は開催の日付です。劇団の枠を越えて、長堀の稽古場で普通にやっている稽古、ワークショップなどでも実施しているものを、定期的に行っていきたいと思います。コンセプトは「サイカイ」。再開や再会など好きな漢字を当てはめて下さい。内容は、役者のコンディションを整える意味での、長堀がいつもやっている発声練習(の丁寧版)、スローモーションの練習、台詞の稽古も少し、で、目新しいことはありません。公演を目指した稽古ではなく、俳優が

          「通常稽古46」のお知らせ

          楽園王・谷崎潤一郎『白昼鬼語』公演に寄せて。

          楽園王の公演が近づいていて、ご予約が少ないので、ぜひ色んな人が観に来たら良いのに、と思い、何か書こうと思います。でもlineやFacebookだけでですかね。個人情報? 昨年、谷崎潤一郎『お国と五平』を、リーディングという形ですが初演メンバーにて上演出来て大きな意義を感じました。久堂さん、塩山さん、三品ク君。ああ、こういうことが出来るんだな、と。10年以上前の、それぞれ演劇の戦線を離れて時間の経つ3人の手で、その後の長堀演出の、楽園王演劇の評価を変えることになった作品を再演出

          楽園王・谷崎潤一郎『白昼鬼語』公演に寄せて。

          承認欲求についても、また語っておく。

          承認欲求についても、また語っておく。 承認欲求、それが多く人を突き動かしている面はあると思う。承認欲求が見え透いているのがなんだか恥ずかしくって、動けなくなることも含め、影響力が強い心の動きがこれだ。 欲求、なんて言葉だから、一種ポジティブな、強く積極的な印象を持つが、実のところ、僕は違うと考えている。誰かに認められないと、辛い、苦しい、生きていけない、というような、ネガティブな感情や行動として出る場合が多いと思っている。だから、実はそれこそが承認欲求なのだが、本人がそれ

          承認欲求についても、また語っておく。

          根拠はないけど自信を持つ、という話

          根拠はないけど自信を持つ、という話 自信を持つことに根拠はいらない、という話は何度かしている。根拠なんか最初に求めたら、自信なんて一生持つことが出来なさそうだし、さっさと自信をもって行動し、後から、その自信の根拠を焦って頑張って、ひーって言いながら補填すればいい、という考え方だ。 でもその考えに、実践に、自分は救われてきたと思っている。やっぱり自信のある行動には、自信がない時よりも結果が伴うことが多いから。一つの手段として、計算で、根拠はなくても僕は自信を持つ。 そんな

          根拠はないけど自信を持つ、という話

          ジャニー喜多川の、牧場

          簡単に私見を書く。ジャニー喜多川の視点で考える、ということも必要だろうと思っている。ジャニー喜多川にとっての自分の事務所とは、言わば「牧場」であったと思う。自らの性的な欲求を満たすことと、ビジネスの成功とを両輪に、走り続けられる素晴らしい「戦車」でもあった。どうせアイドル業とは、性差を資本に人を売るフーゾクなのだ。何処まで行ってもフーゾクでしかないこの業界で、自分のこの所業を誰が責められるだろうか。しかも、大牧場で家畜としてのアイドルをたくさん飼育することから、もう市場の側も

          ジャニー喜多川の、牧場

          記者会見、会見ということについて

          これを書いている現在は、ジャニーズ問題の2回目の会見後のことである。この会見では、会見後に質問させない記者たちがリストアップされたNGリストが露見して、会見を行った側への糾弾があったり、なかったり。まあ、そんな最中だ。さて、こういった記者会見について、昔っから考えていたことがある。発端は、古い話だが、島田紳助が引退前に行った最後の会見の、その会見直後の様子だった。テレビで流された彼ら、紳助や仲間の元プロボクサーとかがガッツポーズを取って、やった、やり抜いたと喜びに沸いていた。

          記者会見、会見ということについて

          【大学の提出課題の一つとして】

          これまで私が演出家として上演した中から、特別な2つの劇場を紹介する。両者とも、すでにその地域にあるものを利用し、他の劇場では見られない異質で特殊な劇場となっている。 【利賀山房(とがさんぼう)】 富山県の山奥の利賀村に「富山県利賀芸術公園」がある。冬には雪に閉ざされる山中、町から険しい山道を車で1時間近く走ってやっと辿り着く。そこには、ギリシア式の野外劇場を中心に大小様々な劇場、稽古場などがあり、日本の国際的な演劇の聖地と呼ばれる場所となっている。 富山のその地域に昔か

          【大学の提出課題の一つとして】

          【ロマン主義と近代小説の誕生について】

          【ロマン主義】  産業革命やフランス革命などの市民革命によって市民階級が台頭し、18世紀後半から19世紀かけて起こった芸術運動が「ロマン主義」である。ルネサンス以来のギリシア・ローマの文学的伝統である古典主義から脱却し、自国の文化や個人の感情に重きを置き、想像力を駆使した自由な感性による表現の追求を行った。  イギリスでは、豊かな経済的な安定からグランド・ツアーが盛んになり、その芸術体験をもとに「崇高」や「ピクチャレス」という新しい美意識が生まれた。そして、ウォルポール『

          【ロマン主義と近代小説の誕生について】

          【ストレスについて】

          【ストレスの定義】 ストレス(ストレス反応)とは、一般的にネガティブなイメージが先行しているが、決して不快な緊張状態だけのことを指していない。長期の継続では身体に病気リスクをもたらすが、本来的には、ストレスの原因に立ち向かうための準備状態のことであり、外界の変化から体を守る働きとして、生命維持に必要な生理的反応と考えられる。 【ストレッサーと欲求不満】 ストレスを生み出す刺激(原因)のことは、「ストレッサー」と呼び、人生には、ストレスを感じないで生きることがほとんど不可

          【ストレスについて】

          【学習心理学】

          【学習心理学の特徴】  学習心理学の特徴は、人間一人ひとりの行動の変化を学習ととらえ、主に実験的な手法によって、集団ではなく個人(個体)の主観を探ることにある。  まず、行動を起こすきっかけとなる状況などを「刺激」として、その刺激からの個人の「反応(オペラント)」に着目する。そして、その反応が起こした「結果」と共に記録していく。もしも、繰り返される同じ「刺激」から同じ「反応」が選択される頻度が高ければ、その個人が何を考えていたのか主観が見いだせる。この「刺激」「反応」「結

          【学習心理学】

          【感情について】

           「感情」には、明確な大きさ、重さ、位置がないため、歴史上長い間考えられてきているにもかかわらず、明らかになって事がそれほど多くないと言える。 まず「表情」は、「顔面表出」と言われて、「感情心理学」が扱うものの一つである。研究から、表情とは基本的にヒトという生物に生まれつき備わっているものであり、その表出と認知のパターンは、文化によらず普遍的であるとの主張がある。P.エクマンは、幸福、怒り、悲しみ、嫌悪、恐怖の6つの感情を「基本6感情」とし、概念として確立させた。そして、

          【感情について】