通常稽古46・設計図(ワークショップ形式にて)

通常稽古46・設計図(ワークショップ形式にて)

「ワークショップとは、幾人かの人の集まりが、共同作業によって、創造的な時間と場を共有し、その結果、『何か新しいもの』を生み出すことを目的として行う。学校の勉強的なことの対比で、答えが分かっている問題に対しての取り組みではなく、答えが分からない未知の問題に向かう際に有効な方法だと捉えられ、現在の社会においては第3の必要な知恵として捉えられている。また、それは演劇の稽古に似通った部分が多くあり、教育や商品開発など様々な現場で、この演劇の稽古に似通った方法が取られることがある。なぜなら、演劇の稽古こそ、答えが分かっていない問題への取り組みそのものだからだと考えられるから。そのような訳で、演出家や俳優などの演劇経験者が、ワークショップのプロになることも増えている。
さて、今回、上記した『何か新しいもの』には、コミュニケーションの豊かさ、も含まれるので、最後に具体的に目に見える形を取らなくっても良いと考えている。その創造的なコミュニケーションの豊かさこそ財産であり、その先にある『本当の新しい発見や発明』に繋がるものだと考えるからだ。ちなみに、ワークショップのファシリテーターとは、教師のような存在ではない。進行役ではあるので、その進行に合わせて参加者はデザインされたプログラムを行ってほしいが、その時間は、何かを誰かに教わる時間ではなく、あくまで、その時のそのメンバーによる創造的な何かを行う時間にして行かなくってはならないと考えて実施していきたい。それと、この通常稽古の中で、誰かと今出会った、ってだけのことも、大事にしたいと思う。」

【コンセプト】

・豊かな舞台表現は、稽古前のウォーミングアップによって担保される
 *本当は、俳優一人一人が自分なりのウォーミングアップを持っていれば良いだけなのだが、小劇場の稽古場では実施されないことも多く、ここでは、そのような状況を踏まえた上で工夫して行っている、長堀の稽古場でのやり方を体験する。

・ウォーミングアップの後に、それを経た上で、実践的な演劇の練習を行いたい。
 *欲張らず、短く、丁寧に、言葉や動きについて考え、実践する機会を持つ。重要なことは、ここでは答えを求めないこと。

・もう一つの目的として、それらすべてを通して、創造的なコミュニケーション、人間関係を構築することや、その為の方法を探ること。

【時間】

1.設営 1時間前   17時半 
2.受付 30分前   18時  音楽
3.導入       18時半 ラジオ体操→寝発声(リラックスした身体)
4.本題       19時  足上げ発声、回りながら(リズム)、アイウエオ(活舌)、
                                                      夢の姿、+スローモーション ・・・休憩後、台本へ
5.まとめ 最後30分  21時
6.片付け       21時半

【ファシリテーター】
  長堀博士 (「楽園王」主宰、「ウテン結構」プロデューサー、劇作家、演出家、
        ワークショップデザイナー、その他多くの劇団で舞台監督等にも従事。)


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