らくだ子

ただのライター。地方の政令指定都市に住んでる。らくだはふたこぶ派

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最近の記事

神戸のスペイン料理店「カルメン」 消えかけた炎ふたたび

神戸・三宮にあるスペイン料理店「カルメン」をご存じですか?  なんとここ、昭和31(1956)年に開業した「日本初のスペイン料理店」なんです。 勝手に応援してたんですが、今年はじめに行こうと思ったら 休業と書いてるけど、このまま閉店しちゃうんやろな。また老舗が一つ、灯を消してしまった……と泣きそうでした。 カルメンのお料理は、すごく美味しい。「今までに食べたパエリアで一番美味しい」と言った友人もいるほど。 なのに、いつ行ってもガラガラ。50人は入る広さなのに、私が6

    • 【お手頃昭和ホテル①】ホテルα-1大津

      急に思い立って、今までに泊まってきた数々の「お手頃昭和ホテル」をシリーズで記録していくことにした。 その理由と決意表明はこちらから。 記念すべきシリーズ第1弾は、つい先日泊まったばかり、滋賀県大津市のホテルα-1大津。 初めて知ったけど、地方都市オンリーで全国展開しているチェーンホテルらしい。 朝食つきで5900円。 30%オフのセール価格で取れた。 見て、駐車場が立派なこの外観! いかにも車で来ることを前提とした、地方都市の常識! 外からもよく見えるロビーのキラ

      • 女性1人でも安心!「お手頃昭和ホテル」シリーズ始めます

        先日、あるビジネスホテルの予約を取って、ふとこんなことを思った。 「私が泊まるホテルってどこも、古くて昭和っぽい雰囲気が漂ってるよな」 昭和生まれの私、わざわざ昭和レトロを「新鮮!」と感じる世代ではない。できればきれいなホテルに泊まりたい。 なのになぜ、昭和っぽいホテルばかりに泊まるのか。 理由は簡単、宿代を少しでも安くしたいからである。 ◆ 日本人の平均年収を余裕で100万円以上下回る、いつもカツカツライフな私。 そのため、移動時の宿代をできる限り抑えたい!と

        • #深夜特急をたどる旅 香港・マカオ

          言わずと知れた紀行の名作、沢木耕太郎さんの『深夜特急』。旅好きの私も文庫で全巻持っている。 ことし4月から、その『深夜特急』をTBSラジオで斎藤工さんが朗読するという垂涎ものの企画が始まった。香港からロンドンまでの旅をほぼ全文、半年かけて声で旅する。 『深夜特急』の関連企画といえば、90年代にドラマ化されて大沢たかおさんが沢木さんを演じていた。 『深夜特急』の愛読者だったという斎藤工さん。大沢さんの次世代の「沢木さん役」としてバトンを受け継いだのだと勝手に感じている。こ

        神戸のスペイン料理店「カルメン」 消えかけた炎ふたたび

        マガジン

        • お手頃昭和ホテル
          2本

        記事

          ウクライナ料理店と、消えたベラルーシ料理店

          こんなタイトルの記事を書いて公開するの、すごく勇気がいる。 けれど政治的なことを述べるつもりは全くないし、仮に政治的な内容であったとしても、日本では自由な発言が許されている。 無名な私が文化的側面から書くだけのこの記事が、圧力の対象になるほど日本は終わっていないはず。そう信じて、海外旅行と異文化が好きな私は書くことにした。 ウクライナ避難民女性が開いたレストラン先日、半年ぶりに東京へ行ったときに、西新橋のウクライナ料理店「スマチノーゴ」でお昼ご飯を食べた。 「スマチノ

          ウクライナ料理店と、消えたベラルーシ料理店

          終戦の日。明治維新と「今」のまんなかで

          2022年8月15日は、終戦から77年。 きのう知って驚いたけど、明治維新(1868年)から終戦(1945年)までが、ちょうど77年とのこと。 そうか。終戦は、明治維新と今のちょうど真ん中なんだ。 もう、みんな感じてますよね。 別に今のウクライナ戦争だけじゃなくて、数年前から自衛隊の武力行使の範囲を広げるための議論が活発になっている。 私たちが子どもの頃の「戦争なんて日本ではもう起こらない。だって憲法で決まってるもん」といったのほほんとした空気では、もうなくなっている

          終戦の日。明治維新と「今」のまんなかで

          【バーテンダー競技大会】前代未聞の世界大会 代表決定戦

          去年の秋のこと。「バーテンダーの技能競技大会をYouTube観戦したら、とてもおもしろかった!」という記事を書き、予想以上の反響があった。 あれから8ヵ月。さらに熱い戦いを、私は目にすることになった。 それは、国際バーテンダー協会主催 「World Cocktail Championships キューバ大会」世界大会代表選考会 である。 要するに、世界大会に出場する日本代表を決めようということ。別に普通じゃない?オリンピックと同じでしょ?と思いがちだが、実はこの選考会、

          【バーテンダー競技大会】前代未聞の世界大会 代表決定戦

          【飲み比べ】新ジャンルのお酒「ハードセルツァー」は缶チューハイと何が違うのか

          *本記事は、広告記事ではありません ライターという職業柄、役得だな〜と感じることが結構ある。有名人に会えたり、珍しい体験を(タダで)できたり。 最近では、キリンから発売された新商品「スミノフ™セルツァー」のセミナーに招待&商品サンプルをいただいた。 バー好きの私としては、お酒の新商品をいただけるなんて、うれしすぎる!! おお、箱と缶のデザインがおしゃれ~。ちょっと気分が上がる。 っていうか、セルツァーって何ぞや? ハードセルツァーって何? まず、これはお酒です。一

          【飲み比べ】新ジャンルのお酒「ハードセルツァー」は缶チューハイと何が違うのか

          五輪の立役者、実況アナウンサーに喝采を

          早くも終盤に入った、冬季北京オリンピック。 私、冬季五輪が好きです。実は夏の五輪より好きかも。家にテレビがなかったのに、オリンピックを見たくてついに買ってしまいました(オリンピック見たくてテレビ買うとか、60年前かいw)。 寒い競技を、あったかい部屋でぬくぬく見るのがいいんです(笑)モーグルやスノボは空中技が迫力あって、うわぉ!と楽しいし、急斜面を滑降するアルペンも爽快。競技が一人ずつで1~2分で終わるから、テンポがよくて観戦しやすい。 私は大相撲が好きなんですが、一人

          五輪の立役者、実況アナウンサーに喝采を

          バーテンダーの技能コンクールが熱すぎた

          クラシックな内装で(蝶)ネクタイをしたバーテンダーのいるバーに行くのが好きだと、以前に書いた。 そんなバーテンダーたちが技能を競う、年に一度の「全国バーテンダー技能競技大会」が10月24日に開催された。スポーツでいう日本選手権みたいなもので、日本一が決まる。 昨年のコロナ中止を経て2019年以来、2年ぶり。各地方大会を勝ち抜いた21人のバーテンダーがしのぎを削った。 例年は会場で観戦できるけど、ことしはコロナ対策で一般客が入れないためYouTube配信。わざわざ現場に行

          バーテンダーの技能コンクールが熱すぎた

          2020年に飲んだカクテル 50種(中編)

          「2020年の一年で60種類のカクテルを飲もう!」と決め(られ)た私のバーログ。3月27日に21種類めを飲んだところで「コロナ中断」してしまった。 ステイホーム中、通販も含めていろんなお酒を買ってみた。 ・養命酒が出しているクラフトジン「香の雫」 ・ワイン発祥の地、ジョージアワイン5本セット ・コロナに打ち勝つ!とコロナビール チーズやおつまみも用意したけど、やっぱり家飲みとバーは全然ちがう。まず、晩ご飯を食べた後だと満腹で「もういいや」となってしまい、飲むタイミングが

          2020年に飲んだカクテル 50種(中編)

          バーやカクテルに興味はあるけど、知識ゼロの人のために

          「2020年の一年で、60種類のカクテルを飲もう」と決め(られ)た、バー歴2年女子のカクテルログ。3月までの21種類をつづった記録はこちら。 いきなり「ウォッカベースで」「ジントニック」などと書いてしまったが、バーに行かない人には「???」だったかもしれない。 実は私も、バーに通う2年前までそうだったから。 いきなり「わかってる人向けモード」で書き始めたお詫びに、バーやカクテルの「いろは」をお伝えできればと思う。 カクテルって何?ベースとなるお酒に、他のお酒、またはジ

          バーやカクテルに興味はあるけど、知識ゼロの人のために

          2020年に飲んだカクテル 50種(前編)

          2年ほど前から、バーに通うようになった。 バーといってもいろんな形式があるが、この記事でいうバーは、照明を落としたクラシックな内装で、(蝶)ネクタイをしたバーテンダーがシェイカーを振る「オーセンティックバー」のことだ。 ・お酒は好きだけど、弱いほう ・実家暮らしなので、帰宅すればご飯はある ・おこづかいにあんまり余裕がない の3重苦(?)のため、「(食事ではなく)お酒を飲むため」の店に行くことは今までなかったけれど、ちょっとしたきっかけで行ったバーのホスピタリティとカク

          2020年に飲んだカクテル 50種(前編)