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2020年に飲んだカクテル 50種(前編)
2年ほど前から、バーに通うようになった。
バーといってもいろんな形式があるが、この記事でいうバーは、照明を落としたクラシックな内装で、(蝶)ネクタイをしたバーテンダーがシェイカーを振る「オーセンティックバー」のことだ。
・お酒は好きだけど、弱いほう
・実家暮らしなので、帰宅すればご飯はある
・おこづかいにあんまり余裕がない
の3重苦(?)のため、「(食事ではなく)お酒を飲むため」の店に行くことは今までなかったけれど、ちょっとしたきっかけで行ったバーのホスピタリティとカクテルの面白さに魅せられ、月に2度ほど通うようになった。
2020年1月に行った「バー 奏」のマスターに、「ことし1年で、60種類のカクテルを飲むことを目標にしたら」と言われた。
なぜそんな話になったのか。いきさつは覚えていないし、60という数字の根拠もないけれど
「1カ月で5種類でしょ。1回のバー訪問で2~3杯飲むとして、月に2~3回バーに行けば、無理な数字じゃないでしょ」
ということで、携帯電話のメモ帳に数字を振り、バーログをつける2020年が始まった。杯数じゃなく「種類」数なので、なるべく同じ種類は頼まないように。
結局、2020年は50種類。コロナの自粛期間で2カ月以上空いたわりには頑張ったんじゃないかと思う。
誰の役にも立たないけど、せっかくなのでその記録をしたためていきたい。
1月8日 バー Tobiuo(トビウオ)
1.ゴールデンミルクパンチ
シンガポール・ラッフルズホテルのオリジナルカクテル。2019年、ホテルのバーに行ってみたけど長蛇の列で入れず、看板にあった写真とレシピを撮影して、地元バーのマスターに再現してもらった。
ベースはウイスキー。アーモンドミルク、アプリコットリキュール、ジンジャーリキュール、レモンで構成されていて、大好きな味。ちょっと手間がかかるので、お客さんが少ないとき限定。
2.金柑を使ったウォッカカクテル
この店で修業するHさんにお願い。ホットにしてもらって飲みやすく。
1月10日 バー 奏(かなで)
3.モスコミュール
ウォッカとジンジャーエールにライムを添えた飲みやすいスタンダードカクテル。
4.アメリカンレモネード
赤ワインベースで、レモネードの黄色と2層になってる。アルコール度10%ちょっとのワインを割るので、お酒に弱い私にとっては飲みやすく見た目もきれいな、うってつけのカクテル。
1月中旬 東京出張。一週間ほどで3軒のバーへ
・バー 街路(神保町)
5.栗のカクテル
ブランデーかウイスキーのベース(どっちか忘れた)で、栗のリキュールを使って。栗のリキュールというものがあることを初めて知った。こっくりとして、好きな味。秋冬にぴったり。
6.金柑のジントニック
バーではビールのように1杯目に飲まれる「とりあえず」なジントニックに、季節の金柑を合わせて。
・バー オーチャードナイト(淡路町)
イタリアンレストランとバーを兼ねたお店。女性が好みそうなレシピのカクテルがずらり。近かったらいろいろ試してみたいなぁ。
7.焦がしバターりんごのミントジュレップミントジュレップ
(バーボンウイスキーベースのミントカクテル)の、焦がしバターりんご風味。りんごはわかったけど、「焦がしバター」があまりよくわからなかったような(笑)。でもおいしかった。
8.ラズベリーアマレットサワー
・サンルーカル バー(神楽町)
バー業界では神様のような存在といわれる銀座のバー「テンダー」で修業した新橋マスターのお店。午後2時から開いているけれど、それでもすぐに満席になってしまうらしく、入れてラッキー。新橋マスターのやわらかい物腰がすき。
9.シャンパン(という名前のカクテル)
グラスに角砂糖を1つ入れ、そこに香りづけのビターズを1プッシュ。そこにシャンパンを満たすという、初めて知ったカクテル。
「スパークリングワインを使ったカクテルを・・・」と頼んでこれになったのだけど、心の中では「えー、シャンパン使ったら高いやん!」と小市民なつぶやきをしてしまった。スペインやイタリア産のお手頃でおいしいスパークリングで全然いいのに(笑)!
まあそんなことでもないとシャンパン使ったカクテルなんて飲まないし、1杯2100円も、東京旅のとっておきということで。
10.アルカディア
こちらの新橋マスターのオリジナルカクテル。上に削ったチョコが乗っていて、濃いめで大好きな味わい。もう一回飲みたいなぁ。
11.ピュアラブ
新橋マスターの師匠、「テンダー」の上田和男マスターのオリジナルカクテル。けっこう酔ってるけどもう1杯いきたくてロングカクテルをお願い。地方からの出張者だと告げていたので、東京らしい1杯を選んでくれた真心にも、ラブ。
2月6日 バー 奏(かなで)
12.朝霧
県の地場産品キャンペーンの一環で、地元の日本酒を使ったオリジナルカクテル。フローズンなのでちょっと寒かった(笑)。
13.寒凪
このバーのマスターのオリジナルカクテル。何が入ってるか忘れたけど、「朝霧」につづいて白っぽかった。
2月10日 バー Tobiuo
14.雪国
現役最高齢、94歳のバーテンダー・井山計一さんのオリジナルカクテル。
1959年、まだサントリーという名前になる前の「寿屋」が開催したカクテルコンクールで優勝した作品。
ウォッカにホワイトキュラソー、ライムリキュールを合わせたシンプルなカクテルだけど、グラスに沈ませたミントチェリーと、グラスを縁取るお砂糖が60年以上前とは思えない粋さ。
15.ファッシーノ
このバーのマスターの、イタリアのお酒を使ったカクテル。ロングカクテルなのにけっこうアルコールが強く感じる(私だけ?)。
16.花の道
この店で修業中のバーテンダー、Hさんが宝塚歌劇をイメージして作ったカクテル。桜リキュールを使ってたと思うけど山椒が入っていて、そのスパイシーさが好きなんだな。けっこうリピートしてる。
2月29日 バー Tobiuo
17.ラ・ヴィスタ
このバーで修業するYさんのオリジナル。何語だったかなぁ?「会うこと」という意味らしい。トマトシロップを使っていて、ちょっと珍しい味わいだったけど私は好き。これでコンクールに挑戦したけど、Yさんはインフルエンザからの病み上がりで、当日は本領発揮できなかったみたい。
18.シェリーソニック
東京で行った「サンルーカル」はシェリー(酒精強化ワイン)が得意なバーで、この店では1杯目にはジントニックの代わりにこれを飲んだらいいのだ、と後から人に聞いたので地元でオーダー。
さっぱりしたレモンサワーみたいで、私はジントニックのほうが好きだなと思った。
19.フレンチコネクション
ブランデーとアマレットリキュールを合わせたカクテル。ソーダやフルーツ果汁などのノンアルコール要素がないから、私にとっては強敵カクテル。弱いくせに、濃い味が好きなんだよなぁ~。
実は、ウイスキーとアマレットリキュールの「ゴッドファーザー」が大好き。今日は飲めそうというときに頼む「ここぞ」のカクテルなんだけれど、その姉妹カクテルであるフレンチコネクションをオーダー。
飲んでみると、ブランデーとアマレットが「なじんでいる」と感じる。ゴッドファーザーのほうが、ウイスキーとアマレットが対等に向き合っている、両方が立ってる感じがして、私はそちらが好きだな。
3月27日 バー Tobiuo
東京オリンピックの延期が発表され、そろそろ出歩きにくい雰囲気を感じて、「もしかしてしばらく最後になるかも」と行った愛すべき店。そして、予想は的中することに。
20.ホライズン 青
ここのマスターのオリジナル。ホライズンには「地平線/水平線」両方の意味があり、水平線バージョンの青色カクテルと、地平線バージョンの緑色カクテルがある。
抹茶リキュールを使った緑より、バナナリキュールを使った水平線バージョンが私はすき。無理を言って、水仙をイメージした花を添えてもらった。
この後、志村けんさんが亡くなり、翌週には緊急事態宣言発令。どんどん状況が悪くなっていくムードに鬱っぽくなったんだけど、3日も長持ちしてくれたこの水仙(持って帰ったw)にすごく元気づけられたのだった。
21.YさんのオロナミンC
カクテルの名前は忘れたけど(笑)、ここで修業するYさんのオリジナル。オロナミンCのような味がするのでこの呼び方に。Yさんは3月いっぱいで店を退職するので、最後にと思って。
Yさんの新しい仕事はコロナの影響をもろに受ける業種なので、いまどうなってるか心配だなぁ・・・。
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東京出張で「一週間に3軒」というハイペース期間があったこともあり、3カ月で21種類はかなりいいペース。結局、ことしの半分近くをここまでで飲んだことになるんだけど・・・。
いちばんよく行く「バー Tobiuo」は、最初に行ったバー。最初という思い入れもあるけれど、内装も、バーテンダーのホスピタリティ&トークもマスターのカクテルの腕も、私にはドンピシャで、すごく心地がいい。
バーに出会えて、というかこの店に出会えて、人生の楽しみが一つ増えたと言っても大げさじゃない。
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愛する地元のバーたちは「とっておき」なので、リンクを張った東京のバー以外は、すべて仮名です。
中編、後編につづく・・・予定。←続いた!!
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バーやカクテルの予備知識がない方は、こちらの記事をご覧ください。
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