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【飲み比べ】新ジャンルのお酒「ハードセルツァー」は缶チューハイと何が違うのか

*本記事は、広告記事ではありません

ライターという職業柄、役得だな〜と感じることが結構ある。有名人に会えたり、珍しい体験を(タダで)できたり。

最近では、キリンから発売された新商品「スミノフ™セルツァー」のセミナーに招待&商品サンプルをいただいた。

バー好きの私としては、お酒の新商品をいただけるなんて、うれしすぎる!!

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販売時は箱に入ってませんからね~。

おお、箱と缶のデザインがおしゃれ~。ちょっと気分が上がる。

っていうか、セルツァーって何ぞや?

ハードセルツァーって何? 

まず、これはお酒です。一般には、アルコール入りを意味する「ハード」をつけて「ハードセルツァー」と呼ばれるそう。

そして、ハードセルツァーの定義は「アルコール入りのスパークリングドリンク」とのこと。商品名からわかるように、この「スミノフ™セルツァー」は、ウオッカの一流メーカー「スミノフ®」の「スミノフ™(ウオッカ)」を使っている。

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こちらは炭酸やレモンを加え、すぐに飲める形で販売されている「スミノフアイス™」(ディアジオ ジャパン提供)

すでに発売されているアメリカやイギリスでは大人気で、このたび日本初上陸。日本では「オレンジ&グレープフルーツ味」「ホワイトピーチ味」の2種類が発売された。アルコール度数は4%と、低めで飲みやすい。

フルーツ味で炭酸が入った、低アルコールのお酒。それって・・・

ぶっちゃけ、缶チューハイと何が違うの!!!???

本商品を日本上陸させた酒類総合メーカー「ディアジオ ジャパン」の定義によると、ハードセルツァーと缶チューハイの違いは、こんな感じだそう。

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セミナー資料より

ふむふむ。

缶チューハイが「焼酎(ウオッカ)に炭酸水を足している」のに対し、ハードセルツァーは「炭酸水にウオッカを足している」ので、炭酸水がベース。

だから缶チューハイよりも、飲み口がすっきりしていることが特徴らしい。

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セミナー資料より

このイメージ画像からわかるように、20~30代の若年層をターゲットにしていて、「自分らしい時間をすごす」「チルタイム」などのシーンで飲まれることを想定しているとのこと。

じゃあ、飲み比べてみよう

メーカーの意図はわかった。

じゃあ実際、チューハイとどれくらい違いを感じるのだろうか。
ちょっといじわるな私は、似たような風味の缶チューハイを2種類ずつ買って、飲み比べてみた(チューハイは自費です)。

まずは、オレンジ&グレープフルーツ。市販のチューハイにオレンジ&グレープフルーツがなかったので、アサヒ「贅沢搾り」のグレープフルーツ味(アルコール4%)と、キリン「氷結」のみかん味(アルコール5%)をチョイス。

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左からキリン「スミノフ™セルツァー」、アサヒ「贅沢搾り」、キリン「氷結」

そうそう。見てのとおり、スミノフ™セルツァーは容量が250mlだ。350ml缶を見慣れた身には、ちょっと新鮮だ。缶のデザインにほとんど日本語がないのも、若者が自分らしくおしゃれなチルタイムを過ごすには合っているように思う。

さて、いよいよ試飲。飲んだ順に書きます。

〈スミノフ™セルツァー〉
まず一口め、「すごくすっきりしてる!」と声が出た。
オレンジよりもグレープフルーツの風味のほうが強い。個人的には、オレンジ味がもう少し効いていてもいいなと思った。
炭酸は弱めで、CO2の粒が小さそうなイメージ(あくまでイメージです)。
「ベースが炭酸水で、そこに果汁」という感じがよくわかった。あまり食事の邪魔をせず、すっきり飲み切れた。

〈贅沢搾り グレープフルーツ〉
さすが「果汁41%」が売りなだけあって、果汁感は強い!
炭酸はそんなに強く感じないが、セルツァーのほうがさらに弱く感じた。

〈氷結 みかん〉
いちばん「いわゆるチューハイっぽい」と思ったのがこれ。さすが王道。
オレンジの味はしっかりある。
この3つの中では、炭酸はいちばん強かったが、以前より控えめになった?それとも私の体調かしら。以前はチューハイといえば、もっと「げっぷ」となっていた気がする。
「お酒を飲んでる」感は、もっとも強いと思った。

ちなみに私は、あまりお酒に強くないので、3種類の試飲後、セルツァーは飲み干したけれど、他の2種はラップをして冷蔵庫へ。後日飲み干しました。

お次は「ホワイトピーチ味」。飲み比べたのは、アサヒ「贅沢搾り」の桃味(アルコール4%)、サントリー「ほろよい」のもも味(アルコール3%)。

(オレンジ&グレープフルーツとは別の日に飲んだので、体調などにより感じ方は多少違うと思う)

左からキリン「スミノフ™セルツァー」、アサヒ「贅沢搾り」、サントリー「ほろよい」

〈スミノフ™セルツァー〉
やはりすっきりした飲み口だが、オレンジ&グレープフルーツよりはフルーツの味がしっかりしていると感じた。
炭酸はきつくはないが、オレンジ&グレープフルーツ味よりも強く感じた。実は桃味の3つのうち、意外にもいちばん炭酸が強く感じたのがセルツァーだった。オレンジ&グレープフルーツと正反対の結果なので、体調の影響は多少あるかも。

〈贅沢搾り 桃〉
さすが「贅沢搾り」。←本日2回目(笑)
果汁31%で果実2分の1個ぶんというだけあり、しっかり桃を感じる。炭酸は、セルツァーより弱めだと感じた。

〈ほろよい もも〉
ピーチネクターを飲んだときの、なんともいえない「くたっ」とした後味を感じる。贅沢搾りには、それは感じられなかった。
甘さは3つの中でいちばん。
炭酸は弱めに感じた。

缶チューハイは、焼酎を使ってなかった!?

今回のセルフ飲み比べ大会で、衝撃の事実が発覚した。

「チューハイ」の名前の由来は、「焼酎ハイボール」。
だからチューハイのベースの酒は焼酎を使っていると思っていたけど、缶の裏を見ると、買った4本のうち3本がウオッカベースだったのだ!!

ほろよいの「スピリッツ」は蒸留酒の意味なので、ウオッカかもしれない

ここまで、缶チューハイは日本で作られた焼酎ベースだと思っていたから、スミノフ™セルツァーはウオッカベースなところが差別化ポイントだと思っていたけれど・・・。

こうなると、ますます区別できへんやん(笑)!!

まあよく考えてみれば、ハードセルツァーが人気だというアメリカやイギリスには、チューハイなさそうだもんなぁ。だからこそ、新ジャンルとして人気を博しているのかもしれない。

原材料的にはさほど変わらないかもしれないが、やはり飲み口のすっきり感は従来のチューハイとは大きく違い、「『ウオッカに炭酸水』ではなく、『炭酸水にウオッカ』」という意図はすごく伝わってきた。

だから、陽ざしの下でアウトドアをするときや、ちょっとお酒が飲みたいけどそこまでガツンといらない、というときに合いそうだと感じる。

今回、飲み比べた結論としては「ハードセルツァーかチューハイか」ではなく、「自分はどれが好みなのか」、もしくは「今日はどれが飲みたい気分か」を基準に、消費者は選ぶのではないかと思った。

そうそう。何より良かったのは、250mlの飲み切りサイズなこと。350ml缶って、日によっては飲み切れないこともある。お酒が強くない人や、バーベキューなどで缶を2本以上飲みたいときにはうってつけだと思う。

3月22日に発売。近くのスーパーやコンビニでも見かけたので、一度試してみたらいいかも。ファミリーマートで税込み209円でした。

ちなみに、私はまた買うと思う。

近所のファミリーマートに売ってた☆


ディアジオ ジャパンさん、ありがとう

サンプルをくださったディアジオ ジャパンさん、いただいておきながら忖度なく書いてごめんなさい(笑)。

*本日2回目ですが、広告記事じゃないです

実は、ふだんの仕事先の一つである経済メディア「NewsPicks」で、2021年末に「バー特集」を担当した。

そのとき、お酒のボトルの写真をディアジオ ジャパンはじめ各メーカーさんにお借りしたご縁で、今回のセミナーにお声かけくださった。

ディアジオ ジャパンさん、そして発売元のキリンさん、ありがとうございました。


いただいたサポートは自己研鑽に使わせていただき、さらにいい記事でお返しいたします!