![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42317443/rectangle_large_type_2_60966d5c69b522714669f43552e3a610.jpg?width=1200)
バーやカクテルに興味はあるけど、知識ゼロの人のために
「2020年の一年で、60種類のカクテルを飲もう」と決め(られ)た、バー歴2年女子のカクテルログ。3月までの21種類をつづった記録はこちら。
いきなり「ウォッカベースで」「ジントニック」などと書いてしまったが、バーに行かない人には「???」だったかもしれない。
実は私も、バーに通う2年前までそうだったから。
いきなり「わかってる人向けモード」で書き始めたお詫びに、バーやカクテルの「いろは」をお伝えできればと思う。
カクテルって何?
ベースとなるお酒に、他のお酒、またはジュースなどの飲み物を混ぜた飲み物のこと。「酒+何か=カクテル」なので、実はハイボール(ウイスキーのソーダ割)もカクテルといえる。
ジントニックだと、ジンという蒸留酒をトニックウォーター(加糖されたソーダ水)で割ったカクテルということになる。
お酒を使わないノンアルコールカクテルもある。
ベースって何?
カクテルの基礎となるお酒のこと。蒸留酒が使われることが多い。その蒸留酒は、4大ベースといわれる「ジン、ラム、ウォッカ、テキーラ」のほか、ウイスキーやブランデーなどもよく用いられる。
ここで「ジンとは?」という定義はスルー。ジンもラムもウォッカもテキーラも、蒸留酒だけど種類が違って、味わいもそれぞれ異なる。
・・・ってくらい覚えていればOK。
蒸留酒はアルコール度数が30~50%程度と高いため、果汁やソーダなどで割るとちょうどよい。
醸造酒であるビールやワイン、日本酒をベースにすることもあるが、これらはアルコール度数がビールは5~7%程度、ワインや日本酒が10~15%程度なので、他の飲み物で割ると味がぼやけてしまうことがある。
そのため、カクテルは蒸留酒ベースのものが多い。
「蒸留」「醸造」とはお酒の「作り方」のことで、ここでも詳細はスルー。以下のことがわかっていれば、バーでオーダーするには十分だから。
◆醸造酒・・・アルコール度数はおおむね15%以下。ストレートで飲む。ビール、日本酒、ワインなど
◆蒸留酒・・・アルコール度数は30~50%くらい。強い人はストレートやロックで飲むが、割って飲むことが多い。焼酎、泡盛、ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、テキーラ、ラムなど
カクテルは「かわいい」のに、実は強いお酒
前の記事から私は「お酒が弱いほう」と書いているが、どれくらい弱いか。
居酒屋でビールをコップ2杯(ジョッキではない)は問題ない。それ以上飲めるかどうかは日による。飲める日でもワイングラス1杯 or 日本酒のおちょこ1杯を飲めば、じゅうぶん酔える。
まったく飲めない人からすれば、「けっこう飲めるやん」と感じるかもしれない。けれどビールはほぼ7%以下、日本酒やワインも12%程度なのだ。
それで「じゅうぶん酔える」私が、30~50%の蒸留酒が主役のバーにわざわざ行くのだ。そしてバーに来る客の多くは、それらのお酒をストレートやロックで飲めるレベル。いかに私が「雑魚キャラ」かがわかるだろう。
たっぷりのソーダや果汁で割ってもアルコール度数は10%を超えるし、きれいで甘そうな色をしていても、30%近いカクテルも少なくない。
カクテルは、派手な見た目で虫を呼び寄せ、絡めとってしまう食虫植物のような怖さを持つ飲み物なのだ(ちょっと大げさ)。
ショートカクテル / ロングカクテルって何?
簡単にいうと、「ザ・カクテル!」という感じの三角形のグラスで供される分量の少ないカクテルがショートカクテル、「ふつうのコップ」みたいな大きめのグラスで供されるのがロングカクテルだ。
覚え方はそれでOKだけれど、ショート/ロングはカクテルの「容量」を表した言葉ではない。
◆ショートカクテル・・・ショート・タイム・カクテルの略。15分程度で飲み切るのが目安とされる。アルコール度数は高い(20%以上)。
◆ロングカクテル・・・ロング・タイム・カクテルの略。30分程度で飲み切るのが目安とされる。アルコール度数はやや低め(10%前後)。
そう、「時間」が目安なのだ。
ショートカクテルはアルコール度が高いため、分量が少ない。また氷が入っていないので、早く飲まないとぬるくなってしまうというのもある。
一方ロングカクテルは、たっぷりのソーダやジュースで割っているし、氷が入っているものが多い。だからゆっくり飲むと薄まっちゃうんだけど(笑)。
ロングはアルコール低めとはいえ、それでも10%前後。ビールより高い。私のレベルだと、安全を考えれば「常にロングカクテル」がいいのかもしれない。
でも!
お酒が弱いのにわざわざバーに行く理由は、「バーの雰囲気を満喫したいから」に他ならない。
つまり、あの三角形のセクシーなグラスに入った、きれいな色をしたカクテルが飲みたいに決まってるじゃないか!!
(こういうの!)
実際、「美しい」「飲んでみたい」と思うカクテルほど、アルコール度数が高いことが多い。
ということで、バーに行くと決めたときから「今日はどういう作戦でオーダーするか」を真剣に考える。
あの美しいショートカクテルを飲むために、どんなロングカクテルでウォーミングアップするか。でも前座とはいえ貴重な1杯を「捨て駒」にはしたくない・・・という具合に(しんどい)。
だいたい「ロング→ショート」が定番だが、「ショート→ロング」のときや、いけそうなときには「ショート→ロング→ショート」にするときもある。
そしてショート/ロングどちらを飲むにしても、私は1杯目のオーダーから次の1杯をオーダーするまで1時間くらいかかってしまう。ショートなら水をたくさん飲んだり、次のオーダーまで少し休憩したりするからだ。
店にとっていい客とはいえない。いろんなバーのマナーの記事にも「ショートカクテルをちびちび飲むのはダサい」と書いてある。
でもそこは「お酒の強さはどうしようもない」と割り切っているし、お店の方には、それを許してもらえるようなコミュニケーションを心がけている。
お酒弱い / 知らない人の、最初のオーダーは
バーは、メニューを置いていない店が多い。最初はこれが壁に思えたが、むしろ今は自分のお酒の弱さを伝えやすいのでいい仕組みだと感じている。
店に入って着席すると、バーテンダーが「いかがいたしましょうか」と聞いてくる。そのときに
「お酒が弱くて、種類もあまり知らないんですけど、きれいなカクテルを飲んでみたいです」
と言えばいい。「きれいな」の部分は「甘さ控えめの」でも「フルーツを使った」でもいい。そうすれば、良きに計らってくれるから。
さらに可能なら「でもバーの雰囲気に憧れて来てみたくて」と加えれば、店側は絶対にうれしいはず。
初めてバーへ踏み出すには勇気が必要なことをバーテンダーもわかっているから、お酒が弱いのにそれを超えてきてくれた感謝として、確実に「良きに計らって」くれるだろう。
お会計はどれくらい?
メニューがない店なら、気になってしまうのは当然。店にもよるけれど、だいたいこんな感じ。
◆チャージ・・・500~1000円(またはサービス料10%など)
◆カクテル1杯・・・1000~1500円(場合によっては2000円)
なので、2杯で3000~4000円、3杯で5000~6000円程度だろう。もっと高い場合もあるかもしれないが、私は経験したことはない。よほど貴重なお酒を飲まない限り、3杯で1万円を超えることはまずない。
1万円札を1枚持っていれば十分。
もちろん居酒屋やレストランよりは高いが、そこは「バーは飲み物が主役の場所」として納得している。
これで基礎知識はバッチリ
ここまで読んだら、なんとなくバーとカクテル周りの概要をつかめたことだろう。
他の記事を読んでも理解しやすいだろうし、自分が飲んでみるイメージもわきやすいと思う。私もまだまだバー初心者。あなたと横並びです。
もし、さらに興味がわいたら、2020年に飲んだカクテルをつづった記録を読んで「へぇ~こんなに色んなカクテルがあるんだ」と思っていただけるとうれしい。
バーログは自粛明けの中編につづく・・・はずだ。
いただいたサポートは自己研鑽に使わせていただき、さらにいい記事でお返しいたします!