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それぞれのハワイ・ストーリー【vol.1】  10年言い続けて、ハワイに引っ越した人の話

アロハ!ハワイのAiです。

ポジティブ心理学を学び伝える活動や、リアル&オンラインのコミュニティ運営に携わっています。

皆さんは、ハワイに住んでいる人の、バックストーリー(背景)に、興味はありますか? 

現在、ハワイの人口は140万人。人口では東京の1/10程度、面積でいうと岐阜県と同じくらいの、小さな小さな南の島です。

でも、ここにいる人、一人ひとりが、「なぜハワイにいるのか」を紐解いていくと、それは色鮮やかな、まさに十人十色の事情があります。

ひとくちに、「ハワイに住んでいる」といっても、それぞれの人生に不思議な縁や転換期があり、私は、そういった「バックストーリー」にとても魅力を感じます。

私が出会ったハワイで暮らす人々の「バックストーリー」、時々ご紹介していきますね!

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で、まずは、自分のこと...と思ったのですが、先に夫のことを書きたくなりました。うちの夫は、大のハワイ好きでして、実は結婚する前から、なんの根拠もなく「いつかハワイに住む」と言っていた人です。

当時20代だった私は、「へぇ、そうなんだ」くらいに聞いていました。

なんせワタクシ、独身時代はハワイなんてぜーんぜん興味がありませんでした。旅行先としても、中華圏の方が面白そうだし、ご飯も美味しそうだし、と思っていました。

アメリカは、国としては好きでしたが、まさか住むチャンスが巡ってくるとは思いませんでした。

そういうわけで、私の初ハワイは、自分の結婚式。大のハワイ好きである夫のチョイスです。

夫は出会った頃すでに10回以上のハワイ渡航歴があり、友人の結婚式に参列するためのステイも多かったそうです。だから、「自分の結婚式も、できたらハワイで」と思っていたんでしょうね。

夫がハワイウェディングを希望した時も、私の反応は「オッケー、いいんじゃない?」くらいの感じでした。というか、行ったことがなかったので、どんな場所か想像もつかなかったんです。

「ま、きっといいところだろう」みたいな感じです。

そして、2008年、私たちはカハラの近くにある教会で式をあげ、近くのお家を借りて、ハウスウェディングをしました。

でね、この時もやっぱり、夫はブレていませんでした。スピーチでしっかり言ってました、「いつかここに住みます」と。

あ、全くもって、根拠もコネクションもありません。友人の間では、もはや、「おきまりの持ちネタ」になっていました。

「まーた、あいつ言ってるよ」的な...

で、ですね、ここから8年、この人は同じことを言い続けます。

自他共に認める「しつこさ」…..もとい、「粘り強さ」を持つ夫。


ずっと、ずっと、その思いを諦めませんでした。

短期的には、仕事が忙しくなったり、子供が生まれたり、転勤で海外に引っ越ししたり、いろいろな変化がありました。でも、いつも心の中にハワイがありました。そして、相変わらず「旅行」「結婚式参列」で何度もハワイにきていました。

ワイキキから、ハナウマ、カイルア、カネオヘを通ってノースショアに出るドライブコースがお気に入りで、まだ赤ちゃんだった長男を連れて、のんびりと景色を楽しんだことを覚えています。

ちなみに、今でも夫が懐かしそうにいうのですが、このノースショアまでのドライブ途中、とあるビーチパークに寄ったそうです。

(↑なぜ「寄ったそうです」かというと、じつは私、覚えていません。ドライブ中、あまりの気持ち良さで、爆睡していたんです)。

そこで夫が見た景色は、キラキラと光り輝く青い海、あざやかな木々の緑、そして、楽しそうにバーベキューをするハワイアンの家族。

夫は、涙が止まらなかったそうです。

ここにいたい。

ここに、自分の探しているものがある。

ここが、自分の居場所なのに、なぜ、ずっといられないの? 


そんな気持ちだったそうです。

(鼻がツーンとした方、あなたの魂も、ハワイに縁があるのかもしれません)

そして、転機は2016年に訪れます。

当時、私たち家族は夫の転勤でニューヨークに住んでいました。私たちなりに、ニューヨークライフを楽しんではいましたが、やはりハワイ愛が断ち切れず、冬になると10時間かけてハワイに遊びにきていました。(ハワイ好きのみなさんなら、この渇望感、わかるのではないかと思います...)。

ちなみに、ニューヨークに住んでいる人の避寒先として、普通に思いつくのはマイアミやカリブ海です。飛行機で4時間くらいと手軽なんですよね。毎回、ニューヨークのJFK空港からハワイに向かう飛行機の中で、「日本まで行けそうなくらい、遠いよね」と言っていたのを覚えています。

でもやっぱり、ハワイの暖かい日差しと優しい空気が恋しいんです。この頃には、夫の影響で、私自身もすっかりハワイ好きになっていました。

話を2016年に戻します。

この時の滞在は、これまでのハワイ旅行とは少し違っていました。なんとかして、奇跡を起こしたい。なんとかして、ハワイに一歩でも近づきたい。まさに、チャンスの女神の前髪は、どこに!!という感じ。

この思いだけで、夫は自分の履歴書を用意していました。

現地の就職斡旋会社にアポをとり、コンサルタントとの面談をしたり、会う人、会う人に履歴書を渡したり。大学の先輩で、現地で事業をしている方がいる、と聞けばアポを取り、会いに行きました。

仕事でほんの少しだけ関係があった人に、「ハワイにいる知り合い」を紹介してもらい、「お話、聞かせてください」と訪ねたりしました。新卒以来、勤続23年の夫が、必死になって「就職活動」をしていました。

それで、就活と同時にですね、夫がやっていたのが、「家探し」です。


そう、もう一度言います。

「家探し」をしました。


いやいや、待って(笑)。


まだ、誰も雇ってくれると言ってないし、ビザ問題も解決していないし、フライングにもほどがある。

しかしですね。彼は本気で家を探しました。

「ハワイに住むことになったら、どこがいいかなぁ」。
「ねえ、どんな家がいいと思う?」。

山羊座の私は、超現実派な面があり、何も決まってないのに決まったように動く夫の行動が、理解できませんでした。

その時は「どうやろね.....」としか言えなかったです。

しかし、そんなこと気にしない夫。

就職活動の合間に、知り合いの知り合いで不動産エージェントをしている現地の方にアポをとります。

「大学時代の友人の、お母さんの、友達」とか、そんな遠さです(笑)

それでももう、ウキウキしながら手配する夫。

あれよあれよと話は進み、「◯月◯日、現地エージェントの◯さんが、めぼしいエリアの物件を、見せてくれるから」、ということになりました。

そして、本当に、実際に、不動産物件の内覧に行きました。

繰り返しますが、この時点で、全く雇用の目処は立っていません。ビザもない。あてもない。あるのはやる気だけ(笑)

でも、子供の年齢とか、学校とか、家賃の相場とか、とにかくそういうのを元に、「住むかもしれない、ハワイの家」を見て回りました。

それで、ですね。

ここで、すごいことが起こります。

なんと、その不動産屋さんが、「あなた就職活動してるの?オッケー、履歴書、私にもちょうだい。私の周りの人にも、渡しておいてあげる」と言ってくれました。

そして、もちろん素直に渡す夫。





で、その履歴書が渡った先が........

今、夫が勤めている会社の社長さんでした。

もう、本当に本当に、世の中ってすごい!!!


昨日の記事にも書きましたが、何がどうつながるか、わかりません。できることは信じることだけ。いや、信じて、叶う前提で、そこに必要な行動をするだけ。

実際に、そこからも長い時間がかかりましたが、手繰り寄せた綱を離さず、こうして私たちは、ハワイに引っ越してきました。

今でこそ、予祝(よしゅく)とか引き寄せとか、メジャーになってきました。未来を描き、かなった前提で振る舞う、という目標達成方法。

しかし、そういうことを一度も学ばずとも、本を読まずとも、ただただ心の声に従って、ひたすら行動した夫。

「しつこさ」、もとい、「粘り強さ」を最大限に発揮して、現実を、ビジョンの方に手繰り寄せる、達人です。

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というわけで、いやぁ、長くなっちゃった!

でも実話です。それぞれのハワイ・ストーリーvol1でした!

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