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『オーケストラ・アンサンブル金沢』さんの演奏会に行って【感想】

『オーケストラ・アンサンブル金沢』さんの定期演奏会を観に行ってきました。指揮は、広上淳一さんという方でした。

1曲目 コダーイ『ガランタ舞曲』
何かを警告するようなトライアングルが印象に残る曲でした。
緩急が繰り返すところでは、何かに急かされているいる気分になりました。

2曲目 ピアソラ『ブエノスアイレスの四季』
バイオリンのソロは神尾真由子さんという方が担当されていました。
弦をバンバン叩いたり、ポンポンはじいたり、キュウというような和音だったり、いろいろな音を聴いた感じがします。
バイオリンやチェロのソロは、音源で聞いた時よりもソロ感を強く感じ、ずっと演奏者さんを観ていました。指揮の方も指揮を止め、腕組みをしながら聴いている姿が印象に残りました。チェロのソロは、伝田正則さんという方でバイオリンもチェロも素敵でした。

3曲目 ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調 作品55『英雄』
楽しいなと思ったところは、“ダン・ダン”と静かな所に大きな音が入る所です。(あいまいで申し訳ないです。)
そして、1曲目や2曲目よりも全体を眺めながら聴いていた曲でした。しかしながら、とりわけ指揮者の方をずっと観ていたように感じます。
曲の最後の終わり方が気持ちよくて、終わった後の拍手も含めて気持ちが良かったです。

文章量からもお分かりの通り、私は『ブエノスアイレスの四季』が好きだなと思いました。聴きに行く前に音源で聞いた時は耳が痛い音が多くて、この曲聞いていられるか少し不安だったのですが、全く印象が変わりました。

3曲を通して感じたのは、聴く音楽と観て聴く音楽の違いでした。
弦を弾くたくさんの弓が同時に光を反射させ上下に動いたり、大きい音が奏でられる時には身体に振動がはしったり、観て聴いたからこそ分かる音楽もあるのだなと思いました。
テンポが速くなる時には、オーケストラ全体も忙しなくなっていったし、テンポがゆっくりな時はオーケストラ全体もゆったりとなっていく。そんなオーケストラを観ているのも楽しかったです。
それと、指揮の人の指揮の動きも観ていて楽しかったです。指揮の意味は全く知らないけれど、動きが楽しそうだったり、力強かったり、分かる範囲でですが感じられるのがおもしろかったです。

音楽はずっと好きだけれど、オーケストラの演奏会を聴きに行くのは初めてで、行く前にはいろいろな想像をしました。その通りの所もあれば、そうじゃないところもありました。また、最後に指揮の方がおっしゃっていた「一人一人のミュージシャンが素晴らしい」という言葉も自分の中のイメージを変えました。

私は、オーケストラを始め、楽器だけで奏でられる音楽は、音だけで様々な感情を伝え、聴き手に感情を起こさせる所が凄いなとずっと感じています。それは、間違いではないと今でも思うけれど、生で聴いたクラッシックは単なる音だけではないのだと今回思いました。

素敵な時間をありがとうございました。


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