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梶井基次郎の『檸檬』を読んでみて。



ようやく読みました。

梶井基次郎の『檸檬』。


よく現代文の文学史で出てくるので、タイトルと著者だけ知ってるという方も多いかもしれませんね。


ちなみに、私が読んだのは新潮文庫の本で、20編入っているものでした。

『檸檬』自体は9ページとかなり短め。知らなかった。


20編分すべて読んでみて



タイトルは常にシンプルで、
風景描写、人物の内面描写がすごい。

誰しもが感じたことがあるであろう些細な感情を、すべて言語化しているかのような。

登場人物の内面を体験している、そんな感じ。

主人公の名前すら出てこないことも多いのに、どんな人かはだいたいわかる。

文章自体はとてもさらっとしているけれど、じっくり読んでいきたい話。

鬱々としつつも、どこか優しく、美しさを感じる文章でした。


抽象的なのもあり、一気に読むのはしんどいけど、少しずつ読んでいくのはいい気がします。
(ちなみにオススメは、『檸檬』、『城のある街にて』、『Kの昇天』、『桜の木の下には』、『冬のハエ』、『ある崖上の感情』、『路上』)
↑これらは読みやすいと思います!



檸檬について


端的に言って、良かったです。

短い話なのであまり細かいことは言えないですが、鬱々とした内面と、鮮やかな情景のギャップがいい。

もし抽象的な文章はちょっと…という場合も、短いしこれだけは読んでほしい!と思える話でした。


他の果物じゃダメなの?と考えてみましたが、やっぱり檸檬が一番だと思います🍋


締まりが悪いですが、今日はこの辺で〜

P.S.スキを押すとたまにわたしが勝手に占います。良ければ試してみてください!



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