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製本 Bookbinding

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製本・手製本・ブックデザインにまつわる記事を追加していきます。
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記事一覧

GUMができるまで

GUMができるまで

*『GUM』とは
某グ○ーンガムと同じ大きさの本を作ろう!と思い立ち、小林一茶の俳句を100句選び、季節順に1ページ1句収録した糸綴じ上製本を作りました。

本を作る過程を記録してみました。

本文をレイアウトする

印刷用のデータを作ります。今回はA3ノビサイズにページをだーっと並べてトンボをつけることに。縦書きで、ページをめくった時に見えやすいよう俳句は下揃えにすることにしました。両面印刷なの

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2023年の造本探偵まとめ

2023年の造本探偵まとめ

X(Twitter)上で本の装丁・造本・フォント・紙・デザインなどに折々触れてつぶやく #造本探偵 の2023年のまとめです。
X(Twitter)のモーメント機能が廃止されたため(F○ck! Elon)、noteに掲載とします。ハッシュタグを忘れたもの、字数が足らず入れられなかったものも拾遺しました。
※時系列順

軽やかでカラフルで賑々しい装丁は鈴木千佳子さん。今もっとも注目しているブックデザ

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【造本夜話①】文庫をリデザインする

【造本夜話①】文庫をリデザインする

既成の文庫本をリデザインする企画「The Paperback Art 」に参加しました。

昨年に続き二回目の開催、前回は澁澤龍彦『高丘親王航海記』(文春文庫)をカバーつきの上製本に、シュペルヴィエル『海に住む少女』(光文社古典新訳文庫)をフランス装に仕立てました。

二回目の参加となる今回は杉浦日向子の「ニッポニア・ニッポン」(ちくま文庫)を和装本に仕立てようと思い立ちました。

杉浦作品は大好

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詳解「白の見本帳」

詳解「白の見本帳」

はじめに「白の見本帳」は20種類の白い紙を20種類の製本方法で小さな本にした、「本の標本箱」的作品です。
「紙わざ大賞」展では実際に手に取っていただくことができないため、ここにひとつひとつの違いを説明してみます。
(番号は便宜上のものでカウントする以外の意味はありません)

1 大和綴

二つ折りにした紙の折れ山でない方の長辺側に平刀で穴を開け、平紐を通して結ぶもの。最近ではあまり目にしない製本法

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ミニノートをつくってみよう

ミニノートをつくってみよう

A4の紙1枚と折り紙1枚でできる小さなノートの作り方を公開します。手仕事も、楽しいものですよ。よかったらつくってみてくださいね。

用意するもの

①白い紙(A4のコピー用紙など)
②折り紙(15センチ角のもの)
③ティッシュペーパー 1まい
④じょうぎ
⑤えんぴつ
⑥カッター
⑦はさみ
⑧スティックのり(なければ水のり、でんぷんのりなど)
⑨木工用ボンド
⑩つまようじ
⑪クリップ 2こ
⑫(あれ

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