夜中ノ散歩ノ詩

道を歩き
深夜の蛍光灯に
かすかに見えた
あの場所の記憶は

寂しく どこか温かで
その不鮮明な景色だけ
わずかな色と残像を残している

空気を肺いっぱいためて
少しづつ吐き出し 目を瞑って
夜の酸素を味わう

その思い耽った私の装いに
通りすがりの野良猫が鼻で笑った


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