ちっちゃな花束、お前に贈るよ。
チバユウスケが死んだ。高校のころからずっとすきだった。
わたしの血にはこのひとの声とグレッチの音色が流れていると本気で思えるほどすきだった。人生の中でなくてはならない出会いだった。
しばらく会ってはいなかったけれど、それでも一生すきなひとだった。
この報せを知ったのは、喫煙所。これ以上ふさわしい場所はなかったんじゃないかな。
わたしがラッキーストライクを吸っているのは、チバが吸っているからっていう理由でむかし軽率に選んだからだよ。
あのころはパッケージかっこよかったよね。銀の