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夏の醍醐味 枝豆のヒミツ

いつもお読み頂きありがとうございます。前回はカボチャ栽培についてミツバチの手助けや栄養素などについて紹介しました。

今回はビールによく合う夏のおつまみの定番、枝豆について書いていこうと思います。枝豆は居酒屋でもすぐに出てくる一品で、塩加減のほどよく冷たいビールがすすんでしまいますね。そんな枝豆には土の中に秘密が隠されているのですよ。

毎年作りますが大量に収穫しても2、3日で食べきってしまうほどうちの食卓では大人気!


枝豆は大豆の若い実

 万人が好きな枝豆、実は大豆が未成熟なうちに収穫して食していることをご存じですか?知っている方からすれば何を当たり前のことを!
と言われてしまいますが、意外と知らない方も多いんですよね。

茶豆の種(大豆)

大豆にも種類があって、一般的に知られているのが黄豆、青豆、黒豆その他にもたくさんあって品種でいくと農林水産省のHPには230種類以上も載っているそうです。

 枝豆をそのまま完熟させていくとさやが黄色くなり、中の実も水分が抜けて固く丸くなります。大豆になればある程度保存も効き、様々な豆腐をはじめ味噌、少輔だの加工食材原料になりますね。

と言うことで枝豆を育てる際には大豆が種になります。

カメムシとダンゴムシの脅威

さて、大豆を栽培していく上で2つの強敵がいます。
大豆が種ですので、私は大体5月くらいに大豆を土に蒔きます。大豆ですので鳥にも気をつけなければならないのですが、鳥より厄介な生き物がいます。

芽が出るまでが1回目のハードル、ダンゴムシの脅威です。この大豆を何度となくダンゴムシにかじられて芽が出なかった経験が・・・。
種を蒔いて、水をあげると水分を含んで大きくなりその後、芽がでます。この膨らんで柔らかくなったタイミングでかじられるんです・・・。
土をかぶせ過ぎると土の重みで芽がでない、浅すぎるとダンゴムシに発見される、程よい深さで2㎝くらいでしょうか。

発芽するとこんな感じ

芽が出てしまえば、あとは放っておきます。勝手にすくすく育つのであまり手間はかかりません。
2回目の脅威は、カメムシ!
カメムシは枝豆の茎(特に花の付け目)あたりに集合し、養分を吸い取っていきます。カメムシが付くと実ができにくくなり、収穫に大きく影響してきます。カメムシは飛来してきますので防ぎようがありません。ネットをかけるか、防虫剤を蒔くかが対策です。私は無農薬で育てていますので薬品はつかわず見つけ次第駆除!面倒なのであまりおススメしませんが。

上手くできればさやがパンパンに膨らみ、甘みが強く味の濃ゆい枝豆にありつけます。一つずつ取っていくのでこれも手間ですが、手間の分食べる時には美味しく感じられるものです。何でもすぐ手に入る世の中ですが、手間暇かけて自分で育てることで有難みを感じられるのは大切なことだと思っています。

土の中のヒミツ、根粒菌

枝豆がたくさんできるとテンションがあがります。そんな枝豆ですが、収穫の為に引き抜くと根っこにびっしりとコブができています。

謎のコブの正体は根粒菌

おおっ、病気か!?
出来た豆はもしかして食べられない!!!!!

なんて、焦ったのを記憶しています。このコブは、エンドウやソラマメなどのマメ科植物の根に寄生することの多い菌のことで根粒菌と呼ばれているようです。この菌はとてもよい働きを土の中でして、植物の根っこにくっついていて栄養を与え合って生きています。このコブはたくさんの根粒菌の集合体だそうです。

 植物の成長に欠かせない窒素成分を根粒菌は、植物が吸収できる形に変換した窒素を作り出してくれます。植物に根から窒素を送り、代わりに光合成でつくられた養分をもらって生きています。
マメ科の植物と根粒菌はお互いをうまく利用し合う共生関係を気づいているのです。

 根粒菌と共存する植物は、窒素成分には困らないので、やせた土地や肥料が少なくてもきちんと成長していくことになりますね。窒素を原材料とした化学肥料にもアンモニアはありますが、それを作り出すには1000気圧、500度という高温のもとで窒素と水素の化学反応を起こさせる必要があるそうで人工的に作るには大きなエネルギーがかかります。根粒菌は、この反応を空気中の窒素からやってしまうのですからスーパーバクテリアですね。
土の中にはこんな秘密が隠されていたのです。自然の神秘を感じます。

 マメ科の植物と根粒菌のような関係を見ると私の中ではビジネスパートナーのイメージが想起されてきます。長くよい関係は、継続的な大きな成果につながります。逆に一方的な支配関係は破綻につながっていくことをこれまでの経験で実感しております。

お互い成長し合える関係を気づいていきたいものです。

おススメは焼き枝豆

収穫した枝豆のおすすめの食べ方をご紹介。
それは、焼き枝豆です!!

①枝豆をよく水洗いしてざるで水をきります
②塩を少量ふって塩もみします(さやの産毛がとれます)
③ざっと水で塩を流してフライパンに投入(多少塩が残っているくらい)
④50㏄程度の水を入れます(入れすぎ注意)
⑤フライパンに広げて蓋をして5分、裏返して2分程度焼きます
⑥蓋をとってさやに焦げ目がつくまで加熱して完成

焼き枝豆

 茹でるより焼いた方が焼き目の香ばしさが加わってうまい!そして茹でていないので栄養素も逃げずに豆の香りや味が強くなります。
栄養価が高い上に美味しくもなる焼き枝豆、是非チャレンジください。

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読んでくれた方々、お付き合いありがとうございます。また、別の野菜作りからの考察をしていきます。

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