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障害のある子供を取り巻く環境を変える「トライアングルプロジェクト」

先日つぶやきでも更新しましたが、今週は寒暖差の影響をモロに受けて、調子が優れなかった私です。

年度末、新年度の幕開けのこの時期は、1年の中でも特に忙しい時期だと思うので、皆さんも休息を大切にしてくださいね★

そして、もうすぐ公務員試験を控えている身である私。

勉強をしながら、もっと知識を広げるために、「自分の言葉で分かりやすくまとめたいな。」と思うことが増えてきました。

というのも、難しい言葉が連続して並んでいる文章は正直読む気にならないからです。泣

手始めに。今回は「トライアングルプロジェクト」について、まとめてみました。

1.トライアングルプロジェクトって何?

1.HPの情報をまとめてみたところ。

「トライアングル=三角」ということは、だいたい想像が付きます。

文部科学省のHPによると、下記の説明が載っていました。

発達障害をはじめ障害のある子供たちへの支援に当たっては、行政分野を超えた切れ目ない連携が不可欠であり、一層の推進が求められているところです。
 特に、教育と福祉の連携については、学校と児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所等との相互理解の促進や、保護者も含めた情報共有の必要性が指摘されています。こうした課題を踏まえ、各地方自治体の教育委員会や福祉部局が主導し、支援が必要な子供やその保護者が、乳幼児期から学齢期、社会参加に至るまで、地域で切れ目なく支援が受けられるよう、文部科学省と厚生労働省では、「家庭と教育と福祉の連携『トライアングル』プロジェクト」を発足し、家庭と教育と福祉のより一層の連携を推進するための方策を検討しました。

文部科学省HPより

分かりやすくまとめると、


あつまれ!凸凹ちゃんHPより


「なるほど。文科省と厚労省が協力をして発足したのか。」とこの図を見て、腑に落ちました。

2.いつ制定されて、施行され始めたのか?

そもそも、平成 24 年の児童福祉法改正により、障がい児通所支援が体系化され、サービスの充実を図るために、放課後等デイサービス事業が創設されました。

その後、平成30年に文部科学省と厚生労働省により編成された「家庭と教育と福祉の連携「トライ アングル」プロジェクトチーム」の報告を踏まえて、
「教育と福祉の一層の連携等の推進について」(平成 30 年 5 月 24 日「30 文科初第 357 号」「障発 0524 第 2 号」通知)が通知されました。

この「教育と福祉の一層の連携等の推進について」の推進と活用が公になったのが、平成30年8月なので、この時期から具体的にスタートされたプロジェクトだと考えられます。

そう考えると、まだ7年程度の実績しかないので、「比較的スタートしたばっかりの福祉政策=トライアングルプロジェクト」だと言えますね。

2.3部門の主な役割とは?

トライアングルプロジェクトに組み込まれている3つの部門というのが、

  • 家庭

  • 福祉

  • 教育

になりますよね。

障害のある子供達が、乳幼児期から社会人として世に出るまでの長いスパンの中でも、もっとも重要な時期というのが「人生の基礎を培う、幼児期」であると私は思います。

皆さんはどうでしょうか?

この大切な時期に、もしくは義務教育スタートの節目に、各部門ごとにどのような対策を行い、そして連携をどのように図っているのか、まとめてみました。

①家庭の役割


1番大切なことは、「自分の子供のありのままの姿を受け入れ、外部と情報を教習する姿勢を持つこと。」なのでは、ないでしょうか?

下記資料は、全国特別支援学校長会議の研修資料に載っていた資料の一部です。

全国特別支援学校長会議の研修資料より

私も担任をしていた頃、特徴のある子供の懇談会(4歳児7月)にて、保護者にクラスでの集団の様子を伝えたところ

(具体的には、)

・指示が通らずに、パニックになる様子がある。
・言葉でのコミュニケーションが通りづらい。
・友達との輪に入れずに、1人遊びが多い。

「うちの子は家ではいい子なんです。」
「集団の環境に慣れていないからではないでしょうか。」

と、真っ向から反論された経験があります。

ただ、私はありのままの子供の姿を保護者の方に知ってほしいという願いがあったので、この時は少し悲しかったというのは本音です。

しかし、保護者の方も悲しかったのは同じなのではないでしょうか。

家ではいい子なのに、集団ではほかの子と同じように出来ないと言われたら、そりゃ頭を殴られたかのような衝撃があるはずです。

この事実をどのようにして保護者間で共有をし、担任や外部と専門家と協力をして子供の困り感をなくす方法を探すのか、これが家庭の役割としてまずは大切なのではないか。と考えます。

そして、家庭の協力を得るために、保育士や専門家が働きかけることは、「ペアレントトレーニング」の実施だとも考えます。

親として、子供に肯定的な接し方をすることで、子供との関係性をより良いものにしていく方法ですが、ペアレントトレーニングについては、また後日深掘りしたいと考えています。

②福祉の役割

続いて、福祉=病院、保健機関、障害児通所施設などの機関はどのようなサポートをすれば良いのか。

私は、生まれる前の妊婦健診から、支援はスタートしていると思いました。

妊婦健診を定期的にしっかりと受診している親であるか、そして生まれた直後の親子の様子を把握し、就学前の定期検診、集団生活での定期観察などを通じて、年齢で切れ目のない子供支援を図っているのが、福祉の役割だと考えます。

また、子供の発達相談だけではなく、保護者の相談窓口を設置することも、重要な役割ですよね。

何度も言いますが、切れ目のない継続的な支援体制を作ることが、福祉の大きな役割になっていると考えます。

全国特別支援学校長会議の研修資料より

③教育の役割

教育といえば、主に学校(幼稚園も含む)ですよね。

特に小学校生活が始まると、障害の有無に関わらず、子供達に対して、学業への支援が必須になってきますが、障害のある子供は、音や感覚に敏感であったり、見通しが持てないと勉強に集中できなかったりと、つまづきが様々です。

就学支援ファイルなどの、個々に必要な配慮事項を教員に知らせることで、そのつまづきを共有し、その子に適した教育の環境を提供してあげることが、教育の役割なのではないでしょうか。

3.特に参考になる、研修会の資料のまとめ

画像の共有など、私がトライアングルプロジェクトを調べている中で参考になった文献をまとめました。

・全国特別支援学校長会議の研修資料

http://www.zentoku.jp/dantai/titeki/saitou_20181126_shiryou.pdf

・新潟市トライアングルプロジェクトについて

https://www.city.niigata.lg.jp/iryo/shofuku/syogaiservice/servicehowto.files/1_project_gakkoumuke.pdf

・こども家庭庁

まとめ

タイトルでは、「障害のある子供の取り巻く環境を変える」と記しましたが、まとめてみると、「より良い方向性を導き出すために」大人が手を差し伸べていこうというニュアンスの方が近いのかな。と感じました。

障害の有無に関わらず、子供達が自分の長所や個性を伸ばして、生き生きと生活できる世の中を作っていけるように、私も今後保育の在り方を考えていきたいです。

皆さんは、「トライアングルプロジェクト」をどのように考えていますか?

コメント欄で教えていただけたら、嬉しいです♪

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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