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本を通してデザインをなりわいにすることについて考える#1

こんばんは。
つくらず、つなぐを大切にしたいインテリアデザイナーRです。

昨年秋頃、デザインを仕事にして生きていくことを正面から向き合うキッカケの体験がありました。その結果、華々しく次なるステージへ!となるはずが今までの多くの経験が虚しく感じるようなり、自分がデザイナーとして存在する意義にまで派生して悶々と悩み続けています。

そんな中ステイホーム中に(私にしては)たくさん本を読みました。
その中で考えを整理する事の助けになった本について書いてみます。

西村佳哲さん著「自分の仕事をつくる」

今日のnoteのカバー画像にした本、2003年9月に刊行された本です。
3つの章から構成されているのですが、第一章の「1.働き方がちがうから結果もちがう」でモノづくりに関わっている7人の大先輩の紹介があります。悶々と悩んでいる状態でこの章を読み進めるのは正直辛かったです。

しかし第二章の「2.他人事の仕事と「自分の仕事」」で、また別の5人のかたの向き合い方に触れ、少し考えのストレッチが出来ました
完成形に至るまでの工程でとことん向き合う、考える姿勢が大切なことが、すーーーっと沁みた気がします。グサグザくることを書いてくださっている中でもこれはド真ん中に刺さりました。

彼らの仕事の価値は、彼ら自身の存在に深く根ざしている。
しかしそもそも仕事の本質的な価値は、そこになかったか。誰が、誰のために、それをつくっているかということ。どこの誰かがつくったのかわからない山のようなモノゴトに囲まれて生きている現代の私たちの世界は、むしろ異様なのかもしれない。
大事な人が自分のためにつくってくれたモノであれば、多少形がいびつでもそれだけの理由で価値が損なわれることはない。
―――引用:西村佳哲さん著「自分の仕事をつくる」

悶々と悩んではいますが、インテリアデザインやコーディネートの仕事がやっぱり好きです。おそらくこれからもずっと好きです。
この本を読んで私から提供するものが、ただの「モノの消費」であってはいけないと強く思うようになりました。

このことは私が不特定多数の人に向けた商業施設の案件が苦手なことに繋がる気がしました。
目の前にいてくださるリアルなクライアントに向き合って完成までのプロセスも共有しつつ楽しんでもらいたいと思っています。


西村さんの著書のシリーズのもう一冊「自分をいかして生きる」はまだ読んでいないのですが、きっと気づきが多い気がして楽しみです。
響いたことがあったら共有させてください。

ではまた明日。
「転んで傷ついて辛くても止まることなく走り続け」てみようと思うRでした。




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