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「推し」でつながる昼休憩。部署・役職関係なく、趣味だけでつながった従業員同士がおすすめを語り合う会

アールナインnote編集部です。みなさん、最近、趣味を語っていますか。語る相手がいない?意外と職場の同僚、上司、後輩は同士かもしれませんよ。

今日はそんな発想から私たちの会社で試してみた、部署・役職関係なく、趣味だけでつながったメンバーが「推し」を語り合うだけの会の様子をお届けします。その名もオンラインランチ!

業務中は忙しい…でも、誰もが平等に持つ昼休憩を活用すれば、少しだけ話せるのではないか。在宅勤務の方も参加できるよう開催方法はzoom。12月中旬に社内に周知したところ、各回7人ほどの応募がありました。
(感謝感激です)

社内掲示板でお知らせしたオンラインランチの日程とテーマ
社内チャットでもお知らせ「飛び込み」OK

新入社員から代表取締役まで全員あだ名で呼び合うなど、フラットな風土のアールナイン。しかし、1年間でメンバーが34人も増え、2009年の創業以来、最多の約120人に。中には遠方からフルリモートで、直接話す機会がない方も。話しやすさは、円滑に仕事を進める上でも欠かせないと考え「コミュニケーションの契機を!」と動き出した企画です。

今回は、中でも比較的少人数でまったりと進んだ「読んで良かった本シェア会」の様子を報告しますよ。


インターンシップ中の内定者や「パートナー」と呼ばれる当社に登録する社外の業務委託の方も参加。本好きが集結し、慌ただしい現代社会の昼休憩にふっと湧いた都会のオアシスのような時間でした。広報が司会進行し、参加者が自己紹介後におすすめを語る形で進みます。

■約1年で250冊読破。社内一の読書家が推すフランス文学「ファム・ファタール(運命の女)」モノのすすめ

めきねえさん
こんにちは。めきねえと呼ばれています。普段は営業企画チームでマーケティング戦略、営業の数字の分析などをしています。
学生時代はフランス文学専攻でした。私のおすすめはデュマ・フィスの「椿姫」です。オペラにもなっている作品なんですが、この椿姫という女性、関わる男性を次々と惑わせていくんですね…これが最高に興味深い!

一同 (ほ、ほう…?)

めきねえ こういう話はフランス文学で「ファム・ファタール(運命の女)」モノと言われる一つのジャンルでして、学生時代にめちゃくちゃはまりました。私にとっても運命の一冊…ってあれ、この話は、お昼からしても大丈夫だった?

■優しい絵、悲しい話、いもとようこさんのアンデルセン童話

Zoomで好きな本を画面共有

K子さん 私はパートナー(※私たちが業務委託する社外の方)として、普段は「内定辞退者調査」(就職活動で内定を辞退した学生さんに任意で本音の理由を伺い、企業側に採用活動の改善点などを伝えるサービス)を担当しています。おすすめは「マッチ売りの少女」です。童話が大好きで、子供とよく図書館に行くんですが、特にいもとようこさんという方の絵が優しくて素敵でなんですよ。大判で読みやすいです。

司会(広報) かわいい絵。有名な童話ですね?

K子さん そう。話はつらい。主人公の少女は貧しくて、暖を取ろうと雪の中でマッチを擦り続けて亡くなるんですね。同じく、いもとさんが絵を描いている有名な「フランダースの犬」も悲しい結末だけど、すごく美しい絵で描かれているんですよ。ぜひ手に取ってください(一同「ほほう…」)

■司書が推す!3千円を巡る価値観の違いが浮かぶ一冊

たってー 
来年入社します。たってーです(※インターンシップ中の内定者)。司書資格を持っています。経済や健康の実用書が好きな私のおすすめは「3千円の使いかた」です。祖母、母、娘の三世代で3千円の使い道を巡って、価値観の違いがよくわかるおもしろい本です。ちょっと物語風で、ドラマにもなりましたし、図書館でレンタル15人待ちでした…!人気なんだと思います。

■満車の駐車場にイライラするより…人生が変わった一冊

ぽむ 
ぽむと呼ばれています。普段はASチーム(パートナー企業開拓)で、社外の協業先を広げる仕事をしています。よく読むのはビジネス本か、ジュール・ヴェルヌの「海底二万里」みたいなワクワク系冒険譚かどっちかなんですけど、人生が変わった一冊は「フランス人は10着しか服を持たない」(笑)

一同 ああーーー!(※みなさんご存知のようでした)

ぽむ やっぱり有名ですか?アメリカ風の生活をしていた女性が、上質なものをちょっとだけ買って、長く大切に使うフランスの暮らしを知って日本に持ち帰る話。価値観が変わりました。

広報みなお どう変わったんですか?

ぽむ 服って、毎年買う必要ないなと僕はもともと頓着がないから、いつも似たような服装をしていると思われているかもですが(笑)
駐車場探しも満車のゾーンをぐるぐる回っていら立つより、遠くにとめてワクワクしながら歩くとか、良い家具を買うと家を掃除したくなるとか。全部真似できなくても、ちょっと取り入れたら良い生活じゃないですか

■人生の終わりが子供時代 親指サイズの王様と「僕」の対話

みなお 
最後ですね?広報です。私も絵本が好きなんですが、お気に入りは「ちいさなちいさな王様」。主人公は疲れたサラリーマンの「僕」。自室に現れた親指サイズの王様と、生きることや互いの世界の違いについて毎晩対話するドイツの大人向けの童話です。日々にお疲れの方々、さあ買いましょう。

ぽむ 買いにくいな(笑)

めきねえさん 買いにくいよ(笑)

みなお ちなみに、王様は生まれた時は大人だったんですが、時間が進んで子供に「戻った」んですね。私たち風に言うと。だから小さいし、毎日無邪気に遊んでいるけど、本当は「僕」よりずっと年上。最終的には縮んで見えなくなるらしいんですが、「死ぬ」のかどうかは王様自身もわかりません。
無理に結論を出さない曖昧さも良いし、絵も可愛らしいし、布団に転がってページをめくれば、素晴らしい現実逃避旅行の始まり。

めきねえさん  買いました(ポチッ)
ぽむ 買いましたよ(ポチッ)

みなお(えっ???)

■話しかけやすさをつくるコミュニケーションの始まり

zoomの画面共有でおすすめの調味料を語る

本の会では、その後「どこで買うか」「紙か電子書籍か」「不要になった古い本はどうするか」といった話題が続きました。

ちなみに「愛してやまない調味料」の会では、料理好きが集まってドレッシングなど御用達調味料への熱い思い、紅白の会はミュージックビデオを紹介しながら女性アイドルグループなどの話題に花が咲き、ゲームの会もスマートフォンの画面を見せ合うなどして、にぎやかに語り合った40分でした。 

実はよく知らないあの人との意外な共通点が見えるかもしれない昼休みのオアシス・オンラインランチ、みなさまの職場でもいかがですか。ちょっとした会話は、「話しかけやすさ」を作るコミュニケーションの始まりですよ。







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