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余談的小売文化論

「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手が自分なりの正解を見出すための一助になる… もっと読む
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2020年5月の記事一覧

今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.30)

今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.30)

今週もNewsPicksでピックしたニュースとコメントを転記してまとめておきます。
有料部分はニュースへの雑感です。

▼私のNewsPicksアカウント

中国美容市場の今中国で多数のD2Cコスメブランドを運営するSuperOrdinaryのCEOが語る中国の美容市場は興味深い話がたくさん。
①中国はIGやTikTokのようなメインストリーム以外に抑えておくべきチャネルが無数にある
②ライブコマ

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今月読んだ本一覧(2020.5)

今月読んだ本一覧(2020.5)

今月読んだ本の覚え書き。全部で10冊読了。
相変わらず100分de名著のテキストを読み散らかした1ヶ月でした。
あと1ヶ月かけて英語の原著を1冊読破したので褒められたい(褒めを強制していくスタイル)!!!!!

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絶望からはじめる

絶望からはじめる

「人間は生来悪である」とカントは言った。
そして生来悪であるという前提のもとに、「永遠平和のために」の中で悪を暴走させないシステムのあり方を説いた。

私もカント同様、人間は生来悪であると考えている。
しかしそれは性善説・性悪説の議論とは方向性の異なるものだ。

今月の #あさみのまなび ベストセレクション

今月の #あさみのまなび ベストセレクション

今月もSlackコミュニティ内でのつぶやきを一部抜粋してご紹介します。
Slackでは、ツイートには書ききれないけれどnoteに書くほどまだ考えがまとまっていないことを思いつくままに書き綴ったりしています。

今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.23)

今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.23)

今週もNewsPicksでピックしたニュースとコメントを転記してまとめておきます。
有料部分はニュースへの雑感です。

▼私のNewsPicksアカウント

米大手百貨店J.C. Pennyが破産申請手続きへ
Neiman Marcusに続き、J.C. Pennyも破産申請手続きへ。少しずつ店舗の再開を進めている状況でしたが、不採算店舗の閉鎖など大規模なリストラを含む再建プランとともに受理されたよ

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「思想の好み」と「デザインの好み」の間にあるギャップ

「思想の好み」と「デザインの好み」の間にあるギャップ

D2Cブランドが広まってから、ブランドの思想が注目されるようになった。
サスティナビリティやエシカル、社会変革など強いメッセージを持つこと。
今後は見た目のかわいさだけではなく、ブランドとしての姿勢やデザインベースの思想が大事だという論調が高まっている。

一方で、思想をベースに作り上げるブランドには弱点もある。

店舗が担う大きな役割

店舗が担う大きな役割

「小売業の要諦は、商品管理を含む流通設計である」と常々私は考えてきた。
どんなにセンスや情熱があっても、品切れを起こさず効率的に商品を届ける仕組みが構築できなければビジネスとしては成り立たない。

ブランドやお店の立ち上げは、一般にイメージされている以上に計数管理との戦いだ。

先日コミュニティ内で「商業経営の精神と技術」を題材に読書会を開催した際、物流面におけるECの非効率性が話題にあがった。

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今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.16)

今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.16)

今週もNewsPicksでピックしたニュースとコメントを転記してまとめておきます。
有料部分はニュースへの雑感です。

▼私のNewsPicksアカウント

「チャプター11」の申請は必ずしもブランドの終わりではないNeiman MarcusやJ.Crewがチャプター11を申請したことが日本でも話題になっていますが、チャプター11は日本でいう再建型の倒産であり、基本的にはそのブランドの名前を冠した

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「ファンサービス」が苦手な人のためのSNS戦略

「ファンサービス」が苦手な人のためのSNS戦略

何かしらのオタクとして生きてきて、すでに15年以上が経過した。
学生時代は純粋に応援を楽しんでいたけれど、社会人になってから思うのは、ファンサービスの大変さだ。

どのジャンルでも「ファンサのよさ」はひとつの評価基準になる。
ファンサがいい人は人気がでるし、「神対応」「塩対応」という言葉もいつのまにか定着した。

さらに今はSNSもあるため、出待ち入り待ちのみならず、SNSでの対応もまたファンサの

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疲れさせない、頑張らせない

疲れさせない、頑張らせない

ちょうど1年前に、こんなnoteを書いた。

外出自粛で誰もが疲弊している今、「疲れさせないことの価値」は以前よりさらに上がっている気がする。
この先のビジネス環境や政治のあり方など、考えるべきことは山積みだ。
しかしだからこそ「オフ」の時間を求める人もまた増えると思うのだ。

そう考えていたときにふと気づいたのは、頑張らずに消費できると思っていた対象から頑張ることを強要されたとき、人は違和感を抱

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「文化的なまち」とは何か

「文化的なまち」とは何か

私のミッションである「知性ある消費」を構成する要素のひとつが「文化的なまち」だと考えている。
モノを手に入れるだけならオンラインで完結する時代に、体験として私たちが消費するもの。
そのひとつが、まちが紡いできた歴史や文化だと思うからだ。

以前消費文化総研で虎屋とエルメスの店舗フィールドワークを開催したとき、ブランドの「場所性」が話題にあがった。

ブランドの物語は、創業の地や本店を構えている地域

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これから「支持される雑誌」に必要なこと

これから「支持される雑誌」に必要なこと

外出自粛によって軒並み店舗が閉まり、出勤する人も大幅に減少した。
このあおりを強く受けているのがファッション誌である。

大口の販売チャネルである書店が閉店していることに加え、人と会う機会が減ったことでおしゃれへの関心も低下。
販売どころか次号に向けた撮影もままならず、苦肉の策として6・7月を合併号にする雑誌も出てきた。
ファッションブランドも軒並みダメージを受けているため、今後広告もガクッと減る

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今週読んだ海外記事と雑感(2020.5.2)

今週もNewsPicksでピックしたニュースとコメントを転記してまとめておきます。
有料部分はニュースへの雑感です。

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Podcastを活用するブランドが増えたワケブランドがPodcastをはじめる事例は近年増加傾向でしたが、コロナ禍によってコンテンツ作成が制限される今、どこでも収録がしやすいPodcastがオウンドメディアとして改めて注目されているもよう。特

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