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これからの、小売の話をしよう。

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ショップは、ただモノを"売る"だけの場所ではなくて。そしてお客様は"買ってくれる"だけの相手でもなくて。明日がくるのが楽しみになるような、そんなショップがそこら中にある世界につい… もっと読む
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2020年2月の記事一覧

外出自粛の時期に「店舗」ができること

外出自粛の時期に「店舗」ができること

※noteに関する言及箇所以外はすべてnoteプロデューサーとしてではなく、リテールフューチャリストとしての個人の見解です。

先週、政府から不要不急の外出を控えるよう声明が発表され、企業もリモートワークを推奨する動きが出てきました。

出張や旅行もキャンセルが相次ぎ、小売店、飲食店、ホテルなどリアルの場所を起点にサービスを行う企業は軒並み打撃を受け始めています。

特にこの2、3年はリアル店舗で

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「チーム感」というブランド価値

「チーム感」というブランド価値

SNSへの反応はその投稿単体への反応なわけではない。
顧客の体験価値への満足度やブランドへの信頼が表出した通信簿なのだ──。

ファンコミュニティやSNSの話をする際、最近は『SNS以外』での振る舞いの話も含めた全体設計の話をすることが増えました。

そんな私の考えをまとめたnoteを書いたのがちょうど一ヶ月前のこと。

このnoteの中で成功事例として出したのがアンダーアーマーさんの取り組みです

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店舗というメディアにしかできないこと

店舗というメディアにしかできないこと

店舗はメディアになる。
これは「小売再生」の中でダグ・スティーブンスも語っていたことだ。

私も百貨店で働いていたとき、ずっと「これから百貨店のライバルは雑誌になる」と考えていた。

「売る」という機能も「新しいものを紹介する」という機能も店舗の専売特許ではなくなった今、店舗に求められる役割は何なのか。

この数年、そのことをずっと考えてきた。

先週月刊koeの創刊イベントとして月刊koe編集長

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@cosme TOKYOという「メディア」の本質

@cosme TOKYOという「メディア」の本質

1月10日、原宿駅目の前のGAP跡地に@cosme TOKTOがオープンした。店舗はその名の通り、@cosmeが運営している。

遅まきながら先日店舗に足を運んだところ、『これこそがまさにメディアとしての店舗である』と感銘を受けたのでそのポイントについて整理しておきたい。

「とりあえずここに行けばいい」という第一想起としての店舗@cosme TOKYOの売りは、通称「デパコス」「ドラコス」と呼ば

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