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現場からは以上です。2nd

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「現場からは以上です。」マガジン内のnoteが100を超えたので、2ndマガジンを作りました。 「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、… もっと読む
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2019年4月の記事一覧

紙とWebにおける決定的な違い

紙とWebにおける決定的な違い

高校時代から雑誌を読むのが好きだったのだけど、ここ最近は消費文化総研の定例で『雑誌を深める会』を毎月開催していることもあって、いち消費者としてだけではなくビジネス視点で雑誌を読むことも増えた。

その中でも、VERYは毎号気づきと発見がある、という話はこれまでにもnoteやTwitterで散々書いてきた。

VERYのすごさは他にもいろいろあるのだけど、直近半年のVERYを読んでいて、『これは紙だ

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憧れの物語は、いつだって省略されている

憧れの物語は、いつだって省略されている

小学生の頃、偉人の伝記を読むのが好きだった。

エジソン、ナイチンゲール、ベートーベン。図書館にある伝記を片っ端から読んだ。

地元の町名の由来にもなった江戸時代の偉人や、地元の名士の逸話を聞くのも好きだった。

昔から『すごいひとのはなし』を聞くのが好きで、その興味は今も変わらない。すごいひとたちの考え方や哲学を理解したい、という欲求は私の大きなモチベーションだ。

ただ、すごいひとの話を知り過

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人工美と自然美の調和

人工美と自然美の調和

先日六義園に行って驚いたことがある。

歩道の砂利道を歩いていると、前方で係の人が箒を持って作業しているのが目に入った。

近づいてみると、彼らは散らばった歩道の砂利を中央に集め、畝を作るように綺麗な道を作り上げていた。

私はこの光景を見て初めて、歩道の砂利道は人の手で成形されていたことに気づいた。

思い返してみれば、日本庭園の歩道は庭園と砂利の間に土の部分があり、常に砂利は中心に集められてい

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「話題になる」ことの落とし穴

「話題になる」ことの落とし穴

新しく商品を作ったりサービスをリリースするとき、誰もが『いかに話題になるか』を考える。

マーケティングやPRの多くはいかにたくさんの人に知ってもらうかを主眼においていると言っても過言ではないだろう。

『あれいいよね』と言ってくれる人が増えるのはいいことだ。

特にその口コミがSNSを通して可視化されていけば、いい口コミはどんどん伝播していき、ファンも増えていく。

一方で、最近SNSを見ていて

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外の世界を知ることと自分のルーツを知ること

外の世界を知ることと自分のルーツを知ること

日々英語の勉強も兼ねて海外メディアの記事を読んでいると、それぞれの国にそれぞれの課題があるという当たり前のことを強く感じるときがある。

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発信とは「人となり」を伝えること

発信とは「人となり」を伝えること

先月からnote公式マガジン「 #お店 記事まとめ」の共同編集者としてお店オーナーのnoteを発見しては追加しているのですが、その中で気づいたことがあります。

それは、文章を書くことは『人となり』を伝えることであるということ。

お店について書くというとこだわりや思想を書き連ねるイメージが強いのですが、無理に綺麗な言葉を並べようとするよりも、その人の視点から見た景色を共有することの方が重要なので

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『クィア・アイ』から考える、社会課題の伝え方

NETFLIXオリジナル作品の中でも特にファンの多い『クィア・アイ』。

ファブ5がそれぞれの特技を生かして依頼主を変身させていく物語は毎回感動的で、観ているこちらまで人生を肯定され、励まされるような気持ちになる。

『クィア・アイ』の魅力はいたるところで語り尽くされているので感想はそちらに譲るとして、この番組を観ながら私はアメリカという国の複雑さや社会課題についても考えさせられることになった。

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