見出し画像

何十年一緒にいようと彼のことなどわからない

(こちら、スキを20個以上いただいたので200円となりました。定期購読者の方々は引き続き無料で読めます♪)

恋人のことを理解しようと思う。

まあ、誰もが考えることだと思うが、こう考えること自体が勘違いでもある。

彼を理解したいという気持ちは「こういう時に彼はこうする」とか「こういう時に彼はこう言う」など、彼という人間を頭で理解したい。

彼の仕組みを理解したいのだ。

しかし、これはとても無理のある考え方である。

なぜなら、よく考えてみて欲しい。彼は人工物ではないのだ。

例えば、街中にあるビルなんかは設計図をまず書いてから建てているものだ。

人間の頭の中のイメージ通りに作り上げた人工物なのだ。

一方で、彼はどうだろうか。誰かが設計図を書いて組み立てたものが彼になったのだろうか。

当然違う。彼は設計図などない自然物だ。

人工物には目的がある。ビルを建てて住居にしようとか、道路を作って車を走らせようなど、人間の頭の中のイメージを具現化したものだ。

しかし、自然物は違う。突然道端に生えてきた雑草に目的はない。

ただ生えてきただけなのだ。それ以上でもそれ以下でもない。

これを頭で理解することなど不可能だし、街中のビルのようにイメージ通りに作り上げることも出来ない。

彼も同じである。彼はあなたのために生まれてきたわけでもなく、何かの目的があってこの世にいるわけでもない。

あなたのイメージ通りに作り上げることも出来ない。

彼はただ存在しているだけなのだ。

ものすごく当たり前の話をしているのだが、これを忘れてしまっているのが現代人である。

ここから先は

474字

¥ 200

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?